10年ぶりに香水を買ったら、僕を「大人」に変えてくれた

10年ぐらい前でしょうか。社会人一年目のとき、若気の至りと申しますか、香水をつけて仕事をしていたときがありました。

僕はアロマテラピーの資格を取ってしまったほど、ほのかに、ふんわりと香るものが好きです。だから物心ついたころから香りを身に纏うようになっていました。

でも、「香水嫌いだからつけてくるな」と先輩に会うたびに嫌味のように言われ、それっきり香水をつけることにどこか抵抗を感じるようになってしまいました。


「人から嫌われない香りとは、いったいどんな香りだろうか…?」


追求して、選ぶようになったのは、せっけんのようにふわっと香るコロンでした。

もともと美容業界で働いていたので、キツイ香りはそれっきり一切卒業していて、まさしく「エステティシャン」って感じの香りを選んできました。(伝われ)

それ以来、ずっと同じコロンを使っています。

***

最近ツイッターで「香水が嫌いになった理由」をつぶやいたとき、お世話になっている方から言及をうけたのです。


「それはある物事に対して”嫌い”と言っているだけで、悪いことではない。そのことに対して被害者意識を持っていることのほうが悪だ」


と。

この言葉をもらったとき、自分は間違っていたのだと気付きました。

たしかに香水が嫌いな人は多い。たまに香水をつけすぎている人とすれ違うと、僕でも「うっ…」となります。

だからその教えをいただいたときに、「そっか、嫌悪感を抱く必要はなかったのか」といまさらながら気付いたんです。

ただ、もちろん香水が嫌いな人のまえではいくら自分が好きだからといって、反対を押し切るようにつけるべきではなかったかなといまは思っています。


そしてつい先日、いつもコロンを買っているお店にふと入ってみたら、レギュラー販売で香水が販売されていたんです。

なにも買うつもりもなく、ただ新商品出てないかなと思って立ち寄っただけでしたが、、

ついついお買い物してしまいました。

というのは、いつもは見かけない美魔女のスタッフの方からていねいな接客をうけたんです。まるで女優の高畑淳子さんのような、やさしい笑顔をしていました。

僕はこのお店にくると、女性性の高いていねいな接客にいつも感動するし、勉強になってるんです。

だからいつも行くお店で、つい買ってしまうんですよね…。(でも後悔はしていない)


そのときに、何年ぶりかにちゃんとした香水を買いました。

今回選んだのは、いままで避けてきた香り。

いままでせっけんであったり、フローラル系の香りにいってました。誰もが好む香りだろうと思っていたので。

でも、今回はいわゆる「大人っぽい男性」をイメージできる香りのものを買ってみたんです。

すると、接客してくださった高畑淳子さん似の美魔女さんが言いました。

「がらりとイメージチェンジしますね〜^^」

「そうですね〜^^」と、まるで「ウフフフフ〜^^^^」と打ち解けるふたり。

お店を出るときも、美魔女さんは「ありがとうございました^^」と笑顔で見送ってくださって

とてもいい買い物ができたなぁ、、

と充実感でいっぱい。


たったひとつ、身に纏うものを変えるだけで、こんなにも毎日が変わるような気持ちになるんですね。

どうしてだろう。いままで避けていた香りだからでしょうか。


嫌いになりかけていた香り。

でもそれは、子どもから「大人」にさせてくれる香りだ。


なんだか、ひとつの呪縛から解き放たれた。

そんな不思議な感覚。


身に纏う香りひとつで、「私」を変えられる。

今日から僕は、あたらしい「私」として

生きていく。




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