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奥底にあった不登校の本当の理由

中学3年生の息子は、完全不登校中です。

中2の5月頃から不登校気味になり、中3からは完全に不登校です。

こちらにまとめているので、ご興味がある方はぜひ読んでみてください。

初めは体調不良として身体に現れました。

体調不良が続き、しばらく休んでいたのですが、検査しても大きな異常もないし、あまりにも体調不良の期間が長い。

様々な検査をしましたが、結局体調不良が身体からきているものではなさそうと分かりました。

息子なりに、色々と我慢や耐えることもありながら、学校生活を送っていたのかなと思います。

…と、初めのうちは、そう思っていました。

息子は性格的にうまく息抜きができず、いっぱいいっぱいになってしまうタイプなので、うまく力を抜けなかったのかな、と。

逆に娘は、自分の心が疲れているときは自分でそれを瞬時に読みとります。

そして素直に心に従って休みます。
休んだら復活して、またいつも通り。

最近も『有給とります』と言って、完全オフ状態で充電していました。笑

息子は心が疲れていてもそれを言えなくて、無理に無理を重ねて、学校に行けなくなったのかな。

そんなことを考えていました。

でも、ちょっとした息子のひと言で、息抜きがうまくできずに言えなくなってしまったのは、わたしのせいだったことに気付かされました。

わたしは息子が3歳、娘が1歳で離婚し、専業主婦でしたが離婚を機に働き始めました。

運良く、離婚後2ヶ月ほどで正社員として仕事も見つかり、すぐに働けるようになりました。

5年ぶりの仕事。

なかなかハードでしたが、会社的には子育てに理解もあった方なので、徐々に慣れていくこともできました。

ですが、働き始めてひとつ、なかなか大きな問題にぶち当たりました。

それは子どもたちの体調不良。

どうしても幼稚園や小学生のとき。
子どもたちが体調を崩したり、休むとなった場合は誰か大人の目が必要です。

病院に連れて行ったりもしないといけない。

母子家庭になってから、普段はわたしの母が主に面倒を見てくれていましたが、やはり病気のときはわたしも仕事を工面したりして病院に連れて行ったりと対応をしていました。

そのときに、どうしても顔に出てしまっていたようです。

子どもが体調崩した。
仕事を休まないといけないのか。
明日の仕事どうしよう。
有給が減っちゃうし、仕事も溜まる。

こんな感情がぐるぐるとありました。

喘息を持っていて、小さいときは特に体調を崩すことが多かった息子。

体調を崩すとわたしが困る。

そう思っていたようです。
不登校気味になって、息子の心の話もたまに会話をするようになり、その会話の流れでわかったことでした。

それはもうショックが大きかったです。

離婚したばかりのときは、仕事もしておらず専業主婦でしたし、正直お金もありませんでした。

仕事をしないとお金がない。
でも子どもが体調を崩したら仕事に行けない。
お金も稼げない。

離婚当初はそんなことばかり考えていました。
そのことが子どもたちにも負担をかけていた。

息子が不登校になったことで、その現実を思い知りました。

わたしが困った顔をする。
だから、息子は余計に言えなくなった。

自分の気持ちや体調を伝えることでわたしが困ってしまうから。

そう思わせてしまっていたようです。
本当に申し訳ないことをしたなと思いました。

よくよく考えれば、息子の不登校は体調不良から始まりました。

学校に行きたくないことを言えない。
そのことが体調面に現れることで、自分の心を伝えてきた。

でも、体調を崩すとわたしが困る。
息子にとっては、どうしようもない状況が作られていっていたんだと思いました。

体調を崩して、初めのうちは毎週のように片道40分ほどの病院にかかっていましたが、1ヶ月以上毎日体調が悪かったんです。

それは学校へ行きたくない気持ちがあるけど、わたしになかなか言えない。
でも身体に症状として出てしまった。
そうなるとわたしが困ってしまう。

息子にとって、この時期が1番辛かったのかもしれない。

気づくのが遅すぎた。
なかなか理解してあげれていなかった。

今となってはそう思います。
後悔しかない。

でも、後悔しかないと言っていても仕方がないし、何も変わらない。

なので、償いとまではいかないけど、今は息子にとってよい環境を整えて、心身ともに万全で暮らせるような空間を作り、息子が安心して生活できるようにする。

密かにそこを目標にしています。

幸い、娘は息子が思っていたようには思っていないようで、今は自分の心身のバランスをうまく整えながら学校生活を送っているようです。

個人の性格の部分もありますが、息子の場合、幼少期のわたしの行動や顔色が強く根付いてしまったようです。

小さい頃の環境も大きいけど、影響を受けた息子とそこまで受けていない娘。
そこは性格の違いなのかもしれないけど、やっぱり母親の存在って大きい。

わたしの行動や表情が、子どもたちに与えるものって大きすぎるなと思いました。

わたしは気付くのが遅すぎたと思っています。
だからこそ、これからは特に気をつけないと。

こういう経験から、母親の笑顔って大事なんだなと思っています。

このことに気づいた後に以前も紹介したこちらの本を読んで、なかなか突き刺さるものがありました。

でも、気づいたあとに読めてよかったな。
気づく前に読んでいたら、ちょっと立ち直れなかったかもしれない。

今まで書いた記事のなかでも、結構書いていて精神的にくるな。笑


ちょっと暗い記事ではありましたが、読んでくださりありがとうございました!

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