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2022Jリーグチーム別考察#35 ~ファジアーノ岡山編~

 みなさん、こんにちは。
 ついに今年のJリーグも開幕し、気分も高揚していることでしょう!
 今回は、2022シーズンの各クラブの戦力や目標を見ていきたいと思います。
 今回は、ファジアーノ岡山編です。
 なお、情報は全て2022年2月26日現在です。
 なお、画像は肖像権、著作権対策のため、加工しています。

クラブスタッフ

選手の移籍

スカッド評価

 ここでは、今シーズンのファジアーノ岡山のスカッドを評価していきたいと思います。
 「継続性」以外の全ての項目で22点満点で評価したいと思います。
 評価した後に、理由を述べていきます。
 なお、点数はJ2 1位を22点とし、2位を21点…。22位は1点となります。
 「継続性」は監督の就任年数×3をしています。

スタッフ 12点
継続性 3点
GK 19点
DF 20点
MF 10点
FW 11点
合計 75点(9位)

スタッフ

評価:12点

 監督は、3年間率いた有馬監督が退任することになり、モンテディオ山形やベガルタ仙台での指揮経験があり、昨季後半はJ1のガンバ大阪でコーチを務めていた木山監督が就任しました。
 ベガルタ仙台を率いた2020シーズンのみJ1での指揮となっており、他の年はJ2での指揮となります。J1での監督成績は34試合で6勝10分18敗で17位となりましたが、コロナ禍の影響により「降格なし」と特例のあるシーズンでしたので、結果的には「J1残留」を果たしましたが、成績的には「J2降格」していてもおかしくない成績でした。
 J2の監督成績を見ると、これまでに381試合で指揮して、142勝110分128敗とJ1での成績と打って変わって、勝数が敗戦数を上回っています。そして、何よりも注目したいのが、これまでに指揮したチームです。2008年から2010年までの水戸ホーリーホック、2015年、2016年の愛媛FCは「J1昇格」を現実的な目標として捉えられるクラブ規模ではなく、J2での指揮経験9年あるうちの過半数がそのようなチームであった上での成績であることは考慮せざるを得ず、J1では振るわなかったもののJ2では安定して成績を残せる監督であることがわかります。
 また、若手育成にも定評のある指導者であり、今後、成長させながら岡山から旅立っていく選手を輩出するでしょう。
 一方、コーチングスタッフは、ベガルタ仙台で木山監督と共闘していた小坂コーチを引き抜いたことは大きく、木山監督の右腕となる人材ですが、新たに、コーチに就任した嶋コーチ、GKコーチに就任した吉岡コーチはJ3での指揮経験がありますが、上位カテゴリーでの指導経験がなく、そこの経験面では若干不安が残るため、12点という評価にしました。

GK

評価:19点

 今季は、清水エスパルスから期限付き移籍での加入期間を延長した梅田選手が昨季同様ゴールマウスを守ることになるでしょう。
 昨季は、圧巻のパフォーマンスを見せており、J1の京都サンガへとステップアップ移籍した井上選手などと42試合で36失点とJ2中位チームとしては圧倒的な成績を残しました。控えの、金山選手や馬渡選手も健在で、新卒の谷口選手を獲得するなど、GK陣の層は文句のつけようがなく、それだけであればJ2トップの評価をつけても問題ないと思います。
 ただ、一つ大きな懸念点があります。
 それは、「梅田選手の移籍期間」です。
 以下に載せるのは、梅田選手の「移籍期間延長」のリリースからコピーしたものになります。

このたび、清水エスパルスより育成型期限付き移籍で在籍しておりました梅田透吾選手が、育成型期限付き移籍期間を2022年8月30日まで延長することとなりましたので、下記のとおりお知らせいたします。

梅田透吾選手 育成型期限付き移籍期間 延長のお知らせ

 通常であれば、移籍期間はシーズン終了までですが、梅田選手に関しては8月末日までとなっており、後半戦も梅田選手と共に戦うことができるのかは不透明です。本人の移籍なのか、所属元の清水エスパルスの影響なのか不明ですが、仮に梅田選手が夏に退団した場合、そのまま金山選手が主力となるのか。はたまた、夏に新たな守護神候補を獲得するのかを含め不透明ですので、若干評価を下げて19点としました。

