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「退職」〜あたたかさに、触れる。

去る5月31日をもって、約3年勤めた会社を退職しました。
経緯は過去のnoteにも綴っているのですが、端的にいえば「HSP気質のマイナス面が膨らんで、限界を迎えてしまった」というところでしょうか。

▼いちばん最初に、そのことを発信した記事。

▼退職を決意した直後に、その時の気持ちを忘れないように書いた記事。

4月の半ばに退職の意志を上司に伝え、そこからの1ヶ月半は本当にあっという間でした。もう大分少なくはなっていたけれど担当しているお客様の引き継ぎや、お世話になったお客様や取引先の担当さんへの連絡。それらを進めてゆくうちに、少しずつ現実味が増してゆく「退職」の二文字。

そんな風にお別れの準備をしてゆく中で、私がいちばん感じたことは、なんとも皮肉なのだけれど「人の温かさ」だったのでした。

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あるOBの奥様は、私の退職を聞きつけた途端に連絡をしてくれ、ご自宅にランチに招待してくれました。美味しい冷製パスタを頂きながら、家づくりの思い出を懐かしんだり、彼女の仕事歴について話を聞かせてもらったり。最後に、「ことのはさんのセンス好きだったから、これからもインテリアの相談に乗って欲しい」とLINEの交換までしてくれて、とんでもなく嬉しかった(;_;)

また別のOBさんで、私史上一二を争う素敵なお家になったお客様。こだわりが沢山で打合せも大変だった分、個人的に想い入れが大きかったので、退職の報告メールをしたのですが、そのお返事にはこう書かれていました。
「ことのはさんは仕事に対して真っ直ぐでプライドを持って働かれているなと思っておりました。そんな方に我が家のコーディネーターになってもらえて我々は本当に幸運でした!」

そして退職まであと2日というタイミング。いつものように出社すると、小さな小包が届いていました。差出人は、着工を目前に控えたお客様。

可愛らしいお花と一緒に、温かなことばで綴られたお手紙が入っていました。これから着工という中途半端なタイミングで担当がいなくなるって、とても不安だと思うのです。それなのに、こうして労いの言葉を掛けてくださる。その気持ちが、本当にありがたくて嬉しいなと思いました。

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その他にも、最終出社日に取引先の担当さんがお菓子を持って挨拶に来てくださったり、職場の方からも様々な贈り物を頂いたりと、「こんなにしてもらって良いの!?」というくらい沢山のお気持ちを受け取りました。

なんだか自慢話みたいになってしまいましたが、決して「私はこんなに慕われています」なんてことが言いたいのではなくて。
只々、「これまで自分が一生懸命やってきたことは、きちんと届けたい人たちに届いていたのだな」ということを、ひたすらに実感出来た喜びでいっぱいなのです。

不器用ゆえにがむしゃらに突き進んで、しまいには身を滅ぼすほどになってしまったけれど、私が大切だと感じて、大切にしてきたことは、間違っていなかったんだなと。そう、思えたことが幸せです。

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さて、これからまた新たな日々が始まります。
「大切なものを大切に」というこれまでの信念は変わらず掲げつつ、「自分にとっての無理をせず、自分にとっての心地よさを選択する」ということに少しずつ目を向けられるように過ごしてゆきたいと思います。

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