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英語が苦手なのに海外大に進学しちゃった話。(あるいは、当たり前のようでみんなやらない英語上達法について)

こんにちは!超ご無沙汰している佐藤古都です。

最近、しおたんこと塩谷舞さんがNYに移住されて、記事を読むたびに「羨ましいなあ~いいなあ~」という気持ちを強めております。

http://milieu.ink/column/2038

(ああ、この心細いようなワクワクするような、日常生活送るだけで疲れる気持ち、すごい分かる!!!!!!!なつかしい!!!!!)

実はワタクシも、約6年間をヨーロッパで過ごした経験があります。(最初のnoteでもちょろっと書いてるけど)2007年に高校を卒業したあとに、心理学を勉強するためにそのまま海外の大学に進学し、2012年に卒業しました。

「海外大を卒業した」というと、『もともと英語が得意だったの?』『帰国子女?インターナショナルスクール出身?』と言われるのですが、とんでもない!わたしは静岡県の公務員家庭に生まれ、普通科の高校に進学した、ごくごく普通の環境で育ったいわゆる純ジャパです。

いや、普通どころか、「海外大に進学したい」と相談(というか宣言)した担任には「古都の今の語学力じゃ、海外大に入れたとしても卒業は難しいだろう。学部は日本で進学して、専門知識身につけて院留学じゃダメなの?」と反対されてしまうほど、英語力がありませんでした…

それでも変なところが楽観的なので、「まあ何とかなるだろう(根拠ゼロ)」「日本にいたら英語話せるように絶対ならないし。英語で心理学学べるなんてまじ一石二鳥じゃ~ん」と、かなり安易な気持ちで渡英いたしました。(H先生、当時はご心配おかけしました)

そんなわたしも無事に入学し、学部の約半分が脱落する心理学部をストレートで卒業。帰国時に何も対策せずに初めて受けたTOEICは990点。外資の広告代理店時代には海外とのテレカンもできるくらいになりました!(いぇーい)

というわけで、「義務教育の英語はなんとかこなしたけど、ぶっちゃけネイティブに道案内もできるか不安」ていう、まぁまぁ日本人のボリュームゾーンっぽいレベルからの英語上達法をご提案したいと思います!!!!それはズバリ!!!!!

**「スピーキングを伸ばせ」

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英語に苦手意識がある人にこそ、1番最初にまずスピーキングを伸ばすことをおすすめします。

なぜスピーキングなのか。理由は3つ。

①実はアウトプットは準備しやすい
これは言ってしまえば当たり前のことなんだけど、相手が話すことって予測もできないし、辞書で調べることはできないですよね?でも自分が話す内容(例えば自己紹介とか)は事前に作りこむことが可能なわけですよ!!!!あと自己紹介を何回もすると同じ質問がでてきます。それに対する答えもだんだん準備できるようになる。そうすると「話せる、、話せるぞ、、、!」な瞬間がやってきます。

②話せるようになると、自信がつく
最初は「プレゼンに対する想定質問とその回答」でしかなくても、繰り返すうちにだんだんアドリブがきくようになってきます。しかも、話せるようになると不思議なことにどんどん話したくなってくる!(これはわたしの根がおしゃべりだからかも?)話す回数が増えれば増えるほど、もちろん飛躍的に英語力って伸びます。そうするとさらに話すことが楽しくなってくる。この相乗サイクルが回り始めればこっちのものです。

③日本人が一番苦手で、だから伸びしろがある
そして大前提としてですが、日本人は真面目なので、文法や語彙、読解についてはかなり他国よりもすでにレベルの高い方が多いです。※1 だから、ちょっとした自信さえつけば、文型も語彙もすでにあなたの中にあるんです。だからすぐに話せるようになるよ!しかもちょっと話せるようになるだけで日本だと「すげー!」って言われるレベルに!

※1 逆に他国の学生の場合、文法も語彙もはちゃめちゃなのに、リスニングとスピーキングがチートレベルな人けっこういます。北欧除くとアラビア語圏が強い。。言語の問題なのか文化の問題なのか、興味深い。

具体的になにをした?なにすれば?

