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自分の力が及ばないことの成否はあまり気にしない方が良い(『春秋左氏伝』僖公二十三年)

今回取り上げるのは『春秋左氏伝』僖公二十三年からの言葉。

天の啓く所は、人及ばざるなり
(読み:テンのヒラくトコロは、ヒトオヨばざるなり)

『春秋左氏伝』僖公二十三年

天命が成し遂げようとしていることについては、人の身ではどうすることもできない、という意味。

啓くとは運命を切り開くということ。

つまり、自分の意思や行動でどうすることもできないことは気にしても仕方がない、ということですね。


日々を過ごしていると色々なことがあるものです。

運の良い日もあれば悪い日もありますし、うまくいくこともあればうまくいかないこともあります。

不運やミスが続くと気持ちも落ち込んでしまうかもしれません。

ですが、それらの中にはどうしようもないことも多いものです。

  • 用事がある日に天気が悪かった

  • 買い物に出た際に目の前で売り切れた

  • 久しぶりに外出したら電車が遅れた

などなど。

こういったものは自然や他人の状況に依るものなので、自分の意思や行動ではどうすることもできません。

もちろん、天気予報を確認したり、早めに家を出るなどすれば、ある程度対策をすることはできます。

けれど、それでもうまくいく可能性を100%にすることはできません。

うまくいくかどうかは、それこそ「神のみぞ知る」といったところでしょう。

そのため、こういった類のものは例えうまくいかなかったとしても気にしない方が良いです。

自分の力ではどうにもならないことを気にしても仕方がありません。

自分の行動で何とかなることであれば、色々振り返りや改善を行って努力を重ねていけば良いのですが、そうでないものについてはある程度のところで割り切ることが大事です。

天気予報が晴れでも雨が降る時は降りますし、早く家を出ても電車が遅れるときは遅れます。

私は少し前に久しぶりにお出かけをしたのですが、そのときに乗った電車が信号機のトラブルに巻き込まれ、結局予定の1時間遅れで到着するという経験をしました。

電車が動くのを待っているときは「何でこのタイミングで・・・」と思ったものです。

ですが、私にはどうしようもないことだと思い、気持ちを切り替えて読書の時間に充てることにしました。

結果的には1時間読書に集中できたので、それはそれでよかったかなと思っています。

気持ちの切り替えって大事ですね。

天の啓く所は、人及ばざるなり
(読み:テンのヒラくトコロは、ヒトオヨばざるなり)

『春秋左氏伝』僖公二十三年

天命が成し遂げようとしていることについては、人の身ではどうすることもできない、という言葉。

天候や機械トラブルなどは自分にはどうしようもないので、あまり深く気にせずに気持ちを切り替えることが大事かなと思います。

物事は捉え方次第で感じ方も異なってくるので、自分でコントロールできない範囲のことはある程度割り切ってしまった方がメンタルも楽になります。

自分は自分がコントロールできることに集中していきましょう。


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