「初恋の悪魔」と救済
今期ダントツでベストのドラマだった。このドラマ不毛の昨今、これだけ多角的にクオリティの高いドラマは貴重だ。
① なんといってもキャスティングが最高だ。
主演?の4人。
林遺都
仲野太賀
柄本佑
松岡茉優
もう何も言わなくても面白い。そして彼らの息の合い具合は笑えるほどだ。
脇を固める怪優たち。
安田顕
伊藤英明
田中裕子
真剣な喜劇にこれ以上の駒はない。
②それはもう脚本が凄い。私はドラマを選ぶとき、脚本家とかあまり気にしないようにしているが、結果論として坂元裕二さんの脚本ってどれも好きである。キャラ設定は、時折やりすぎ感があったりはするものの、うまくドラマの世界観にはまり切るから不思議である。
喜劇とサスペンスと人間ドラマをてんこ盛りにしているのにわざとらしさがない。一人ひとりが「変人」のよう描かれているようでそうではなく、みんな自分を投影してしまうほど「普通」なのだ。「普通に」生きづらい人間たちを描くけど、生きづらいままなんだけど最後に「救済」がある。
③テンポがいい。日本のドラマはワンカットがだらっと長かったり、説明が多かったりして冗長になりがちだが、セリフもカメラアングルも相まって全編わくわく感あるし、メリハリのある流れが絶妙だった。
最高だった。
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