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2023明治安田生命J1リーグ第17節ガンバ大阪対FC東京の個人的な見どころを紹介

6/7の水曜日には天皇杯があり、リーグ戦は中3日で迎える一戦
ホームのガンバ大阪は天皇杯2回戦で悔しい敗戦。リーグ戦は連勝と復調を見せている中で水曜日の悔しい想いをピッチで勝利に変えたい一戦

一方のFC東京はリーグ戦神戸、横浜FMと上位勢に2-3の敗戦で連敗
天皇杯は福島に先制を許すもそこから3-1の逆転勝利
水曜日の勝利を上昇のきっかけとしてリーグ戦での連敗を止めたい

今季のリーグ戦も今節が終われば折り返し。後半戦良いスタートを切るために勝ち点を積み上げたい両チーム

今節が終わればカップ戦、そして代表活動もありリーグ戦は約2週間空きます。良い流れを継続、そして新たにつくるのはどちらのチームか?
好ゲームを期待したい一戦です

(J1リーグ 解説:加地 亮さん リポーター:加藤 綾さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(2023/6/9時点)(リーグ戦のみ)

ガンバ大阪:3勝4分9敗 勝ち点13 (18得点32失点)-14  リーグ戦連勝中

ガンバ大阪はリーグ戦のアウェイ連戦を勝利し今季初の連勝を飾った
新潟戦では早い時間帯に先制点、更には前半の内に追加点も奪い3-1の勝利

そして前節の福岡戦はセットプレーから失点するも、前半の内にファンアラーノ、三浦の得点で逆転に成功
終盤は5バックで逃げ切り価値ある勝ち点3を積み上げた

Jリーグ公式HPより引用

ガンバ大阪はこの試合先発メンバーを2人変更。三浦が5試合ぶりにCBに入り、ダワンが2試合ぶりにインサイドハーフでプレーした
また、右SBで普段プレーしている半田を左のSBで起用した
立ち上がりは福岡の積極的な攻撃で守備に回る時間も長く、セットプレーから失点

それでもガンバ大阪は守勢に回る事なく積極的なプレーを見せる。特に倉田、ファンアラーノの両ウイングは豊富な運動量で攻守で躍動を見せた
前半の24分には倉田のパスに反応したジェバリがシュート性のクロスを送る。一度はGKに防がれるも、こぼれ球をファンアラーノが決めて1-1の同点

そして34分には山本悠樹のFKをファーサイドでダワンが落とし、三浦が左足で得点を記録。先発起用に応え、ダワンのアシスト、三浦の得点で前半の内に逆転に成功して2-1とした

後半もリードしているガンバは勢いを持って福岡ゴールに迫る場面を見せる。互いにメンバー変更を行っていく中で、高さと強さのある選手を福岡が投入すると、黒川を入れて5バックに
セットプレーからの危険な場面もあったが、集中力を持って防ぎアウェイ連戦を勝利で飾り今季初の連勝を飾った

それでも水曜日の天皇杯はJFLで戦う高知に2-1で敗戦。一部メンバー変更はあったものの、それでもホームで勝利を掴み切れなかった部分には試合後のコメントからも悔しさが滲んだ
その想いを週末にどのようにぶつけていくのか。対するFC東京はリーグ戦連敗中も複数得点を2試合連続で記録。水曜日の天皇杯は先制を許すもきっちりと逆転勝利を飾っている

試合の入り、そしてセットプレーの対応に集中力を持って臨み2年ぶりの3連勝を目指す

FC東京:5勝4分7敗 勝ち点19 (21得点25失点)-4 リーグ戦連敗中

両チームの選手、サポーターからも熱量を感じる一戦だった
神戸戦で前半に3失点を喫するも、後半PK2本で1点差まで粘ったFC東京
横浜FM戦は先発メンバーを2名入れ替え
CBに木本、アンカーポジションに青木を起用して臨んだ

立ち上がりにヤンマテウスのクロスにアンデルソンロペスに上手く合わせられて失点を喫するも、そこからFC東京はプレスをかいくぐりながら自分たちのペースで良いサッカーを表現した

ボールを奪ってからの切り替えや、ショートカウンターからゴールに迫る場面を見せるも得点には至らず。それでも前半の内から多くのCKも取り、何度も横浜FMゴールに迫った
前半の34分には青木のフィードをオフサイドラインギリギリで仲川が受ける。そこから冷静にクロスを中に供給し、ディエゴオリヴェイラが技術の高い合わせを見せて1-1の同点に