DF

評価:20点

 昨季、42試合で36失点とJ2でも上位の失点の少なさを見せました。この数字は、上位のチームであれば普通に考えうる数字ですが、J2中位のチームとしてはあり得ないくらい素晴らしい数字となります。
 退団選手に目を向けると、守備の要でもあった井上選手がJ1の京都サンガへとスタップアップ移籍し、センターバックでコンビを組むことも多かった安部選手が所属元である徳島ヴォルティスへと復帰しました。
 一方で、昨季のJ2で31失点と最小失点数を記録し、J1に昇格した京都サンガの守備の要であったヨルディ・バイス選手や、J2栃木で活躍していた柳選手を獲得するなど、他チームの主力級を複数人獲得しており、「連携面」では若干不安が残りますが、「実績」に関しては劣らないメンバー構成になったと言えます。井上選手、安部選手はどちらかというと、対人守備に安定感を発揮する選手ではありましたが、バイス選手、柳選手は空中戦に強みを持っている選手で、相手のクロスへの対応力の向上のみならず、コーナーキックなどでのプレースキックでも強みを発揮し、チームとして課題であった得点力の向上につながるかもしれません。
 右サイドバックは、メンバーの大きな入れ替わりがあったわけではなく、昨季同様、河野選手が主力。控えに廣木選手が入るという構図は変更がなく、戦力値の面でもマイナスなどになるということはないと言えるでしょう。
 一方で、左サイドバックも、メンバーに入れ替わりがなく、琉球や岡山で活躍している徳元選手が今季も主力で揺るぐことはないでしょう。控えにベテランの宮崎智彦選手がいるという構図は変わりませんが、現時点で宮崎選手は負傷離脱中ですので、序盤に徳元選手が負傷するなどということがあれば一気にウィークポイントに変わる可能性もあるポジションです。
 が、全体的に見れば昨季のベースを中心に新たな戦力を加えた岡山の守備陣は昨季同様、固い守備を見せてくれることが想像されるため、20点と高い評価にしました。

MF

評価:10点

 おそらく、この数字に関して岡山サポーターの方は「ふざけるな」と思うのではないでしょうか(笑)
 許してください(笑)
 さあ、今オフの動向を見ると、上門選手という攻撃の要であった選手がセレッソ大阪へ、ボランチで活躍した白井選手が徳島ヴォルティスへと移籍、夏に威厳付き移籍で加入し、右サイドハーフの一番手になった石毛選手が清水エスパルスへと復帰後、J1のガンバ大阪へと完全移籍しました。
 中盤の守備の要と、攻撃の要が移籍したダメージは非常に大きいものであると言えます。
 今季、4-3-3。もっと詳しく言えば、4-1-2-3で臨む中で、ワンアンカーに入る選手は誰なのでしょうか。
 守備的なMFという観点で言えば、白井選手が徳島ヴォルティスへ、パウリーニョ選手が松本山雅へと完全移籍をしたので、昨季の出場機会ベースで考えれば喜山選手が主力として起用されることになるでしょう。「町田の佐野選手の兄弟である佐野選手や、大卒ルーキーの本山選手がいきなり主力争いに絡むことはないでしょう。」と書く予定でした。
 しかし、開幕戦では、本職がセンターバックである本山選手が起用されており、中盤の底で安定感をもたらしました。Jリーグデビューとなった開幕戦では、79分間プレーし、守備面で大きな貢献を見せたことで、主力の本山選手を経験豊富な喜山選手がベンチで控えているという構図は非常に良いものでありますが、「実績」がないことからも「シーズンを通して安定したパフォーマンスを見せることができるか」は不透明であり、注目したいところです。
 インテリオール2枚に関しては、清水エスパルスから加入した河井選手と大卒ルーキーの田中雄大選手が起用されるでしょう。開幕戦でも、この2選手は良いプレーを見せており、今後もこの2選手が主力となるでしょう。そして、U23オーストラリア代表での経験もあるステファン・ムーク選手をアデレードから獲得しました。先述した2選手とムーク選手を加えた3選手でのポジション争いを繰り広げることは濃厚ですが、いつ来日できるかが不透明でなんとも言えません。
 主力級の選手の実力はとても良いもので、J2でも上位でもありますが、大卒ルーキーが多く、「シーズンを通して活躍できるか」が不透明であることに加え、各ポジションの控え選手が「成長に期待」的な選手が多く、ベンチワークで「試合の流れをカエル」という選手があまりいないことはマイナス要素であると考えたので、この評価にしました。

FW

評価:11点

 監督の木山監督が昨季、所属していたガンバ大阪よりチアゴ・アウベス選手と白井選手を獲得しました。開幕戦より、チアゴ・アウベス選手が素晴らしいパフォーマンスを見せており、左ウイングの一番手で揺らぐことはないでしょう。
 韓国人のハン・イグォン選手を獲得しましたが、来日時期が不透明ですので、しばらくはチアゴ・アウベス選手が主力として起用されるでしょう。
 昨季、後半戦は期限付き移籍で加入した石毛選手が主力になった右サイドは、開幕戦では背番号10の宮崎選手が起用されました。控えに野口選手やユ選手がいますが、実績面や実力を考えても、今後も宮崎選手が主力になることが予想されます。
 最前線には、現役オーストラリア代表のミッチェル・デューク選手と清水から加入している川本選手が併用されるでしょう。開幕戦では、川本選手がスタメンに名を連ねましたが、コンディションなどによって使い分けされると思います。人数的には、とても多くなっていますが、齊藤選手は5月ごろまで負傷離脱中ですので、序列を低くして考えています。
 選手の名前を見れば、高い評価をつけたいのですが、基本的には昨季ベースの選手構成である点。昨季は、42試合で40得点と深刻な得点力不足に悩まされた点があるので、この評価にしました。

スカッド

予想フォーメーション

システムは開幕戦で採用した4-3-3をベースに考えました。メンバーも開幕戦をベースに考えました。

目標

現実的な目標は、「J1昇格プレーオフ進出」になるでしょう。
守備の要であった井上選手の移籍や有馬監督の退任などはあったものの、選手の面々はJ2にしては豪華で、自動昇格は難しくても、プレーオフからJ1昇格を目指したいでしょう。

最後に

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