和歌・憎からず思っているあの子
人が噂をして結びつけようとするあの子に、
かえって近づけなくなってしまった。
離れた場所から
そっと見守ることしか
できなくなってしまった。
わたしは憎からず思っているのに…。
人が噂をして、
近づけなくなってから気付く。
あの子に対する恋心が
自分でも気づかないうちに
この胸の中に少なからずあったことを。
二人の関係を
興味本位で誰にも触れられたくなかったよ。
なにを今さら、
わたしはあの子を想っているのだろうか…。
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