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【#WJ10】週刊少年ジャンプ2024年10号感想【寿司いくら】

アンケ1:暗号学園2:アスミカケル3:魔々勇々


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!

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【#wj10】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ10号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【乙骨、領域展開!!!】

【#wj10】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ10号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【暗号学園、本当に終わってもた……】


●ウィッチウォッチ 142話

表紙
連載3周年記念表紙&巻頭カラー!
乙木家メンツが各々の種族のコスプレ。……本物だけどコスプレ……であってるよね?普段はしてない格好だし。
こうして見るとみんな結構似合うなー。ニコとミハルは段違いに似合う。
ケイゴは狼男発動するとウルフになるからケイゴで狼男なのは新鮮。
巻頭カラー
1ページ目あらすじ。音夢の作画だけ明らかにめちゃくちゃ気合い入ってて美少女すぎる。
見開き。水彩な塗りで一目見てスゲッ…ってなった。作画コストエグすぎる。週刊でやる作画じゃない。
ここは音夢じゃなくてバンなんだ。まあ一緒に暮らしてるメンツってことなのかな。
ニコの身体の節々の太さとか服のパツパツ感がすごいリアルな子供らしさを感じた。子を持つ親だからこそ描ける絵かもしれんなこれは。
本編
サンタ大作戦後半。
音夢やっぱめちゃかわええな……
変身の魔女COしてたのはどうなったん?とか、なんで最近出てきてなかったの?とか諸々の事情に説明つけてくれて助かる。
バンの話聞いて露骨に動揺してるの笑った。「ズコッ ズッ ズッ ズゾ~ッ」
いざ作戦当日。
「急になぜか機嫌悪くなったんだよ!」
「ほなきっとお前がいらん事言うたんやわ」
鋭く正しいツッコミで好き。
作戦開始!……と思ったら要のバンが酔い潰れてる……!!つ、使えねえ……!
脚の開き方めちゃくちゃえっちだな。つ、使える……!
そこに現れるは音夢。このコートすごい好みのデザインだ。好みの女が好みの服を着ていて最高。
音夢は自信と想像力を意識してしっかりとトナカイ──「空を飛べるサンタのトナカイ」に変身。正直作戦の中で唯一苦しかった「トナカイをドラゴンで代用」もこれで解決!バンも完全役立たずではなくキラキラを吐いて(ゲボみたいな言い方)雰囲気づくりに貢献。最低限の仕事はした……かな……?
そして着陸した後はニコに直接プレゼント。作戦完遂……と思いきや……!
間違えて渡した成長薬でほんの少しだけ元のニコの姿に!
先週グロウオールド出てきたところで「ニコに飲ませりゃええやん」ってちょっと思ってたけどまさにそうだった……
効き目が短いからこれで万事解決にはならないけど、ちょっとだけでも再会できてよかったね。そらモイちゃんの涙腺にも来る。
作戦グダグダのギャグ回を想像してたけどこれはこれでグッとくる良い回でした。

●SAKAMOTO DAYS 153話

冒頭少しスラー&楽描いてからの坂本サイド。死にかけの南雲。
「これは…もう助からない…」とか「俺はなぜまだ生きてる…?」でシリアスになってたのに鹿島登場でグッと愉快な雰囲気になったね。ツンデレ鹿さんかわいい。
「この傷…」
初読時はスルッと流してたけど楽が腕接合し直した跡かコレ。
場面は移って特別収蔵庫の麻樹。
麻樹、これまではただ偉いだけのやつかと思ってたけど、武藤の挙動から全てを見抜いてたり爆発を涼しい顔で凌いでたり意外と実力もちゃんと備えてるんだな。ちょっと評価上がったわ。
で、その間では南雲の身体に異変。タトゥーが消えて姿が変わって……!
ラストでは逆に楽だと思われていた奴が実は南雲でスラーに不意の一撃……!!
変装で南雲と楽が入れ替わってるんでしょ?って予想は先週からしてたのに、それぞれ変装解けるところまで普通に確信持てなくてちゃんとドキドキしながら見られたんだよな。
予想できてた内容の通りでも見せ方でここまで面白く読ませるのはマジに「漫画力」って感じ。ほんとに面白れーなこの漫画……

