見出し画像

春にお参りしたい倭姫命様伝承地 伊勢志摩「海士潜女神社」さん  ことの葉綴り一〇五二

如月も残り五日

こんにちは。二月「如月」も残り五日ですね。
弥生三月、春の到来が待ち遠しいです。
さて、今週末の暦をば。

二月二十四日(金)は、一粒万倍日の吉祥日!
二月二十五日(土)は、「寅の日」と、吉祥日が続きます。「梅花祭」(北野天満宮さん)もと、お天気よいと梅を見にいくのいいですね。

二月二十六日(日)は、六曜が、「友引」で、朝と夕が吉日とされ、昼が凶と言われる。何事にも勝ち負けがないと言われる日。十二直は、障害を取り除く「除」。治療や薬の飲み始めにいい日。神社へのお参り、祭祀も吉。二十八宿は、「ぼう」で、神仏詣で。祭祀。お祝い事。そして新規事業や開店。また相談事に吉の日。
ほかにも、お参りやご神事によしの「神吉日」です。
 
週明けの二月二十七日(月)は、六曜は「先負せんぶ。午後は吉とする日。万事に平静を吉とし、控え目にするのがよいとされ、急用や勝負ごとは避けるのがよいとされています。
十二直は、大吉日で、全てが満たされるという「みつ」。お参り、祭祀、婚姻はじめのお祝い事、引越し、建築、種まきなどすべて吉!
二十八宿は「ひつ」で、お参り、神仏の祭祀不動産取得(春のお引越しなども良さそうですね)。普請とあるのでリフォームにもいい日。

二月の最終日、二十八日(火)は、財運・金運によしの「巳の日」です。
六曜は「仏滅」ですが、十二直は物事を平らかになるといわれる「たいら」。地固めや柱立てに吉の日。(きっと、人生の目標建ても良さそうですよね)。婚姻、旅行、壁塗り、建築、移転、売買、その他の祝い事、相談などすべて障りなし。
二十八宿は、習い事やお仕事をスタートするのによい「」です。

残り五日の「如月」。梅の花を愛でながら楽しく過ごしてくださいね。

元伊勢ではないけど、倭姫命さまの伝承地

さて、「ことの葉綴り」では、伊勢の神宮に天照大御神さまをお祀りした倭姫命さまについて、ずっと綴っています。
伊勢に辿りつくまでのご巡幸地で、天照大御神さまをお祀りしていたところを「元伊勢」といいます。
その伝承地もご紹介をして、「ぜひお参りしてほしい元伊勢神社」も、①伊勢迄編、②伊勢市編、そして③二見編で、ご紹介しました。

これはぜんぶ、私もお参りをしていたのですが、
ご巡幸地で、天照大御神さまをお祀りされてはいないけれど、倭姫命さまの言い伝えが今も生きて残っている伝承地もあります。
そして、まだ私もお参りできていない伝承地もあるのです。
今年、暖かくなったらぜひ行きたい! と思ってます。

今回は、そんな「春になったらお参りにいきたい! 倭姫命さま伝承地」をご紹介します。



天照大御神さまにお供えする「熨斗あわび」


その一つが、伊勢志摩の国崎(くざき)です。
今から約二千年前、倭姫命さまは、長きにわたりご巡幸の末に、五十鈴川の川上に、天照大御神さまをお祀りされます。
でも、それで倭姫命さまの旅は“終わり”ではありませんでした。

皇大神さまをお祭りする祭祀を定められて。
さらに、心をこめてよき祭祀をするため、お供えする御料(ご神饌)も、“よきもの”を探すために、伊勢志摩まで船で巡られたのです。

倭姫命さまが、志摩の国崎くざき島(現在は鳥羽市国崎)を訪れたときのことです。
一人の潜女(かづきめ)さんが、倭姫命さまに鰒(あわび)を献上しました。
その美味しさに驚かれた倭姫命さまは、神宮の大切な祭祀に、この鰒(あわび)をご神饌とすることを定められたのです。

鰒を献上した潜女(かづきめ)さんは、「お弁さん」といい、潜女とは、海女さんのことで、海女さんの元祖、伝説の海女さんといわれます。

お弁さんは、生では腐ってしますので、薄く切って乾燥させることを伝えると、そちらも、天照大御神さまにお供えすることとなります。
これが、「熨斗あわび」の起源です。
この倭姫命さまとお弁さんとの出会いから、ずっと今もなお、代々、国崎の地元の皆さんは、伊勢の神宮のもっとも大切なお祭り「三節祭」(10月の神嘗祭、6月12月の月次祭)に、「熨斗あわび」を天照大御神さまにお供えされているのです。

また、私たちが、お祝いのときに使う「のし(熨斗)」も、この「熨斗(のし)」が起源なのです。


海女の元祖、お弁さんを祀る「海士潜女神社」さん

そして国崎には、このお弁さんをお祀りする「海士潜女(あまかづきめ)神社」さんがご鎮座しているのです。
お弁さんのご祭神としての名は、潜女神(かづきめのかみ)さま。
伊勢志摩のすべての海士・海女さんたちの「守護神」で、豊漁と安全をお祈りします。
今も1月17日には「ノット正月」という、藁でつくった船にわら人形を載せて、浜で燃やしてから海へ流し、厄病を退散するご神事がおこなわれます。7月(旧暦6月、鰒漁が解禁されるとき)には「海士潜女神社例大祭」があり、一年の無事神宮の舞姫さんによるお神楽が奉納されるそうです。

海は潜るときの「めまい除け」のご利益もあるそうです。

天照大御神さまにお供えする「熨斗あわび」を調整所も。
また倭姫命巡幸旧跡の碑もあるそうです。

春がきたら倭姫命さまとお弁さんが出会われた伊勢志摩の国崎の漁師町にご鎮座する「海士海女(あまかづきめ)神社」さんにお参りしたいです!!


―次回へ

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?