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和歌・生命賛美、ここにきわまれり

「ももくさの花のひもとく秋の野に
 思ひはなたれむ人なとがめそ」
 古今和歌集
※花が咲きほころぶことを、着物の下紐を解くことにたとえた。

たくさんの花が
咲きほころぶように、
わたしも着物の下紐をほどいて
自分を解き放とう。

豊かな実りの季節。

美しい秋の野原の中、
うまれたままの姿で
男と女が愛し合うことは
なんて気持ちがいいものなの。

心も身体も
思いきり遊ばせよう。

うまれてきたからには
謳歌しなければ。

人よ、
こんなわたしを咎めるなんて
無粋なことはしないでね。

*

エロティックだけど、
堂々とした生命賛美の歌。

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