●ONE PIECE 1106話

最初にちょっとだけルフィ描写してからのボニーたち。
無数のパシフィスタに狙われ絶体絶命……というところからまさかのパシフィスタの反逆!!
前回貼られてた伏線「私(ベガパンク)の唯一の不安要素」がこの結果に繋がってると。
くまの姿をした全ての個体はあらゆる威権を超えてボニーの味方をする……!
正直これだけだったらちょっとご都合なんじゃな〜い?ってなってたけど、"「こんなことをすれば当然自分は始末される」と分かっていて実行したベガパンク“が描写されたことで命を賭した覚悟がこの状況を生んでることがわかってご都合感が限りなく薄れた。読み味のコントロールが上手い。
サターン聖がベガパンクを突き刺した後は黄猿によるボニーの始末。
パシフィスタは超えたけど黄猿はさすがに……とここでルフィ復帰!!ギリギリの一番良いトコで帰ってきたの最高に主人公してる。
で、ルフィのギア5を初めて目の当たりにしたボニーはここでようやくかつてお父さんが話してくれた「ニカ」がルフィであることを知る、と。
くま過去編からの話が綺麗に繋がったし、ここでニカが実在して目の前にいるということがボニーにとってどれだけ心強くて救いになるかと考えるとジーンときてしまう。このシーン、初読で鳥肌たったわ。
そして最後には前回仄めかされていた「エッグヘッドに接近する何者か」の話。
……まさかの巨兵海賊団!!!
これは予想外で激アツすぎる……!!
よく考えたら地理的にはエルバフはだいぶ近いはずで、あり得ない位置関係ではないんだよな。よく考察すればいけ……いや、無理だなこれは……
リトルガーデンでの「いつかまた会おう」の約束、ビッグマム過去編で描写されてたエルバフの太陽神信仰あたりがばっちり回収されてるのも気持ちいい。
めちゃくちゃ初期のキャラなのに「こいつらが来たら一気に勝てる気がしてきたぞ!!」ってなれるのすごいな。ドリーとブロギーあまりにも心強すぎる。
……にしてもあまりにも自由な漫画だ……やっぱすごいなワンピース……

●僕とロボコ 171話

円ちゅわん将棋回。
「切り干し大根みたいな顔して」独特な表現!
トッププロの「軍曹」「魔太郎」「桃屋」は実際のプロ棋士でそういう愛称の方がいるらしい。それを知らんかったのですごい唐突に見えてたわ。
他にも将棋系作品のネタは全体的にジャンプ外のパロディが多かったのであんまりピンと来なかったな。
そんな中でも「寝グセの分大きく見えてるんですよ」「そんな5cm〜10cmの話じゃないよ!!」とか
「8四無」とか、バーブ・善治周りは知識なしでいけるネタだったので普通に笑った。
キャラ配置的に円ちゅわんの扱いに困ってたから円ちゅわん軸のストーリー1本立ててきた感じなんだろうけど、果たしてプロ棋士という路線はどうなんだ……?

●呪術廻戦 249話

冒頭では乙骨と羂索の決着。
呪霊操術の暴走……中にはさすがに特級呪霊もいたのでは?と思ったんだけど掃いて捨てるような雑魚しかいなかったか乙骨が単に強すぎたのか。
まあいざとなれば即死デスキッスもあるしな……
夏油の肉体は死を迎えて呪霊が暴走してるのに羂索は頭だけで生き残って事後処理だけはきっちりやりきっていったね。崇高な目的とかではなく「きっと楽しいよ」で全てをめちゃくちゃにした上で高羽戦で満足して死んでいったので勝ち逃げみたいなもんだろこれ。
今回メインの乙骨vs宿儺。
宿儺、乙骨とリカによる2対1でも上手いこと捌いてるし腕4本あるの強え〜ってなる。
乙骨がわざわざ羂索を処理しに赴いてたの、「僕が僕の手で羂索を終わらせたかった」ここまで大きな感情抱いてたのか……って感じだ。
そしてついに来た乙骨の領域展開!!
「真贋相愛」
うおおおおボロボロの構造物に無数に突き刺さってる刀!!シンプルに厨二心くすぐられてカッコよ!!
聞くところによるとFateでめっちゃ似てるのが出てきてるらしいんだけど(というか恐らく元ネタ)、Fate通ってきてないから全くわからん。ぐぬぬ……
背景にある"あわじ結び“は両端を引っ張ることでより強く結ばれることから「末長く途切れないように」という縁起のあるめでたい結び方らしい。純愛……
領域に対して宿儺は彌虚葛籠(いやこつづら)で対抗。本来両手の自由がなくなる彌虚葛籠だけど宿儺はまだあと2本あるので大丈夫。腕4本あるの強え〜!
領域展開後の乙骨の初手は「宇守羅彈(うすらび)」!仙台結界で烏鷺が使ってた技だね。"空“の"面“を叩くみたいな技だったから、言うたら宿儺の空間を断つ斬撃みたいな防御無視技よね。ちゃんと宿儺もダメージ受けてる。
領域内の刀にはコピーした術式1つ1つが込められてるって感じなのかな?つくづくカッコいいな。
ラストには乙骨たちの狙いに気づく宿儺。虎杖は伏黒の肉体から宿儺を引き剥がす役割。
「良かったなぁ 役割が与えられて」
宿儺が伏黒に受肉する直前、全てが解決しそうだった時に虎杖が思ってた「ありがとう 俺に役割をくれて」への強烈な皮肉。ここまで丁寧に嫌味というか嫌がらせしてくるの、もはや逆に虎杖のこと好きすぎるだろみたいな気すらしてきたな。
てか「憑霊のガキ」ってやっぱイノタクじゃなくて乙骨じゃん!!

