【キャリコン資格取得】養成講座申し込みから資格取得までの流れ
<前回までの記事はこちら>
①資格取得のきっかけ編
②資格の基礎知識編
③養成講座の比較編
④専門実践給付金の申請方法編
第20回 国家資格キャリアコンサルタント試験に合格した。
この記事では養成講座申し込みから資格取得に至るまでの大まかな流れを説明したい。
キャリアコンサルタント試験は年に3回実施されているが、専門実践給付金制度を利用するためには、養成講座に通う時期と受験する時期を事前に決めておく必要がある。(私は試験の受験時期を自由に変更したり延期したりできると思っていた。最大70%の給付金を得るためには、養成講座の受講時期によって受験のタイミングが決まっているので要注意。)
私の場合は上記の通りだったが、仕事の繁忙期と養成講座の受講時期が見事に重なり、白目になりながら毎週末講座を受講した記憶がある。ただし、実際の受験時期は7月だったため、繁忙期の波が少し落ち着く4月〜6月の3ヶ月間で集中的に勉強することができたので良かった。
大まかなスケジュールは以下の通り。
※リカレントの養成講座カリキュラム詳細はこちら
試験に向けた学習方法についてはまた別の記事で記載をしていくが、養成講座受講から資格試験合格までの経験を経て感じたことは次の通り。
①養成講座を受講するだけでは合格できない
養成講座を初めて受講した時に感じた違和感が、講師のレクチャーを一通り聞いた後に「……で、何が試験に出るの?どこが重要なの?」ということが分からなかったこと。これは養成講座を提供している専門機関が悪いわけではなく、国として養成講座を「試験合格を目的としたものとしないこと」と明確に位置付けているためだと聞いた。私は養成講座を受講するまで、この講座が試験合格のための講座ではなく、専門知識を得るための講座であることを知らなかったため、期待していた講座内容と少しギャップがあった。もし事前に知ることができていたら、もっと早いタイミングで養成講座以外の時間を個別に確保し試験合格のための学習を始めていたかもしれない。
②復習が何よりも大事
これは私が全日程通学スタイルを選択したからかもしれないが、毎週土曜日に1日中缶詰め状態で講義を聞くのは苦痛で仕方がなかった。特に学科の範囲でもある基礎理論の講義では、幅広い知識を一気にインプットすることになるため、知識を自分の頭の中で定着させることができないまま新しい情報を詰め込む…の繰り返しだった。結局私が復習らしいことを始めたのは講座を終えた4月からだった。もしまた学習をするのであれば、毎日15分でも良いので養成講座で学んだことを振り返る時間を作り知識を少しずつ定着させることを最優先にすると思う。
③スタートダッシュよりもラストスパートが命
キャリアコンサルタント試験は養成講座の申し込みから実際の試験日まで約1年かかるため、短距離走的にスタートダッシュを切ると途中で息切れして失速をしてしまう。私自身、最初はやる気十分で講座を開始したものの、自分なりに頑張っているのに小テストの点数が伸びなかったり、他の受験者と比較をして自分なんて…とモチベーションが下がってしまったりしていた。一時期は「もう合格できなくてもいいや」とさえ思っていた。これはどんな資格試験にも言えることかもしれないが、本来であればマラソンを走る感覚でコツコツ継続した学習を続けることが合格への近道だと思う。ただ、コツコツ努力を積み重ねることが苦手な私にはそれが全くできなかった。そのため、最後の3ヶ月間だけは泣いても笑ってもあと少し!と自分に言い聞かせて机に向かった。「あと○日」と終わりが見えてくると不思議と頑張ることができたので、ゴールまでの道のりと学習スケジュールを見える化しラストスパートをかけることをオススメしたい。
④周りに公言することでサポートを得る
これは人によって意見が分かれるかもしれないが、私は養成講座に申し込んだタイミングで職場の上司や同僚に「キャリコンに挑戦します」と宣言をした。実務にも直接的に関わる資格だったこともあり、人事評価を決める目標シートにも「キャリアコンサルタント資格を受験し合格をする」と記載をした。目標を公言することで自分自身にプレッシャーを与え、これは何としてでも合格しなくては!という気持ちで頑張ることができた。…と、カッコイイことだけ言えたら良いのだが、実際には受験までの期間で「なんで宣言しちゃったんだろう…合格するなんて言わなきゃ良かった…」と何度も後悔した。(笑)ただ、目標を宣言したことで周りからの理解やサポートを得やすい環境を作ることができた点は良かった。「今週末は模擬試験なので明日は1日お休みをもらって勉強します!」とか「提出課題があるので、今日は定時で帰ります!」といった要望にも、上司や同僚は快くOKしてくれた。また、日報の最後にキャリコンの学習状況を時折共有したりすると、応援や激励のメッセージがリアクションとして返ってくることも嬉しかった。ひとりで黙々と勉強をしていたら、最後までモチベーションを維持できずきっと合格できていなかったと思う。
以上が、合格までを振り返って感じたこと。
次回は試験合格に向けて私が実践した学習方法について紹介したい。
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