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あなたの知らないうなぎのこと!すべての日本人に伝えたい3つの魅力

こんにちは、Webライターのことりです。

突然ですが、あなたはうなぎについてどんなイメージを持っていますか?

高級品、ごちそう、めったに食べられないというイメージですか?
小さいころにうなぎのたれがかかったごはんが好きだったという方もいるかもしれませんね。

また、うなぎが好きという方でも、うなぎとは一体どんな生き物なのか。

日本全国でどのように食べられているのかまで把握している方は、あまり多くないのではないでしょうか。

今回の記事では、うなぎのことを知りたいという方のために、昔からうなぎが大好きな私が、うなぎの特徴や魅力についてしっかりとお伝えしていきます。

ぜひ、最後まで記事をご覧いただき、うなぎの素晴らしさを知っていただければ嬉しいです。

うなぎの基本情報

うなぎは、ウナギ科(Anguillidae) ウナギ属(Anguilla) に属する魚類の総称です。

実は世界で19種類も確認されていて、うち4種類が食用です。
日本で食べられているウナギは主にニホンウナギという種類で東アジアに広く分布している種になります。

本文では主にニホンウナギについて解説していきます。

ニホンウナギは全長1 m、最大で1.3 mほどになります。

流通しているもののうち99.5%が養殖です。
国内の都道府県別養殖ウナギ生産量ランキングを見ていくと

  1. 鹿児島県

  2. 愛知県

  3. 宮崎県

  4. 静岡県

  5. 高知県

となっています。

うなぎは全国でどうやって食べられてるの?

次はうなぎが全国でどのように食べられているのかについて説明していきます。

主に次のような調理法があります。

・蒲焼き
うなぎを串打ちし、甘みのあるたれをつけて焼き上げた料理。水辺に生える蒲の穂に似ているため「がま焼き」が転じて「蒲焼き」となった。(諸説あり)

蒲焼き
蒲の穂

・白焼き
うなぎを串打ちし、たれなしで焼き上げた料理。塩、わさび、しょうゆなどをつけて食べる。うなぎ本来のおいしさを感じられる。白焼きしたうなぎにたれをつけてさらに焼き上げたものが蒲焼きになる。

・ひつまぶし
うなぎを細かく刻むこと、お櫃(おひつ)で提供されることが特徴。そのまま食べる他に、ねぎ・海苔・わさびなどの薬味をつける、だし汁をかけてお茶漬けにするという複数の食べ方を自分で自由に選択できて楽しい。

以上が、うなぎの主な調理法です。
ただし、うなぎ料理は他にもたくさん存在します。

日本では、お寿司、う巻き、肝焼き、肝吸い、うざくなどです。うなぎパイやうなぎの骨のおせんべいも有名ですね。

ヨーロッパではうなぎの燻製、赤ワイン煮込み、ホワイトソース煮、スープ、シチュー、フライ、煮凝りなど、アジアではココナッツミルク煮、カレー煮などがあります。

このように、うなぎの調理法は多岐にわたりますが、「蒲焼き」だけを取っても、関東と関西で違うということをご存じでしょうか?

・関東
背中
から身を開く。串打ちして白焼きした後に、余分な脂を落とすため蒸す。最後にたれにつけて焼き上げる。
蒸したことにより、身がふっくらとしてほどよい脂の蒲焼きになる。

・関西
お腹
から身を開く。蒸しの工程はなく焼きのみで仕上げる。
蒸さないので、歯ごたえがあり、表面がパリパリした蒲焼きになる。

同じ蒲焼きでも食感に差が出るのです。食通で知られる北大路魯山人は関東の調理が好きだったと言われていますが、関西の調理法を愛するうなぎファンも多いようです。
どちらも甲乙つけがたいおいしさがあります。

うなぎの3つの魅力

次からいよいよ、私が思ううなぎの魅力を3つに分けて説明していきます。

魅力1 様々な名店でおいしい出会いがある!

これまでうなぎには、蒲焼き、白焼き、ひつまぶしなどの調理法がある。というお話をしてきました。

ただ、ご自宅で生のうなぎをおいしく調理するというのはかなり難しいです。そもそも、生のうなぎはほとんどのスーパーには売っていません。

ですが安心してください。

全国には名店と呼ばれるおいしいうなぎのお店が数多く存在しています。

そして、うなぎの蒲焼きひとつ取ってみても各店で味が違うのです。
自分の好みにベストマッチするうなぎ屋さん探しはとてもワクワクします。

全国のおいしいうなぎ屋さんをいくつかご紹介しますので皆さんも自分だけの行きつけを探してみてください。
おいしいうなぎを求めて全国を旅するなんていうのもいいですね。

関東



関西



静岡
・養殖うなぎの生産量全国4位、浜松市は蒲焼きの消費量全国1位
・関東と関西の中間に位置する土地柄、両方の調理法が食べられるうなぎの  
 聖地

他にも養鰻業の盛んな九州や、ひつまぶしの文化が根付く愛知県、身の分厚さで注目の長野県などに個性豊かなうなぎ屋さんが点在しています。

魅力2 栄養が豊富!

まず、うなぎには良質の脂質が豊富に含まれています。
これは牛、豚の2倍です。
さらに、うなぎの脂質に含まれるDHAやEPAには、血中のコレステロール値を抑制する効果があり、動脈硬化などの生活習慣病予防に効果があるとされています。

次にビタミンA・B2・Eが多いということにも注目です。
ビタミンAは目、皮膚や髪を健康に保つ栄養素です。
B2は粘膜を保護する効果があり、老化予防に繋がります。
ビタミンEの抗酸化作用は動脈硬化を予防します。

さらにカルシウムが豊富で、うなぎから抽出した成分から骨粗しょう症の薬が作られているほどです。

昔からうなぎは滋養強壮の食べ物として日本では広く認識されています。

健康志向の現代において、おいしいだけではなく体にも良いというのがうなぎの2つ目の魅力です。

魅力3 生態がミステリアス!

うなぎは海で生まれ川で育ちます。川で生まれ海で育つ鮭とは真逆の一生を送るわけです。
しかし、海のどこで生まれるのかということが判明したのは、実は最近のことなのです。

2009年5月22日、日本の学術研究船がニホンウナギの卵の採取に成功しました。
場所はグアム島の西100kmに位置する西マリアナ海嶺の南端部です。

うなぎの産卵場所の研究は1930年代にはもう始まっていたので、80年近くかけてようやくたどり着いたということになります。

そして、研究の結果としてもうひとつわかってきたことがあります。「うなぎは初夏の新月の2~4日前に産卵する」ということです。

つまり、様々な川で暮らしていたうなぎたちが、産卵期を迎えると川を下り、西マリアナ海嶺に集まり、毎年初夏の新月直前に一斉に産卵を行うのです。

なぜうなぎたちがタイミングを合わせ、特定の場所に集まることができるのか、とても不思議ですね。
理由については今も研究が進められているそうです。

現代でも生態のすべてが解き明かされていないミステリアスさも、うなぎの魅力のひとつです。


まとめ

今回の記事では、うなぎに興味がある方のために、うなぎの基本情報から、その魅力や特徴についてご紹介してきました。

うなぎは、近所のスーパーでも買うことができる食材ながら、おいしい蒲焼きにするためには長い修行を積んだ職人技が欠かせません。

磨き上げた職人技が味わえる現代の日本に生まれたことは、とても幸せなことなのです。

ぜひ、これを機にあなたにも「おいしいうなぎを食べてみたい!」と思っていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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