○キルアオ 39話

センターカラー!
いつもとイメージの違う透明感ある塗り。特に瞳が吸い込まれそうでいい感じ。
こうやって見ると桃色が映えるね。
本編
溺れたノレン!救出に走る十三!なぜか首を絞められる緊急事態!から。
先週の時点では溺れた人はパニックになって救助者を巻き込むことが〜って言ってたけど「そういうんじゃねぇ」らしい。
十三でもどうにもできない状況で助けに来るのはやはり乙姫。頭突きで引き剥がすの力業すぎる。
陸に上がった後は心配蘇生。やってる最中は誰も茶化したりせず、蘇生できてからノレン本人からギャグっぽくしてくるのは絶妙なバランス感覚だ。
その後は負けを認める乙姫。
純粋なサーフィン技術では当然勝てないけど、だからこそ乙姫も怯む波に挑んでいった度胸を認められるっていうのは乙姫のキャラ的にもサーファー的にも格が一切下がらない負け方で上手いなあ。
負けた場合のペナルティについても無し。これからも乙姫と家庭科部で仲良くしようねってことで平和に一件落着!
べそかいてる乙姫がかわいいので素直によかったよかったねとなれた。
それでいてラストにはなんだか不穏な伏線を強調。ノレン、デカい秘密を握っててそれを守るための自動防衛機構みたいなの仕込まれてるみたいなことなんだろうか。

○鵺の陰陽師 36話

周防先輩&代葉から。
アホに見えて激ヤバだった幻妖との、一部の隙も許されない対峙。
そこに参戦、我らが狂骨!!ウオオオッ
登場即「艮(ごん)」!いきなり真の姿で本気だ。
代葉たちに対しての無駄のない現況報告、「引き続き自分の命だけ心配していろ」、「勝機は十分にある」……全てが頼りになりすぎる。めちゃくちゃカッコいい。お前そんなカッコいいやつだったのか!?
でも見張り幻妖全員集合しちゃったし、艮で一撃入れた幻妖もすぐ再生してて効き目薄だし、まだまだ全く安心はできないな。
場面は移り学郎と四衲。
先輩達についてはきっと大丈夫で学郎が行く必要はなくなった、さあ一緒にこいつ倒そうぜ!……といい感じになってたのに
「邪魔すんな下がってろっっ…!」
全然受け入れてくれなくて笑っちゃった。バーサクモードすぎるだろ。
ここからはひたすら四衲とレベル3の戦闘。
四衲、浮いてる手で木の枝に捕まって本体も浮かんでるけど、浮いてる手と本体は割とがっつり位置関係上の結びつきがあるってことなんだろうか。
複数の腕を操ることによる連続攻撃。鬼気迫るとはこのこと。レベル3の無数の腕も千切っては投げ千切っては投げ……これ四衲一人で勝っちゃうんじゃないか……?
ああほら、レベル3さん命乞いしてる……まあでもさすがに騙されんわな……とか思ってたら……
……四衲、腕が……!!
一回額突かれた時ノーダメだったから油断してたよ。
能力的に腕型のユニット飛ばして操作する四衲は戦闘において腕欠損のデメリット比較的薄いキャラとはいえ、メインキャラから四肢欠損が出るとは思ってなかったのでビビった。
いうて1話で欠損してた願瀬くんの腕も2話ではくっついてたし四衲のもなんとかなる……よね……?
いや、あの時と違ってもげた部位の回収ができないから無理みたいなこともあるか……?
ワープ準備完了を待つ兵一っちゃんwith副隊長による解説を挟みレベル3の"奥の手"。
なんかニョキッて伸びてて歪で確かに気持ち悪いな。四衲の腕もジャーキーみたいに齧ってるし。
これを見た学郎は自分も戦うことを決意。
「君の盡器の威力だけは恐らく上位の幻妖にも通用する」
1話で明らかに人型のヤバそうな幻妖も一撃で消し飛ばしてたもんね。実は学郎の盡器めちゃ強なのではと思ってたけど、「威力だけは」ってのはいいバランス調整かも。脳死ぶっぱで良いと面白くないからね。なんかゲームの話みたいだな。
てか学郎くん、君はいつも後手後手だねえ……