更に前半終了間際の44分には、渡邊のクロスを今度は頭でディエゴオリヴェイラが合わせて追加点。前半の内に逆転に成功する

後半には小泉に代えて松木を投入。後半もお互いに引く事なく局面で見応えのあるプレー展開を見せる
仲川、長友の連携から渡邊がヘディングシュートでゴールに迫る場面を見せるが追加点には至らず
逆に、横浜FMは少し難しい状況の中でもサイドからのクロスから同点ゴールを生み出し2-2に

お互いの攻防が激しくなってきた中で、松木のプレーがVAR介入もありレッドカードを示されFC東京は数的不利に。その中でも粘り強く戦っていたが、後半アディショナルタイム直前にサイドからのクロスにマルコスジュニオールが反応し2-3と試合をひっくり返される
結果は2-3の敗戦となったが、神戸戦と同じスコアも内容的には異なる2-3での結末だった

Jリーグ公式HPより引用

継続を結果に繋げたい。神戸戦、横浜FM戦と上位相手に複数得点を記録。ただ、神戸戦はPKでの2点に対して、横浜FM戦ではカウンターからのクロスや、攻守の連動で流れの中で得点を奪う事ができた
もちろん鹿島戦や、横浜FM戦、メンバーが代わったとはいえ天皇杯の福島戦と速い時間帯での失点は気がかりなポイントでもある

スタートから自分たちの良いサッカーを長い時間プレーできるように、試合の入りで相手の圧力に負けないプレーを展開したい

過去の対戦成績や、順位上では部があるものの現在リーグ戦では連敗中
勝利をしてリーグの後半戦で良いスタートが切れるようにチーム全員で戦い切りたい一戦だ

過去の対戦戦績(リーグ戦のみ)

過去の対戦成績はリーグ戦で見るとガンバ大阪の14勝、FC東京の17勝、引き分けが11回とややFC東京が戦績ではリード

昨季はガンバ大阪のホームでは0-0のスコアレスドロー
FC東京のホームでは2-0でFC東京が勝利(レアンドロ、アダイウトンが得点を記録)
2021年もガンバ大阪のホームではスコアレスドロー、FC東京のホームではディエゴオリヴェイラの得点でFC東京が勝利と、リーグ戦では2020年以来ガンバ大阪は対FC東京に対して勝利なし。最後にリーグ戦で勝利したのは、2020年の10月10日。この時は1-0で勝利している

※カップ戦で今季4月に2度対戦しお互いに1勝ずつ
ガンバ大阪のホームで3-0(杉山が2得点、福田が得点を記録)
FC東京のホームで1-0(塚川が得点を記録)

現在の所属選手では(リーグ戦のみ)※ガンバ大阪は対FC東京戦でリーグ戦2年間得点なし
ガンバ大阪は対FC東京戦では宇佐美が3得点、倉田・藤春が得点を記録
(カップ戦では2019年に倉田がホームで得点を記録し1-0の勝利)
FC東京は対ガンバ大阪戦ディエゴオリヴェイラが4得点、アダイウトンが2得点、東 慶悟、森重が得点を記録(カップ戦で今季は塚川が得点。2019年のカップ戦でもディエゴオリヴェイラが得点)

古巣対戦はガンバ大阪、FC東京共になし
ただ、半田と渡邊が山形で共にプレー(2020年)や佐藤と阿部・中村が明治大学で共にプレー、ファンアラーノと小泉が鹿島で共にプレー(2020-21年)など懐かしい再会もあるかもしれません

両チームJ3リーグからステップアップしてきた選手たちも多く在籍。そうした選手たちの躍動も含めて、今季のリーグ戦でどんな戦いを見せてくれるか楽しみです

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)


ガンバ大阪:3勝4分9敗 勝ち点13 (18得点32失点)得失点差-14 リーグ戦連勝中

先制試合:5試合 2勝2分1敗(13節の浦和戦で逆転負け)
先制された試合:11試合 1勝2分8敗(前節の福岡戦で今季初の逆転勝利)
※リーグ戦では2021年11月7日の大分戦以来2年ぶりの逆転勝利
スコアレスドロー:なし

ホーム: 1勝3分3敗 勝ち点6  8得点  10失点 得失点-2
アウェイ: 2勝1分6敗 勝ち点7 10得点 22失点 得失点-12

リーグ戦では9名が得点(ファンアラーノ4得点、ダワン・宇佐美が3得点、石毛・イッサムジェバリが2得点、黒川・鈴木武蔵・倉田・三浦が得点を記録)ダワン・アラーノが3アシストをマーク

複数得点:5試合(2試合連続複数得点中)
複数失点:10試合
無失点:1試合(現在9試合連続失点中)
無得点:4試合

<得点>前半に8得点 後半に10得点 
<失点>前半は15失点 後半は17失点
後半開始15分以内に7得点と4割近い数字を残す。前半31分から前半終了まで8失点。現在

