見出し画像

ね、

私は私以外の人を傷つけたくないし尊厳も守ってあげたいです。だから私以外の人が傷つかず私だけが傷つけばいい、そうやって自分を消費して欲しかった。それが世界平和である。ただのヒーロー気取りだけど。でも私の小さくて醜い変な形をした心は、些細なことで傷つくし、生きていくのが恐ろしく下手でした。誰かのいうことを全て通してあげたくてもそれすら出来ず誰にも貢献できず、そうやって自分を消費して生きて欲しかったけどそれは無理です。それは体が拒みました。無理です、起き上がれない、もう生きていけない。あの左折を曲がらず、自分の道をゆきたいと愚かなことを考えた。もう自分が住む惑星に戻りたくない。自分を消費して欲しかったのに自分で自分を生かすことさえできなくなってしまった。それを悔やんでいますしそれを馬鹿な生き方だった今は思います。当時は分からなかったけど。

私にとって愛とは選ぶことだと思います。私の世界の太陽を、神様を、貴方だと選ぶことだと。そうしてその太陽が消えた瞬間に私の世界は真っ黒になるからそれがいいんです。災厄が起こるからそれは仕方がない。もうそれが世界を貴方を生きることだと思っています。

フィクションではない。詩人でもない。私は生きてそれを思うがままに本心に書いています。それは本当に小説として読みやすいだとか、作品として自分のことを題して体の良いことだけ書きたいとかではありません。この文章は破綻している。これはまともな言葉にならない。私はまともではない。しかしこれから貴方が生きていない世界なんて本当に耐えられないんです。私は貴方を愛しているし、貴方が好きな自分も好きだ。そんなことを言うとナルシストだとか自己中心的だとかそんな言葉が飛び交うでしょうが、それは間違いではない。私は私を好きになれない。自信もないし嫌いです。性格が悪いことも知らなくていい諸事情まで知りたがっては面白がっていることも認めている。世界は汚くて、平和になどならないことを知っている。そんな自分が大嫌い。そして貴方の想いを、小さくてキラキラと輝く氷の結晶みたいな好意を信じられない自分が大嫌い。だけど貴方のことが好きな自分を唯一好きでいられる。貴方に、貴方にだけいちばんかわいいと思われたい。他はどうだっていいんだと。それの何が悪い?地獄みたいな感情を抱いているよ、そりゃもう。いいでしょ。それを認めろ。認めてください。許して。多様性なんですよ。迷惑はかけません、大きい声もできるだけ出さないように私、努力しますから。世界平和に貢献し、多様性を認めますから。世界を好きになりますから。お願いします。
創作ではない。フィクションなら本当に良かった。本当に良かったのに。
恋は地獄だし、私にとっては苦しいことだけ。苦しくて呼吸がしづらくて、死にかけている時に、一番生きていることを実感します。生きていたい、と心の底から思えます。だから貴方を愛すること、苦しくて苦くて毎秒毎秒死にかけているけど、それで私は生きてゆける。何度でも言いますけれど、私という名の暗闇に射し込む貴方だけの光が本当に綺麗でたまに現れるその光を追って私は生きてきたんです。そしてこれからも生きてゆくのだ。
だから簡単に手放せない。嫌われることはできないんです。それは自殺行為だ。それは酸素を、光を奪うことだ。貴方の存在が私を許してくれたから、私は今日も生きてゆける。馬鹿だな。これは執着です。知ってます。もう、愛が持ちきれる感情を優に超えている。ねじ曲がった感情を、みんなみたいに綺麗なものじゃなくて、曲がって折れて歪んでボロボロになった愛を隠して、貴方に綺麗な宝石を渡します。もうそれしか出来ないのかな。貴方は私の光。一生。こんな業を背負わせてしまってごめんなさい。貴方を勝手に殺して神様に仕立てあげたのは私なんです。ごめんね。もし私の暗闇に触れて、私の歪なボロボロの愛を見て、それで手を差し伸べることを畏怖するならば、せめて最後は私のことをその手で抱きしめて、この呪いから解放してあげてください。私という呪物を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?