○アオのハコ 135話

ボロ泣きする千夏。
ずっと我慢してたぶん一度想いが溢れたら堰を切ったように止まらなくなってしまう感じ。
実力出し切って届かなくて負けたならまだしも怪我で終わりはマジで悔しいだろうなー。
この前「ケガで退場するならオーバーワーク描写なり何かしらの伏線を貼っておいてほしかった」って言ってたけど、むしろ「千夏先輩はやるだけやって何も悪くなかったのにこんなにあっけなく終わる」っていう今の状況の方がより辛いという話なのかもしれない。
「全部 無駄になっちゃった」
「そんなことないです」
大喜からはまあこれくらいしか言えないよな今は。
後半は買い出しに来たメガネと菖蒲ちゃん。
メガネんち、下の兄弟いっぱいいるな……
と、ここで人見知りの良くんが懐いたのは初登場の新キャラ!!咲季さんって名前らしい。
正直めっっっちゃくちゃ好みでテンション上がるんだけど、メガネの話の参戦キャラかあ…ってのでややしょんぼりだな。
もしやメガネくんが片想いしてたけど彼氏できてて脳破壊された子?

○ハイキュー!!番外編

れっつ!ハイキュー!?
本家の番外編の前にスピンオフの方で劇場版を観る烏野の話。
短い尺に"らしい“ギャグをいっぱい詰め込んでてよかったね。
「紛れるの得意デショ?」
とかすごく本編踏まえた皮肉で好き。
本家番外編が「映画見てから読んだ方がいい」ってのもあらかじめ捕捉してくれてたり、現実のバレー選手に興味津々の日向影山だったりスピンオフならではのいい仕事してたな。
本編
ゴミ捨て場の決戦後の音駒の話。
海さん、ぶっちゃけ熱心な読者以外は忘れてそうだよな……
「もしや…走馬灯…!?」とか
「休憩ばっかり思い出す…」とか
ギャグ調で面白い感じになってるけど
「終わりたくないのか」
で一気に切なくなる。
帰路では「ボールが滑ってなかったら」の話。
「………」「西谷が……ギリ拾って………」
「乱したのに影山がもうボール下に来てて…」
「翔陽がもう跳んでて…」
こう聞くと烏野、あまりにも相手にしたくなさすぎるチームだな。"他チームから見た烏野“って案外新鮮。
研磨の勝手なイメージの烏野なのにみんな一喜一憂して盛り上がってるのめっちゃ仲良しでいいなぁこの子ら。
最後は現代、大人になった音駒の飲み会。
「ラストのラリーが永遠に終わらない夢」
少し聞いただけではあまりにしんどすぎる悪夢だ……って怖くなるけど、「終わりたくない」と思ってた海さんがいまだに「終わらない夢」見るって、本当に彼にとって楽しくて忘れられない時間だったんだなあとちょっとしみじみしちゃうな。
悪夢ではあるけど最高に楽しい悪夢みたいなね。
短い中でもしっかりグッとくる感じにしてきてさすがでした。
でもこれ映画公開後に掲載した方が絶対よかったよね!?

