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【キャリコン資格取得】一発合格に向けて実践した学習方法(論述対策)

<前回までの記事はこちら>
資格取得のきっかけ編
資格の基礎知識編
養成講座の比較編
専門実践給付金の申請方法編
資格取得までのスケジュール
私の学習方法(学科対策編)

第20回 国家資格キャリアコンサルタント試験に合格した。
この記事では試験合格に向けて私が実践した学習方法について紹介したい。前回の投稿からかなり時間が経ってしまったけれど、今回は論述対策編として記載する。

1. 学科対策 反復学習が命
2. 論述対策 まずは型を覚える
3. 実技対策 論述と一緒に学習する

***
論述試験は実技試験の一部として実施されており、記述式で50分間の試験である。論述試験(50点)と面接試験(100点)の合計点数が150点満点中90点以上で合格となるが、論述試験は50点満点のうち40%以上の得点を取ることが合格するための必須条件となっている。

論述試験の問題は、JCDAとキャリアコンサルティング協議会の2つの試験実施機関によって大きく異なるため、申し込みをする前に出題形式を比較してどちらの方が解きやすいかを確認してみると良い。

https://www.career-shiken.org/about/learninfo/

私はJCDAで受験をした。JCDAの問題は事例Iと事例IIを読み問題に答える形式となっていて、キャリアコンサルティング協議会と比較をすると圧倒的に読む量が多い。ただし、問1では指定語句が記載してあり回答のヒントとなるキーワードとなるため、私にとってはJCDAの方が解きやすかった。

論述試験の勉強方法として、まずは私が実際にやってしまった失敗例から紹介する。

■失敗①とにかく自己流で回答を書いてみる
私は文章を書くことが苦ではないため、自分の実力で点数が取れるだろうと勝手に思い込んでいた。資格講座の授業中に実際の過去問を解く時間があり、自信満々にペンを持ったら……ぜんっぜん書けない!
何を書けばいいかがなんとなく頭の中に浮かんでも、どのように書けばいいのかが分からない。周りのクラスメイトは黙々と書いている姿を見て余計に焦った。白紙のままではダメだと思い、とにかくその場で思いついたことを書いてみたが結果はボロボロだった。
論述試験の模範解答は公式サイトでは公開されていないが、高得点となる解答例などを見てみると一定の型(パターン)があることが分かった。その型をおさえることで効果的に点数を取るができる。※型については後述の記載を参照

■失敗②納得がいくまで何度も書き直す
手書きで文章を書くことすら久しぶりだったので、試験対策を始めた当初は、文字を綺麗に書けているか、誤字脱字がないか、文章の構成がおかしくないかなどを気にしすぎるあまり、書いては消してを繰り返していた。が、これは絶対にやってはいけない。50分という限られた時間の中で一度書いた文章を書き直す時間はほとんど無いに等しい。実際に私は本番1ヶ月前の模擬試験の際に、何度も書き直しをしたせいで最後まで書き終わらないままタイムオーバーとなり悔しい思いをした。論述試験は「質」よりも「量」で、とにかく何かを書いておくことをオススメする。
とはいえ、下記のような最低限のルールは押さえておきたい。

<例>
 ・読める大きさで書く
 ・です/ます、だ/である、を統一させる
 ・誤字脱字を避ける
 ・行外に文字がはみ出ないようにする
 ・最後の行までしっかり書く

というわけで、ここからは実際に私が試してみて良かったことを記載する。

■その1:最初は過去問の解答を書き写す
自己流で書き始める前に、まずは過去問の解答を書き写すことをオススメしたい。その際に、必ず「時間を測りながら」「手書きで」書き写してみてほしい。これによって、鉛筆を握って文字を書くという行為がいかに時間がかかるかを実感することができる。そして、普段スマホしか触っていない手指の筋肉を鍛えるトレーニングにもなる。(笑)
そして書き写した後は、同じ問題をもう一度、今度は解答を伏せて書いてみる。記憶が鮮明なうちに書くことで、自力で書くよりもスラスラと書けるはず。記憶できていたところとそうでないところを確認しながら、逐語の中でどのような言葉がキーワードになっているかを見ていく。ここまでが1セットで、これを別の日にもう1〜2回繰り返す。同じ過去問を3セット繰り返しても良いが、私は過去3回分の論述試験問題を用意して1セットずつ書いた。とにかく最低3回は書き写すということをやってみてほしい。

◾️その2:型を覚える
過去問の模範回答を書き写し続けると、なんとなく型(パターン)が見えてくる。この型を覚えることで自己流で書くよりもスピーディにかつ効果的に(得点となるポイントを押さえながら)論述が書けるようになる。ケースごとに逐語の違いはあったとしても、本番では逐語からポイントだけを拾いながら型に当てはめていくだけで良い。これはほんの一部だが、私が実際に型として覚えていたパターンの一例は下記の通り。

<例>
 ・問1は事例1と事例2の違いについて説明する問題のため「事例Iは……一方事例IIは……」と書く。
 ・回答は私の意見である(本当にそうであるかは逐語だけでは判断できない)ため文末は「……と思われる。」と書く。
・問2は相応しい・相応しくない理由について問う問題のため文末は「……と思われるため。」「〜と考えられるため。」と書く。
・問2の相応しい対応は「……を問いかけ……を促すことで……に気付く展開になったと思われるため。」と書く。
・問2の相応しくない対応は「CLの……な感情を受容せず、……と説得しており(←逐語から読み取れるCCtの態度や言動について記載)、CLとの信頼関係を築けない可能性が高いと思われるため。」と書く。

◾️その3:問3と問4はセットで答える
論述が実技試験の一部になっている理由は、おそらくこの問3と問4に的確に答えることができるかどうかを確認するためなのではないかと思う。問3と問4はキャリアコンサルタントが考えるCLの問題が何であるか(問3)を考え、この後の面談をどのように展開していくか(問4)を記述する問題となっている。問3と問4はCCt視点での問題→今後の支援をセットで問うている問題のため、問3ではキャリアコンサルタントとして支援ができる問題を挙げる必要がある。(そうでなければ問4にたどり着いた時に何も書けなくなりタイムオーバーとなるので要注意。)
CLの問題となる事柄にはいくつかのパターンがあるものの、論述試験の中ではより具体的に、根拠となる逐語を引用しながら記載をすることが求められる。

<例>
 ・抽象的:自己理解不足
  具体的:事例IのCL9より「……(逐語から引用)……」との発言から、今後のキャリアを考える上での価値観に関する理解が不足していると思われる。
 ・抽象的:仕事理解不足
  具体的:事例IIのCL10より「…(逐語から引用)…」との発言から、上司から求められている課長の役割に関する理解が不足していると思われる。 

また、言わずもがなではあるが、問4は「CLの主体性」を尊重した表現で記載をする必要がある。「〜させる」「〜してもらう」ではなく、「CLの同意を得ることができれば〜を促す。」「CLが〜できるよう支援したい。」といった表現で、問3で指摘した問題を解決できる策を記述する。

ちなみに、問3と問4はどちらも2つずつ挙げると良いという説もある。解答用紙の行数が多いので、最後まで埋めるためには2つ必要ということなのかもしれないが、とにかく何でも良いのでこれだと思うものを2つ書いておくことをオススメする。問3で記載した問題が逐語から読み取ることができ、かつ問4の今後の展開(解決策)と論理的につながっていれば、記載したことは必ず加点となる。逆に何も書いていなければ採点されない(点数にならない)ため、とにかく何か書くべし!

長々と書いてしまったが、以上が論述対策として効果的だったこと。次回は実技試験(面接試験)について書きます!

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