和歌・あなたを愛する覚悟は揺るがない
「あさつゆの消易(けやす)き我が身
老いぬともまたをちかへり君をし待たむ」
万葉集・2789 よみ人知らず
(朝露のように消えやすい私の身ですが、
たとえ老いてもまた若返りあなたを待ちましょう)
あなた恋しさに胸がいっぱいで、
今にも消え入りそうな思いをしている私。
わたしのすべてが
あなたでいっぱいで、
自分のことなんてかえりみられない。
そんな朝露のようにちっぽけで
儚い命のわたしだけれど、
あなたを待つとならば
いくらでも生きながらえて待ちましょう。
たとえ年老いても若返り、
何十年何百年でもあなたを待ちます。
あなたを愛する覚悟は、
それだけ揺るぎないものなのです。
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