○あかね噺 96話

おっ父と泰全。
「…ちゃんと生きてるからな」
で笑った。
読者の間でも死んだ感じで扱われがちだったけど作中世界でもそうなんだ
泰全が志ん太破門の責任を感じてる理由の回想。
全生師匠による「お前の所為だからね」がそうさせていたわけだけど、これ絶対全生が適当こいてるだけだよな。これだと「志ぐまの芸」関係ないもんね。
で、回想明けのおっ父がカッコよかった。
泰全にとって阿良川志ん太の死が重荷にならないようにあえて「たかが落語だ」と。
お互い「たかが」じゃ済まないことなんて分かりきってるから言える言葉よな。それでも「たかが」と言うことでおっ父が今は落語を振り切って前に進んでる感じが表されてる。
「悩んでる時はパーッと笑うのが一番だ」
で落語会に向かうのも良い話のオチの付け方だ。落語を辞めても落語が人格に息づいてるのを感じる。
……そういうわけで泰全、無事あかねの高座前に会場入り。セーフ!
「待たせやがってこの野郎」のとこいいな。こういう"かつての彼らと同じ構図“みたいなのに弱い。
そしてラストには"阿良川あかね“とおっ父の初対面!
「着流し 随分様になったな」
多くを語らずこれだけ伝えて全て伝えきるの、粋〜〜ッ!!
やっぱり落語は辞めても魂に落語が息づいてるよ……!!
……ところで1コマだけ出てきたあかね母めちゃくちゃエロかったですね。縦セタ……

●アンデッドアンラック 193話

冒頭回想からの風子vsトップ。
見開きドロップキック、迫力とスピード感あってめっちゃ好き。
このキック、不壊があったから止められた一心はともかくとして身体一つで受け止めきってる風子さん冷静にバケモンなんよ。
そこに対してのトップの感想が「日本の女ってどーなってんだ」なの面白い。確かに自分を止めた2/2が日本の女だ。
からの今度は風子のターン。不運による倒木。親指のみでのごく短い時間の接触だからこんなもんか(感覚麻痺)。
これでできた隙をついて後ろから首をホールドする風子。この姿勢どう考えてもおっぱい超当たるよな……
でもこれでも落ちずに背中の風子をガンガン木にぶつけて攻撃を試みてるの、すでにかなり強いなトップ。脳みそがバトル向き。
「この能力ってのはそうさせたこの世界に 復讐するために宿ったんだ!!」
前ループで言うアンダーの考え方だね(結局心の底からこう思ってるアンダー一人もいなかったけど)。
立て続けに悲劇に襲われてるわけでこうやさぐれもするかといったところ。
ただこの「誰も救けちゃくれなかった!!」に対しての
「本当にそうだった?」「一人いたでしょ そんなアナタの 脚を守り続けた人が」
ここで一心に繋がってくるんですねえ。
前ループでは靴底は「TOP」だったのに、今回は不壊印の壊れない靴。
このループで二人が現状どういう関係性なのかは分からんけど、一心はすでに想いを寄せてるのかな……?
そしていつのまにかトップにくっついていた「凶弾 テープ 一か月」。
顔にテーピングあると一気に前ループトップに雰囲気近づくな〜。これこれ!って感じ。
凶弾の効果は土砂崩れ。冷静に考えたら1か月分の不運って結構えげつないの付与したな。トップの脚ならなんとかなるって信頼のもとなのかもだけど物よっては全然死ねるよ。
土砂崩れが起きてトップが真っ先に心配したのは母ちゃん。
やっぱ母ちゃん想いだね。まあ母ちゃんを大切に思う気持ちの裏返しで闇堕ちしたみたいなところあるくらいだからね。
その母ちゃんは一心があらかじめ保護。「不壊で家包んどいた!!」安全な場所に避難させたとかじゃないんだ。
まあ家全部ぶっ壊れるのも普通にめちゃくちゃ悲しいのでこれで良くはあるのか……
てか「掴まって!!」のコマの母ちゃんめっちゃ幼く見えるな。なんなら幼女にすら見える。
あと「何が起きてもいい様に準備してたの!!」のコマのかんたんジュリアかわいい。
……とここで突然の攻撃……!
やはり上位十理からはBEASTが襲来。
ハイパーボイス的な音波・衝撃波によって春歌、耳が……!状態に。鼓膜両方破れちゃってるのかこれ。
で、最後に見開きで「BEAST-PHASE2-」ドン!!
BEAST、自然破壊を憂いているあたり実は悪いやつでもない……?ってちょっと思っちゃう。妙に愛嬌あるし。

こうなる?

