![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36823352/rectangle_large_type_2_71a3ae6f4b5e69320b88abf4cce1be86.jpeg?width=1200)
和歌・お母さん、あなたはわたしの花
「時々の花は咲けども何すれそ
母とふ花の咲き出来(でこ)ずけむ」
万葉集 巻20・4323
(その季節の折々に花は咲くけれど、どうして母という花は咲き出なかったのだろうか)
防人(さきもり)歌。
(防人とは、日本古代の兵役の一つ。律令制では21~60歳の男子は3年間の防人の軍役につく義務があった。万葉集の防人歌は有名)
お母さん、
あなたはいつも優しくあたたかい。
いつもわたしのそばに寄り添って、
花のように微笑んでいる。
もしも母という名の花があったなら、
任地まで一緒に持って行くのに。
ふるさとから遠く離れた地でも
その花が咲くたびに、
母の面影を思い出して
懐かしくおもうのに。
会えない間もずっと、あなたを忘れない。
お母さん、あなたはわたしの花。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?