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会話

「なあ。俺たちの脳ってさ。」
「脳?」
「うん。俺たち人間の脳ってさ、石器時代の頃から進化してないわけでしょ?」
「そうらしいね。」
「つまりよ?俺ら現代人ってさ、石器時代の頃の脳で現代社会を生きているわけよな?」
「うん。」
「だから色々とミスマッチも起こると。」
「そうだね。」
だからみんなエライよなって言えるわけだ。
「そうだね。」
「どえらいよな。」
「うん。社会の変化のスピードに私達は生物として追いつけれてないのかもね。私達人間の脳の変化って文明の進歩より遅いんだろうし。」
「だよな〜。」
「だね。」
「ってことはだ。恋愛って人類永遠のテーマだったりするわけだけどその辺りも今の話と関係あるのかもな。」
「ん?どゆこと?そこは関係ないんじゃない?」
「いや、だって恋愛って答えが出ないわけじゃん。答えが出ないテーマだから昔から色々な作品が作られているわけでしょ?それって俺ら人間の脳が石器時代から進歩してないからなのかな〜なんて思わなくもないわ。」
「ん〜、なんかよく分からないな。」
「いや、脳がより進化した人間達は様々な問題に明確な答えを出すことが出来るのかな〜って。だから恋愛についても明確な答えを出すことが出来るのかな〜って夢想してみたり。」
「うんうん。」
「または人知を超えたAIは恋愛についてどのよ〜な答えを出すのか?みたいな。」
「シンギュラリティ的な?」
「そんな感じ。」
「うーん、なんかよく分からない話だけど、ところでこの話にオチはあるの?」
「え?オチ?オチなんてないよ。オチなんて作ったらそれこそ話が終わっちゃうじゃん。俺が恋愛を語る時にはオチなんてないよ。なぜならオチがあったら俺のあなたへの恋愛が終わってしまうじゃん。オチは恋を終わらせてしまうんだよ。オチちゃったら恋は終わりなんだよ。」
「え?言ってる意味が全然分からない。」
「いや、恋愛に意味なんてないんだよ。」
「いや、ますます意味が分からない。」
「分かろ〜としたらダメだよ。愛は感じるものだよ。愛って感じるものなんだよ。」
「全然わけ分からない。」
「分からなくていい。感じるんだ。」
「は?」
「これが愛だよ。」
「何が愛なの?」
「愛だよ。これが愛だよ。」
「いや、意味不明だから。」
「そ〜だよ。人を好きになることに意味なんて必要ないんだよ。そして、愛に答えはないんだよ。」
「え?何なの?いや、てかさ、さっきの脳の話はどこ行った?」
「どこにも行ってない。俺はどこにも行かない。俺は君から離れない。」
「は?バカなの?」
「俺はバカでもかまわない。君を愛すことが出来れば。」
「いや、だから言ってること全然わけ分からないから。」
「分からなくていい。それでも俺は君のことが好きだ。」
「ホントかんべんして。ぶち殴るよ。」
「ぶち殴られたら反対の頬を俺は君に差し出すよ。これが愛だよ。」
「頼むからどっか行け。もうしゃべるな。」
「あはん💖これは愛だよ。」
「いや、愛じゃねーから。」

ええっ! ホント〜ですか。 非常〜に嬉しいです。