次回はコイツとの本格戦闘かな。
いうて挨拶がわりのハイパーボイスでこの威力なの半端なさすぎるし、ハイレベルな戦闘が見られそうで楽しみ。

●夜桜さんちの大作戦 212話

ひふみvs二刃!
サブタイ「長女VS長女」シンプルながらいいねえ。
二刃の"合気“が超能力の域なのはもはや言うまでもなくなってきてるんだけど、ひふみがこれまでのひふみの戦いを観察して"合気“の操作を少し身に付けてるのはおおっ!ってなったね。天才すぎる。
結局二刃が開花したら秒で終わるというのも格的には納得。
ただそこで合気玉に封印されてからの片目開花は厨二心くすぐられたねぇ……!
不完全・未成熟がゆえの歪な中間フォームってロマンあるよね。
凶一郎、二を追ってはいるらしい。ただ二刃と違って意外と対話から入るんじゃないかなという空気感じてるけどどうかな。

●魔々勇々 20話

勇者サディコを探すため西へ向かうコルレオ達。
目撃情報のあった場所は……遊園地!!
たーのしそーー!!
「遊びじゃねェ気合い入れてくぞ!!」が完全にフリになってたんだけど、何気にそれより前のラルフとの真剣なやりとりもフリとして機能してる気がする。
ツールフ遊園地で出てきたのはマスコットのポンチ。ツールフ──フルーツの逆さ読みかな?……に引っ張られてマスコットも逆さ読みしそうになるトラップ。そうでなくても便が快調とか言ってるのに。
遊園地知らなすぎてポンチめっちゃ警戒してるモニカエリシアかわいい。
そしてモニカの「仕事は完璧にこなすスーパーウーマンなのよ!」
というフリからの超楽しそうなジェットコースター!あーなるほど今回はそういう回ね!って思ってたらエリシアも即天丼してて笑った。かわいいなこいつら。
モニカエリシアの天丼はテンポとノリのせいで完全にギャグになってたけど、コルレオの番で生い立ちの話が出てきたらもう
「そうだよね普通だったら友達とこういうところで平和に青春を送る年齢だもんね今くらい楽しめ楽しめ!!」
って気持ちになっちゃったよね。
「ふぐッ…」のコルレオかわいい。観覧車みんなで乗れてよかったね。
そこで事件発生!おそらくサディコの仕業で止まる観覧車。
「動けなかった言い訳はしたくねェだろ!?」のコルレオ、決断内容も決断の速さもめちゃくちゃ勇者のそれで良いね……
子供が落っこちそうになるところを3人の活躍で無事救出。
褒められ慣れてなくて照れてるモニカかわえ。この子あまりにも魔王感なさすぎるな。
「ふむ…成長したな…」
これはサディコのセリフかな。わざと事件を起こしてどう対処するかを見ている……?モニカの成長?を確かめようとしてるのかな。
最後にはサディコがいると思しきお化け屋敷へ!これまた3人のリアクションが楽しみな美味しいロケーションだなあ。

●カグラバチ 19話

センターカラー!
あまりにカッコよすぎて初見で「ははっ……カッケ……」って笑ってしまった。
人は良すぎるものを目の当たりにすると逆に乾いたリアクションしか出せないのかもしれない。
やっぱり黒と赤がめちゃくちゃダークでクールで映えまくってるんだけど、そこに背景の緑が入ることで一気に臨場感を増してる感じがする。
美少女以外で初見の人でも「おっ!?」と思わせられそうな扉絵を作るのってマジですごいと思う。
本編
新キャラスタート。
双城との初戦の現場に出くわしてそこでチヒロに憧れを抱いた、ワケありげなアホの子。
次のシーンではチヒロに影響されて女の子を助けてるところから始まってて、急に出てきたキャラなのになんか感情移入できるな。
「威葬」
ここでは不発だけど左目はボウッ…ってなってるしすごい力を秘めてそう。
ただこの場はこの子単独ではどうにもならない……
……と、ここでチヒロ登場!!
「おい"金魚“だ……!!あいつが来る!!」
このセリフからしてだいぶ裏社会では存在を認知されてきてるみたい。「返り討ちにしろ!!」とか言ってるけどチヒロにかかればまあこの程度のチンピラなら瞬殺よ。
無双するシーン、あえて窓の外から描くのカッコいい構図だなあ。何食ったらこんな描き方思いつくんだ。
回想。今のチヒロの目的は「漣家」に接触することで直接真打に近づくこと。そのためにしらみ潰しに裏社会の組織を叩いて回ってた……と。
そんな中今週の新キャラくんと出会って。
新キャラくん、名前は「漣伯理(さざなみはくり)」。
ん、漣………!!
あまりに異様なテンションだから一回チヒロ逃げちゃったけど、そのあと(あれ……今こいつ漣って言ってた……?)って沈黙挟まるの笑う。
あと最後の無言集中線もめっちゃ笑った。
こんな無表情なのになんか伝わってくる。(大当たりじゃん!ラッキー!!)みたいな。チヒロはこんな言い方はしないが。
伯理くん、チヒロとは真逆のうるさくてアホな感じのキャラなんだけど、それゆえにこれまでこの作品に足りなかった明るさを足してくれそうで非常に良い。
チヒロとの絡みも楽しくなりそうでかなり期待が持てるね。
よろしくな、善逸!!!