じゃあスピーキングを伸ばすためにどうしたらいいかというと「仲の良い友達や恋人を作っていろいろ話す」というのが一番早いのは当たり前すぎるので、わたしがやってみて効果あり、かつ取り組みやすいことをご紹介します。

1)今日あったことを話す
1年目はホストファミリーと住んでいたので、毎日パパが車で迎えにきてくれていました。「今日はどうだった?」といつも聞いてくれていたのですが、最初は「楽しかったよ」くらいしか話すことができず、、気まずい沈黙…。なのでパパが迎えにくるまでにそのときまでに、今日学校で学んだことや、1日の出来事を数分間話せるように準備していました。
⇒今日あったことを日記を書いて、毎日音読してみるのもよいかも◎

2)5分間プレゼンを毎週やる
毎週プレゼンテーションのクラスがあり、自分の学部に関係するトピックを選んで5分間のプレゼンをしていました。5分間だとA4に英文で1枚くらいなので、最初の頃はすべてのプレゼン内容を書き出して、すべて暗唱できるくらいまで練習していました。これをやると、強制的に英作文をしなくちゃいけないし、質疑応答にはアドリブで答えるので、ぐっと総合的な英語力が伸びます。
⇒プレゼンと深く考えなくても、例えば外国人も友人を数人誘って料理を教えたりするのもよいかも◎(わたしがよくやったのはお好み焼き、巻き寿司、キャラ弁、餃子w)

3)カウチに座って、テレビ番組について話す
たいして面白くもない1日の話はできないし、プレゼンを作りこむほど時間がない。そんな人におすすめなのは、英語で話す人と一緒にテレビを見ることですね。シェアハウスならだいたいリビングでNetflixかなんか見てるでしょ、そうしたら内容理解できなくてもとにかく一緒に座って同じ番組を見る。その中で分からなかったところを質問や感想を(見ながら必死に英文を考えてからw)話せば、話題には困らないはずです~。


さあ、いかがでしょうか?
ちょっとやってみたくなったかな??

おすすめの教材

ここまでは留学やワーホリですでに海外にいる人や外国人の友人知人がいる人を想定して書いたので、ここからは1人でも勉強できるスピーキングの教材や、「そもそも文法がやばいよ~」とか「リスニングをとにかく強化したい」などニーズ別のおすすめの教材をお伝えしておきます。

スピーキングを伸ばすなら
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
http://amzn.asia/gcnSbZt

↓アプリもある!

文法をやり直すなら
Grammar in Use(中級の青いやつ)
http://amzn.asia/dhk3RMs
 
せっかくなら文法も英語で!解説が英語だからニュアンスがそのままでわかりやすい。イギリス英語なんだけど、そこが気になる人以外には死ぬほどおすすめ!!!特に助動詞(may/might/can/could/would)のところは何回繰り返しやったか、、、日本の文法書でほんとにわからなかったところが、この教材でアハ体験できた。わたしは英国の書店で買ったから海外でも普通に買えると思います。

リスニングで語彙力強化するなら
※2 わたしはリスニングだけ学習しても英語力って全然伸びませんでした。とにかくスピーキングなどアウトプットを磨く方が早い。でもインプットを強化するために補助的にリスニングを組み合わせることはおすすめ。

・オーディオブック
好きな小説や作家の本を聞くのがいいと思うけど、特に児童向けは入りやすい。わたしはロアルド・ダールの全集を聞いてました。図書館などで借りて、iPhoneに入れたりするのが一番安上がりかな!

・TEDとかNetflixのドラマとか
まずは字幕なしで聞いてみる。そしてわからなかったところは字幕で確認。そうすると英語⇒英語で理解するから、単語も文脈で覚えられてとってもよき◎

・日本のアニメやドラマを英語字幕で(裏技)
どうしても英語が辛いとき、、、日本のアニメやドラマに英語字幕をつける。息抜きしつつ、余力があれば「へえ~この表現って英語だとこう言うんだ」と勝手に勉強になってるという具合。

とにかく自信を「早く」持つことが大事

「自信を持つことが大事」なんてことは当たり前に言われていることだと思います。でもそれが難しい、、それも分かります。でもできるだけ「早く」自信を持つことが大事なんです。自信を持つとそのあとの伸びるスピードが違うから。

自信を持つためには何が必要か考えてみると、とにかく実践の回数。もうほんとそれだけです。だからできるだけ実践のハードルを下げて、みんなの悩んだり迷ったりする時間を減らしたいと思いこのnoteを書きました。

わたしは留学してからも、普通にホストファミリーと会話できるようになるまでに4か月かかりました。これ読んだ人はその4か月分わたしより早く遠くに行けるはずです。ぜひやってみて!

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