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うつ病の回復期に入った頃にしていたこと

2019年10月中旬に初めて精神科を受診。
治療を開始して約一か月経過し、気分の落ち込みは改善傾向にあったものの、ぼくは身体症状に悩まされる日々を送っていた。
ただ、多少は動けるようになったので、その頃にしていたことを共有してみたい。

『散歩』
うつ病になった人は誰しも一度は言われるであろう散歩!将棋の先崎先生がうつ病になった体験記にも、散歩はいい!と書いてあって背中を押された。
以前は音楽を聴きながら歩いていたが、うつ病になってからは自然音を吸収するように歩くようにした。時には立ち止まって道端の花の写真を撮影したり、なるべく感覚を使うように歩いていた。

『スマホでできるパズルゲーム』
こちらも体験記にいいぞ!と書いてあったので始めてみた。今はサービス終了してしまった『ドクターマリオ ワールド』『ワギャンのパネルしりとり』をやっていた。ワギャンは懐かしいなあと思ってダウンロードしたものの、なかなかの難易度でびっくりした。リスタートがすぐできたので、ついついもう一回!となってしまう。
今でもダウンロードできるのは、mokosoftの『クロスワード』。

ほどよく頭を使ってつらい時間をやり過ごせるので重宝してました!病院の待ち時間なんかにも、音を鳴らさなくても遊べるしちょうどいい。
クロスワードは好きで、プレステのシンプルシリーズ、クロスワードを全問制覇したことがある。とんちみたいな問題が本気でしんどかった…。単純にググってもわからない問題は写メしてずっと考えてたなあ。

『読書』
うつ病によってあらゆる趣味に興味を失ったぼくに残された最後のもの。
このままだと死んでしまうかもしれない。ぼくでも社会に貢献できるものはないか?死んでも後に残るものはないか?と考えた時に、読書があった。好きな本の感想や紹介をどこかに残しておけば、誰かが見てくれて本を手に取ってくれるかもしれない。

しかし、最初は読書ができる状態じゃなかったので、SNSにつぶやいていた感想をブクログにコピペすることから始めた。ブクログは本や音楽や映画の表紙やジャケットを棚に並べるように配置して、そのレビューを書くことができるサービスだ(ブログ形式にもできる)。かなり前に始めて放置していたアカウントを呼び起こして、ぼくの読んだ本たちを登録し始めた。

SNSに書いていた感想文を写し終わると(これだけでも膨大だった…)、本棚の漫画を片っ端から読んで感想を書き始めた。今の自分には考えられないほどのスピードで。たぶん、あの頃は本気でもうすぐ死ぬかもしれないと思っていたんだろう。残った命を削るように読んでは書き、読んでは書き、その流れは今では緩やかになったが続いている。現在の登録数は2000件を超えた。ぼくが生きている限り、本を読み続け、感想を書き続けると思う。

読書はうつのリハビリには良さそうではある。ただ、回復期前だと読むことがそもそもできないし、マンガなどの本に慣れ親しんでいたぼくならではの独自療法だったのかなとも感じる。
うつ病で極限までに苦しんだ後に残った、これだけは大切にしたいもの。人生の根っこみたいなもの。皆さんにはありますか?ぼくはこれを見つけられたことだけは、うつ病に感謝したいと思っている。でも、二度とあの状態には戻りたくはない(笑)

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