●グリーングリーングリーンズ 9話

オリバーに1時間10万でどうや!?ってやったところから。
オリバーは予想通り拒否。でも拒否した理由がめちゃくちゃちゃんとしててかなり好感度上がったなー。3つともすごくまともな理由だ。
コンペで勝負だ!と思いきや「コンペ行きませんけど」なのも笑った。
バイト仲間との会話で結局人数が半端なのでオリバーを再度誘うことに。まあメタ的に逆算するとこの誘いイベントでオリバー掘り下げるために一回来ないことになってる感じやね。
弟妹とのやりとりを挟み後半再びゴルフ場。
(個人的にフィクションに出てくる“アホな子供“のためのアホな子供が苦手なので若干この弟ヤダ)
意外にもプラモに興味を示すオリバー。
なんで…?って思ったらなるほどオリバーにも弟がいるのか。
ゴルフ一辺倒だったからどう接したらいいか分かんないけど仲良くはなりたい……すごく一要素一要素がキャラを織り成してる感じする。
ゴルフマシーンみたいな印象から一気に人間味が出てきて掘り下げ上手いなー。
最後には王賀さん。着替え途中でベッドに横たわるのえっちだ……上乳の線が描かれているのフェティッシュ……

○逃げ上手の若君 143話

引き続きvs土岐頼遠。
顕家の郎党総出でレイドバトルの様相。
「一人の犠牲で七十人倒せる」って言われると数十倍の人数差でもまあ……ってなっちゃうな……
伊達、結城、南部……仲間のおじさんたちが次々挑むもののまるで歯が立たず。さらに長尾をして「十度戦えば八度は敗ける」と言わしめる強さ。……いや申し訳ないけど長尾が二度勝てるとはとても思えんわ……
後半は満を辞して逃若党の出番。
時行と弧次郎で適宜頼遠を妨害してヘイトを買いつつの逃げ。その間桃井は亜也子がサシで足止め。亜也子、ふつうにえっちすぎなのでこれは桃井を責めることはできないな……
「さあ 久しぶりに正統派の鬼ごっこだ!」
確かに言われてみれば……!
こんなんどうやって勝つねんと思ってたけど、むしろ格上相手に逃げ回りながらの策でやり込めるのが逃若党だった。
しかもちゃんと「正統派の鬼ごっこ」に合わせての南北町鬼ごっこ演出!!
「南北町鬼ごっこ 羅刹鬼 土岐頼遠」
くぅ〜この演出何度見てもいいねえ〜〜!!
頼遠のエグい攻撃を満面の笑みでギリ避けしてる時行、ド変態稚児すぎる。
ラストには顕家。部下たちの忠義に感じ入ってると思ったら……逆にブチ切れて復活!!やっぱおもろいわこのキャラ。
顕家が元気になってくれたおかげで読後感爽やかなのもうれしいね。

○累々戦記 8話

新章、おそらく初の長編エピソードとなる神隠しの館編開幕。
モブが"使用人役“をやらされて次々無理矢理バケモノにさせられていくの、これまでとステージが変わった感じでええやん。
368〜369ページの振りかぶってる蒼葉の絵めっちゃカッコいい。
後半ではこないだのギロ目の銃使いさん(凪斗)が再登場。
……なんかめちゃくちゃかわいい女の子出てきたんですけどォ!??
戸神ちゃんって言うのね。黒髪ロング巨乳ジト目……ドッッ好みすぎて辛い……
中身は意外とテンション高めで、この子に振り回される形で凪斗くんも味わいが出てきた。……キャラメイクできてるじゃん!!
問題は主人公コンビが依然無味なことなんだよな。戸神ちゃんには生き残ってほしいけど、戸神ちゃんのためだけにアンケ入れられるほどの余裕はないんだよな〜〜……!!
てか凪斗と戸神ってもしかしてダンガンロンパ由来?

