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【キャリコン資格取得】養成講座 スクール徹底比較

<前回までの記事はこちら>
資格取得のきっかけ編
資格の基礎知識編

キャリアコンサルタントの資格を受験するためには
厚生労働大臣が認定する養成プログラムの受講が
必須となっている。

この記事では、厚生労働省認定のスクールの中から
マンパワーリカレントの説明会で得た情報をもとに
2社の特徴や違いを比較してみることにする。
※参考:政府認定講習一覧はこちら

■ポイント1:試験実施機関に関する違い

キャリアコンサルタント資格の最も混乱するポイントとして
「同じ国家資格なのに試験実施機関が2機関に分かれている」
という点がある。(なぜそうなっているのかは謎)
キャリアコンサルタント協議会
日本キャリア開発教会(JCDA)
学科試験はどちらの機関も同じ日に同じ問題で実施するのだが
論述と面接はそれぞれの機関が独自の出題傾向・評価軸で実施している。

マンパワーは日本キャリア開発協会と直結した講座内容なので
講座の受講内容もこの機関経由での受験が基本となる。
マンパワーで受講するメリットとしては
国家資格としてキャリアコンサルタント資格を取得すると
民間資格(CDA)の資格取得も同時に可能であるという点だ。

リカレントは、上記2機関のどちらでも受験ができるようになっていて
講座の内容も両方の傾向を網羅している。
出題の仕方などを十分に比較検討した後に
どちらで受験をするか決めることができる点が特徴と言える。

■ポイント2:受講形式に関する違い

前回の記事でも記載をした通り
スクールで提供される150時間の養成プログラムは
厚生労働省のガイドラインに沿っているため、
マンパワーとリカレントの2社の受講内容には
そこまで大きな差異はないと考えられる。
※参考:厚生労働省の提示しているカリキュラムはこちら

明確な違いはその150時間の受講形式にある。
マンパワーでは、知識をインプットするための時間を
「通信教育」として、68時間の自己学習と
映像の視聴を18時間を自分のペースで進めることになる。
そして、実践でのスキル習得を「スクーリング」として定め
12日間(96時間と4時間の宿題)でアウトプットをしていく。
この通信教育とスクーリングのスケジュールは
ほぼ重なっており、同時並行で約5ヶ月間で受講をする。

<マンパワー>
・通信教育:テキストと映像視聴(自己学習68時間+映像18時間)
・スクーリング:12日間(96時間+ホームワーク4時間)
※スクーリングは対面開催かオンライン開催か選択可能

リカレントはインプットとアウトプットの全日程を
「全課程通学スタイル」として導入しており
「通信教育」で学ぶか、「全課程通学」で学ぶか
受講者が好きな学習スタイルを選べるように
カリキュラムを組んでいる。

<リカレント>
・講義分野:75時間
 キャリア理論や心理学など幅広い知識を身につける
・演習分野:75時間
 知識をもとに実践を通して知識を習得する
※通い方は以下の3パターンから選択できる
 1:講義分野も演習分野も全課程通学
 2:講義分野も演習分野もオンライン(ライブ配信)
 3:講義分野は通信教育(テキストとオンデマンド映像の視聴)
    演習分野は通学
※1と2の場合でもオンデマンド動画の視聴が可能

■ポイント3:受講料に関する違い

どのスクールで受講をしたとしても
キャリアコンサルタント養成プログラムの受講料は高い。
ただし、国の専門実践教育訓練給付金制度の対象講座のため
この制度を利用することで、講座修了時に受講料の50%が支給される。
さらに、資格試験に1発合格すれば更に20%が支給されるため
最大で受講料の70%が給付金でカバーできる。

<マンパワー>
・受講料: 374,000円(税込)
 70%支給の場合:実質自己負担額は112,200円 
※入会金不要、教材費込み
※説明会参加で1万円割引クーポンがもらえる
<リカレント>
・全日程通学コース:499,400円(税込)
 70%支給の場合:実質自己負担額は149,820円
・途中まで通信教育コース:398,200円(税込)
 70%支給の場合:実質自己負担額は119,460円
※受講料、教材費、入会金込み
※知人紹介制度で入会金が1万円割引

受講料で単純に比較をするとリカレントが割高に見えるが
実質自己負担額は意外とそんなに変わらないのが不思議だ。
(もちろん一発合格できればの話にはなるが... 笑)

もう1点記載しておきたい点が、リカレントの受講料には
資格合格に向けた「直前対策コース」があらかじめ含まれている。
講座修了から受験当日までのサポートとして
学科模擬試験や論述の模擬試験といった特別講座が用意されている。
マンパワーも同様のサポートを提供しているが、
講座受講料には含まれていないためオプションで追加費用が発生する。
よって、上記のような直前対策コースまで考慮をすると
2社の受講料金にはそこまで大きな差がないと感じた。

■まとめ:私が選んだスクール

<試験実施機関>
・マンパワーは日本キャリア開発教会(JDCA)
・リカレントは2機関から選択できる
<受講形式>
・マンパワーはカリキュラムの途中までは通信教育
・リカレントは全日程通学か通信教育か選択できる
<受講料>
・マンパワーは受講料が割安だがオプションは別料金
・リカレントは試験直前対策コースも含めた料金

長くなってしまったが、以上3点が2社の違いを理解する上で
押さえておきたいポイントだった。

2社の説明会に参加した結果私が選んだのはリカレントだった。
決め手は「全日程通学」に魅力を感じたからだ。
1人で勉強できるタイプの人間ではないため、
自宅で86時間も机の前に座り黙々と勉強をする自分の姿を
全く想像することができなかった。(笑)
周りの勉強熱心なクラスメイトに焦りを感じながら
置いていかれないようにと必死に頑張る方が合っていると感じた。
授業で分からなかった部分については、
オンデマンド授業を見て復習することもできる。

そしてもうひとつの決め手は説明会での丁寧な対応だった。
これは完全に私の主観になので参考にならないかもしれないが
リカレントの説明会は、私のような初心者でも
安心して受講してみようと思えるような内容だった。
説明会前の個別の電話やパンフレットの送付から
説明会当日の情報提供、そして説明会後のメールのやりとりまで。
参加者一人ひとりのニーズに沿って
コミュニケーションをしていた点が印象的だった。

色々と特徴や違いをつらつらと書いたものの、
結局、人の心が動かされる瞬間は
温かさを感じることのできる人の言動なのかもしれない。
少なくとも、私はそういうタイプの人間だったことが
この説明会で明確になった。

私もいつか誰かの心に温かさを届けられるように
楽しみながら学んでいきたいと思う。

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