見出し画像

うつ病が酷かった時にしていたこと

それは2019年10月前半のこと。
父が頸椎を痛めて両脚が不自由になった。
母は父を支えようとして転倒し、手首を粉砕骨折してしまった。

ぼくは両親の付き添いで大きな病院へ行きつつ、伯父の介護を続ける。そこに父のかかりつけの病院との連携、地域包括支援センターのスタッフさんとの介護の打ち合わせ、介護認定申請と面談、介護ベッドの搬入、母の手術と重なった。しかも、母の手術が夜中まで遅れてしまい、無事に終わって安心したところで異常な疲労感に襲われた。これまでも中途覚醒、動悸、吐き気などのあやしい症状はあったものの、うつ病のスイッチが入ったのはこの時だった。

地域包括支援センターのスタッフさんが明らかに異様な様子のぼくを見て、精神科の受診を勧めてくれた。この時期でも初診枠は一ヶ月以上待ちだったが、キャンセルで枠が空いて運良く早めに治療を開始することができた。

この頃は、布団からトイレ以外はまったく動けない(それでも用事で車に乗ったが、アクセルを踏むだけで疲れる)。すさまじい倦怠感に、死ぬんじゃないかと不安になる。大好きなものにも無関心になる。目を閉じても少しも眠れない。怒りも悲しみも無くなって、表情がなくなった。

こんな地獄の時間に、ぼくが気を紛らわすためにしていたことを共有したい。基本的な行動は、朝日を浴びることと、枕元にカロリーメイトなどを置いて食べることしかほとんどできなかった。

「好きな配信者さんの動画を垂れ流し(もう見た動画)」
内容をすでに知っている動画をラジオのように流していた。ただ、内容を「聞く」というよりは、静寂を回避するためにしていた。
ちなみに、ぼくはどおもさんが好きで、その動画をひたすら流していた。コミュ限定でラジオ的な動画をされているので、それをメインに流していた。

ニコニコ動画の初期から活動されているゲーム実況者で、特徴のある声がクセになる。実況では「かまいたちの夜」がオススメ(3まで見てほしい)。コミュ動画では、映画や音楽の歴史や独自に集計したランキング動画を出していて、それを主に聞いていた。

『うつ病体験談を聞く』
自分が初めて襲われている苦しい症状を語ってくれる体験談には勇気づけられた。ぼくもいつかはこの苦しさから解放されると頑張れたし、あるある!と共感することが勇気になった。

前の記事でも紹介したほっしーさんのチャンネル。体験談はあるある!の連続で、自分だけじゃないんだなと励まされました。

「放送大学の講義をradikoで聞く」
これが意外とよかった!放送大学に在籍した経験があったからの発想かもしれない。radikoというアプリで配信されているラジオ講義を聞いていた(無料です)。特に自分と関係がある精神疾患や感染症などの講義を主に選択。タイムフリーがあれば、放送終了後も聞くことができる。たんたんと語ってくれる講義は疲れている精神にちょうどよく、精神疾患についての講義は関連があるからか頭に入ってきた。

「NHKラジオニュースを聞く」
新聞どころかニュースサイト、SNSですら開く元気がない状態で、それでも最低限の情報は手に入れたいとたどり着いたのがこれ!

大きなニュースを読み上げてくれる心強い味方。社会とギリギリ繋がっていられたのはこのサービスのおかげかもしれない。

というのが、うつ病で動けなかった時にしていた工夫です。
ちなみに音楽は流しても音楽に聞こえないし、読書やゲームをする元気もない最悪の状況でのこと。
もう少し回復してきた時にしていたことは、別記事でまとめる予定です。
動くのもしんどい!という時に、ぜひ試してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?