18得点中セットプレーでの得点は3点の16.7%。山本のFK、宇佐美・石毛のCKから得点
32失点中セットプレーからの失点は13で割合は40.6%(FK2失点、CK8失点、PK3失点)
★途中交代からの選手での得点は石毛、ジェバリがリーグ戦で記録
カップ戦では福田、石毛、食野が途中交代から得点

ガンバ大阪は4試合続けてセットプレーから失点中。特にCKからn失点がここまで8失点と多く、この対策が重要になる。また、前節は川崎戦以来となるセットプレーからの得点を記録。精度の高いキッカーがいるので、セットプレーからの得点も呼び込みたい

FC東京:5勝4分7敗 勝ち点19 (21得点25失点)得失点差-4 リーグ戦連敗中

先制試合:6試合 5勝1分0敗(先制すれば負けなし。7節湘南戦のみ追いつかれて引き分け)
先制された試合:9試合 0勝2分7敗(2節柏戦、14節の鹿島戦は引き分けに追いつく)
スコアレスドロー:5節の名古屋戦

ホーム: 4勝1分2敗 勝ち点13  14得点 10失点 得失点+4
アウェイ: 1勝3分5敗 勝ち点6 7得点 15失点 得失点-8

リーグ戦では9名が得点(ディエゴオリヴェイラが7得点、仲川4得点、渡邊・安倍が2得点、ペロッチ・エンリケトレヴィザン・徳元・アダイウトン・中村が得点を記録)※OGで1得点

複数得点:8試合 
複数失点:6試合(札幌戦の5失点が最多。現在2試合続けて3失点中)
無失点:2試合(5節の名古屋戦以降無失点なし)
無得点:4試合 ※最多得点は4節横浜FC戦の3点

<得点>前半13得点 後半に8得点 
<失点>前半は13失点 後半12失点
前半に得点が動くが、後半は31分以降の得点は1点のみ。後半に流れを変える事ができるか注目したい

今季は21得点中セットプレーでの得点は8点の38.1%。PKで3得点、松木のFKから2得点を記録。
※徳元、中村のスローインから3得点記録とセットプレーからの得点は1つの強み

25失点中セットプレーからの失点6で割合は24.0%(FKから3失点,CKから1失点,PKで2失点)セットプレーの守備は堅いが、クロス対応についてはやや課題も残る。その点の修正も1つポイントになるかもしれない

FC東京は渡邊、仲川、ペロッチがリーグ戦で途中交代から得点を記録
カップ戦では熊田が途中交代から得点を記録している
後半の得点が少ないだけに、途中交代から流れを変える事ができる選手の奮起にも期待したい
FC東京は現在3試合連続先制点を奪われている。特に鹿島戦、横浜FM戦は開始10分以内に失点をしている。試合の入りに対する集中力も注目したい

個人的な見どころ

Jリーグ公式HPでも見どころが掲載

この試合ではFC東京は松木が出場停止のため出場不可
また、前節前半で交代した小泉の状況は少し気がかりです。問題なければ小泉がスタートから、または塚川が起用される可能性が高いかもしれません

G大阪は天皇杯でリードを許したこともあり、後半からファンアラーノやジェバリもプレー。ネタラヴィは途中交代も比較的長い時間をプレーした
このあたりのコンディションの状況も気になるところです
前節左のSBで起用された半田は対福岡戦での限定的なオプション起用とすると、本来の右SBでプレーし、左には新潟戦で得点を決めた黒川が入る可能性が高い

どちらにせよFC東京は天皇杯で10人をターンオーバー(徳元のみスタートからプレー)ガンバは山本悠樹、ネタラヴィ、三浦が天皇杯スタメンで起用とコンディション調整とメンバー編成も1つのカギになりそうだ

※ガンバ大阪は山本理仁、FC東京は木村誠二がU22代表招集のため不在

今節が前半戦の折り返し。次節までは2週間リーグ戦は空くが、代表ウィークもあり一部の選手は離脱も
更に、ガンバ大阪は現在累積警告3枚が福岡・半田・ジェバリ・ネタラヴィと主力の選手たちにリーチがかかっている
FC東京も森重・塚川・小泉とこちらもCBと中盤の主力が累積警告3枚目
カップ戦もあるが、その期間に控えメンバーのベースアップも後半戦のカギになりそうだ

試合の入り
ガンバは前節の福岡戦では前半17分に失点。ただ、前半の内に勝ち越しゴールをマークし、前々節の新潟戦では逆に開始早々先制点も記録した
直近のリーグ戦では倉田・ジェバリ・アラーノは好調を見せている
倉田は新潟戦で得点。ファンアラーノは現在2試合連続得点中。ジェバリは新潟戦では2アシストを記録しており3人の連携と強度は高い

