「怒り」という感情は人間に必要か否か
最近、「アンガーマネジメント」って本がよく出てたり、子育てで怒らないようにしている親が居たり、リーダー論で怒らないで誘導するとか、とにかく「怒りという感情を冷静に処理すべし」って感じの風潮ありますよね?
でも、昔は「怒ってなんぼ!怒る=教育」みたいな感じじゃなかったですか?
怒らない方が円滑だよね、自分の労力も削がなくて良いしっていうことには賛成なんです。
でもそうなると、
なんでいきなり怒りは邪魔者になったの?
怒りって必要なの?
怒りって何?
という疑問が生まれたんです。
昔は怒りが必須だったということから、全く必要ないものでもない気がするんですよね。
そこでまずは「怒り」に関して私なりに分析してみました。
「怒り」のメリットとデメリットは?
メリット
・原動力になる時がある
・本気の気持ちが伝わることがある
・芸術作品を生み出すことがある
・一時的にスッキリする
デメリット
・体力を使う
・人を傷つける時がある
・信頼を失う時がある
・友人を失うことがある
・間違った判断をしてしまう
・時間を使う
・気分が晴れない
・制御ができない、冷静さを失う
私が思い付いたのはこんなところでした。
デメリットの方が多いし、メリットに転ぶ確率が極めて低いですね。
何故怒ってしまう?
怒ることが非効率だと分かっていても、そう簡単に怒らないって出来なくね!って感じですよね。
怒るという行為はどうして起こるのか?
小さい頃怒るって割と初期で身につける感情だよな〜。ということは人間に必要だから?
人類は「怒る」という行為によって野生動物界を生き残ってきた。
「怒る」と身体は戦闘モードになって、エネルギーをそこに集中させるから怒りが馬鹿力を呼ぶ。「怒る」という行為で自分を防衛していた、ということだ。
文明社会になった頃も、「怒り」が不当なものの存在を気づかせてくれたから歴史が変わった。(奴隷制とか人種差別とか制度的なものも、電車とか飛行機とかの様々な発明とかも)
すなわち、「怒りは不当なものを教えてくれるセンサー」であるから、必要なのである。
怒りなくないのにどうして怒ってしまうのか?
どういう時に怒る?
・理解ができない時「なんで?」
(子供に対してとか適正な評価が得られない時とか)
・不満が溜まった時「もう無理!」
(家族や仕事に対してとか、不幸が重なったとか)
・個人的な理由がある時「今じゃない!」
(空腹時や急いでいるとか)
怒る人と怒らない人の違いは?
自分なりに少し考えてみました。
怒る人
・自分通りにいかないことが嫌
・心に余裕がない
・自分を制御出来ない
・怒ったら何とかなると思ってる
・怒ることを必要だと思っている
怒らない人
・期待していない
・怒られるのが嫌い
・怒った後が面倒くさい
・体力を消耗したくない
・怒る必要性を感じていない
考え方の違いっていうのがあると思います。
怒らない人の方が私は怖いですね。
ドライというかなんというか。
取り返しのつかない地点まで気づけないこともありそうで。ただ、怒らない人の方が省エネだなと思います(笑)
怒りたくない!対処法は?
最近よく聞くアンガーマネジメントとは
アンガーマネジメント(Anger management)とは、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムであり、怒りを上手く分散させることができると評価されている
私的考察としてアンガーマネジメントとは…、
意味の分からない理不尽な怒られ方をした
↓
「怒り=ダメなもの、ネガティブなもの」という認識をした
↓
怒りを表面的に出さない代わりに、
嫌味を言うなどの間接的な怒りの表現になったり、
怒られない事でダメなことを自覚しないまま成長してしまう人がでてきた。
↓
怒りを元に、原因を探り改善するというコントロールが必要だと気づいた
↓
アンガーマネジメントといわれるようになった
かな?と思っています。一概には言えないけど。
とにかく怒りをコントロールする為の方法の一つということでしょう。
私的怒りの対処法7選
私がよくやる怒りの対処法です。
①怒っている自分を客観的に認知する
まずは自分が怒っているという事実を受け止めなければいけないと思います。
そして、そんな自分を客観的に俯瞰して見てみます。
あ〜怖い顔しちゃってる!さっきの言い方きつかった!言葉に棘が!
と怒っている自分を実況するとよく分かると思います。
これだけでだいぶ落ち着きます。
②その場を離れる
一旦悪い流れは断ち切りたい!
お手洗いなどにうまーく逃げます。
③鏡の前で笑顔
はらわたが煮え繰り返っていても、引きつってもいいからニッコリして下さい。
不思議なことに少しだけ落ち着きます。
④手を洗う
悪いものを流すイメージ。
冷たい水だと熱した心も冷めてくれそうですよね。
⑤飲み物を飲んで深呼吸
一旦水を飲むっていうルーティンを作ってました。
これで感情的なままぶつかることを避けて、落ち着いて話ができる環境を自分の中で整えます。
⑥数回ジャンプ
身体の力を抜きます。
こわばった身体がイライラを増進させちゃう気がするので、とにかく身体だけでもリラックスできるように。
そして有り余ったパワーを消費します。
⑦いらない紙にひたすら殴り書き
手書きがマストです。そして書いたらビリビリに割きましょう。スッキリ。
その状況下で出来ることをやればOKだと思います。それをルーティン化するとより効率的です。
怒りが落ち着いたら…
そして落ち着いたら、①何故怒ったのか何が嫌だったのか沸点となったポイントはどこなのか考える、②今後自分はどう生かすか
この2点について考えてみてください。
次同じ状況下で余裕を持って対処できますし、
そういう状況を作らないように工夫できます。
それに、自分が同じことをしないように気をつけることができます。
怒りと上手く付き合っていこう
「怒り」って人間である以上湧いてくる感情だと思います。
ですが、折角ならいい方向に生かしたいですよね。
怒っている自分を受け入れてあげることから始めてみましょう!!!
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