和歌・花と乙女
「春の苑(その)紅にほふ桃の花
下照る道に出で立つ乙女」
万葉集巻19・4139 大伴家持
春の園に
とてもあでやかな
濃いピンク色をした
桃の花が咲いている
あたり一面に
美しさがあふれ出すほど
堂々と咲き誇る花
その木の下に出で立つ乙女よ
桃の花のように
柔らかく紅色の頬をしたあなたは、
若い生命力と色香にあふれ
においたつように美しい
笑顔もまるで花が咲いたよう
満開の桃の花とともに
あなたの美しさも今が盛り
花に乙女よ
すべてが
天に祝福されたかのように
明るく輝くばかりの美しい光景だよ
*
中国の絵画風の
美しい情景を詠んだ歌ですね。
桃は古代から生命力の象徴とされ、
特別な霊力を持つと信じられてきました
みなさんは桃の花を見たことがありますか?
写真のように美しい花です🍑✨
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