だからこそ試合の入りで前線の3人と、それを活かす周囲の動きを含めて全員で攻守でハードワークする意識をスタートから見せていきたい
今季のガンバはリーグ戦で見ると最も失点が多い時間帯が前半の31-45分の間になる。この時間帯での失点を避けて、良い状況で試合を折り返したい

一方のFC東京は鹿島戦では開始6分、前節の横浜FM戦では開始1分でサイドのクロスから失点を記録
鹿島戦はその後前半の内に同点。横浜FM戦は前半で逆転するなど、切り替えて成果は出しているものの、まずは前半を無失点に抑えつつ自分たちのペースでゲームをコントロールしたい
※前半無失点は5/3の福岡戦(リーグ戦では11節以来なし)
前節はアンカーの青木が攻守に高いパフォーマンスを発揮していた。良い守備からの切り替えと強烈なカウンターで先手を奪いたい

セットプレーの攻守
ガンバにとってはセットプレーでの失点が続いている
13節浦和戦はCKとPKから、14節横浜FM戦はCKとFKから、15節新潟戦はCKから、前節の福岡戦はCKから失点と特にCKからはリーグ戦で4試合続けて失点を記録
メンバーの変更などももちろんあるが、良い状況でセットプレーを与えない事や、より高い意識をもって臨みたい

FC東京は前節の横浜FM戦では前半からスペースを上手くついて、CKも多く獲得した。結果的にここから得点には繋がらなかったが、森重や仲川のシュートなどゴールに迫る場面は何度も見せた
徳元のロングスローやCKはFC東京にとっても大きな武器になる
好調のディエゴオリヴェイラ含めて高さのある選手もいるため、セットプレーでの攻防は流れを大きく変える可能性が高い

手堅い前線の強度と攻守の切り替えの早さ
前述した通り、ガンバの前線。特にジェバリはボールをおさめる事ができ、倉田は攻守でハードワーク。ファンアラーノのポジショニングも良く、こちらも攻守にアグレッシブだ
前線のプレスからボールを高い位置で奪う事。そして、後ろから繋ぐだけではなくロングボールも起点にしながらリスクマネジメントを考えて、確実に勝利に近い選択肢を現状意識しているようにも見える

その中で中盤でのボール奪取や起点も一つ楽しみなポイントだ
ガンバのネタラヴィは上手さもあり、ボールのコントロールや的確な位置にポジショニングを取りしっかりと試合を組み立てる
FC東京の青木は前節攻守で存在感を出し、ボール奪取に切り替えてからの前線への繋ぎ等役割は違うがFC東京の前線が良さを出せるような振る舞いが随所に見れた
セカンドボールに奪い合いとそこからの攻撃への転換に両チームのカラーが出るかもしれない。その点は1つ楽しみなポイントです

フィニッシャーは誰か?
FC東京のディエゴオリヴェイラが好調だ。前節は複数得点を記録してこれでリーグ戦7得点目。昨季リーグ4得点と苦しんだが、今季は2016年、2018年、2019年、2021年とJリーグでは4度記録している2桁得点も見えてくる
7得点中PKで2得点(右足3点、左足2点、頭で2点)とバリエーションも豊富だ。昨季は5アシストだったが、今季は自らが決めるというストライカーらしいプレーを見せている
リーグ戦では鹿島戦、神戸戦、横浜FM戦と3戦連発。ただ試合は1分2敗と今節は勝利に導く4試合連続得点に期待がかかる(2019年の5-9節以来4年ぶりの3試合連続ゴール)※過去最長はリーグ戦5試合連続ゴール

ホームのガンバ大阪はここまでチーム最多得点はファンアラーノの4得点。そのファンアラーノもリーグ戦は2戦連発中。更に得点した試合は(札幌、川崎、新潟、福岡と戦績は3勝1分)負けなし
続く3得点はダワンと宇佐美。ただ、新潟戦では黒川、福岡戦では三浦とスコアラーではない選手の得点が勝利を呼び込んでいる
チーム一丸となって、誰がフィニッシャーとなるのか?各チームのゴールまでの結果とそのプロセスも楽しみにしていきたい

6/11は2度目となる『GAMBASONIC』を開催

音楽とスポーツの掛け合わせ。昨季からスタートした新たな取り組みも楽しみながら前半戦のラストゲーム。強度の高い、フェアで熱い試合に期待したいと思います

6/11の18時~パナソニックスタジアム吹田、またはJリーグ公式映像DAZNにて是非お楽しみください!


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