○読切 今日の魔女たちは

ジャンプ・ショート・フロンティア作品!
作者の朝日夜先生は『ギャルとぼっち』(ガンガンONLINE)等他紙での連載経験あり。ジャンプ系列だと読切『アンドロイドは異常を知らない』(ジャンプ+、23年4月)を描かれてる作家さん。

いずれも女の子同士の絆を描いた作品のようで、本作も同じ路線。
ギャルな魔女の真夜と、真夜と当たり前に仲良くする周りのみんなとの交流によってオドオドしてた魔女の灰音がちょっと前向きになるお話。
魔法というなんでもありの設定があったけどあくまでそれはキャラを構成する一部でしかないことを分かってて、魔法ではなくキャラを見せる意識が高かったのが個人的には高評価。
普通に真夜と灰音がかわいい。
ただ灰音の得意魔法「モノを腐らせる」「灰にする」からの「天気変える」だけなんか統一感なかったのはちょっと気になったかな。
もうちょい読みたいなーって思わされるくらいの尺で、ショートってむしろそれくらいがちょうどいいのかもねって思った。

○アスミカケル 31話

黒沼さん戦クライマックス。
不完全な三角絞め……からのかつて一狼に寝技から抜け出されたのと同じ金網蹴り。
これにしっかり対応して今度こそ極めきる二兎!
ここで黒沼さんの選手人生出すのは胸がギュッてなる。ああ、負けてしまった……ここでこの人の格闘技は終わりなんだ……
そう考えると二兎の涙ながらの「辞めないでください!」も共感しかない。でもここでそう言ってしまう二兎はまだ未熟だなあとも思った。
前作火ノ丸相撲で「己の覚悟と矜持(プライド)を乗せた全身全霊がはじき返され 土俵に残った相手を見上げれば十分… 力士(ワシら)は死ぬのさ」ってセリフがあったけど、まさに今の黒沼さんはこれなんだろうなと。
なりふり構わず勝つために可能な限りのあらゆる手段を尽くして、それでも負けた。だから格闘家としての自分はここで死んだ。これ以上には行けないのでここで終わり、そういうことなんだろうなと。まだ本格的に競技を始めて日が浅い二兎にはそこまでの機微は感じきれてないよなって。
黒沼さんが"夢“を追うのをやめ"現実“を選び取った……と表現される一方、"夢“のために"現実“を遠ざけたとされる一狼。じゃあ二兎は……?
となっていたところにラストのマイクパフォーマンス!
「このまま駆け足であんたの所まで行ってぶっとばしてやるからよ!」「それまで誰にも負けずに待ってろよ!一狼!!」
ここまではお利口さんなコメントをしてた二兎だったけどこれには観客も読者もおおっ!ってなったでしょう。これも格闘技の華だね。
そして最後はいきなり1ヶ月後、MMAU-20トーナメント……!?
これは……どうだ………!?

○ツーオンアイス 18話

五輪激励会でいろんな国内ペアと絡む話!
こないだ全日本選手権でチラッと見えてたキャラたちが続々登場。
各々の魅力が出てて良いキャラ見せ回兼コメディ回だった。
冴さんのみんなのお姉さんって感じ、寵児さんの意外と卑屈で親しみやすい感じ、ことりちゃんかわいい、丈さんはツラが良いだけじゃなくて苦労人なんだね……頑張って……
一方既に出番の多いゆにこたコンビや霧島兄弟は意外性で楽しませてくれた。特に夏夜さんが号泣してたり丈さんに駆け寄ってたりは意外なかわいさだった。
虎太郎のベロベロ酔っ払いはずっとおもろかったな。でも別に意外ではないか。
「空天雪なんてなぁ!!顔がええから奇跡的にカッコついてるだけの中二病や」
一番笑った。踏み込むなぁ〜!
それと先輩たちから隼馬が「ペアの希望」とか「皆 隼馬くんに救われてる」とか言われてるのも嬉しかったよね。
こういうこと言われると、わたしは隼馬じゃないけど隼馬に感情移入して「ペア始めて良かったなあ」って気持ちになる。良い先輩ばっかりだ。
最後みんなで踊るのなんてもう超楽しい空気でこの人たち全員が大好きになっちゃう。
「ペアを「空天雪の競技」にはさせない」にもそうだそうだー!!と素直に同意できるね。
そしてまるまる一話楽しい明るい回だったからこそラストの天雪のパートのダークさが際立つ。でも正直胸糞コーチではあるから追放もようやったって感じかも。

●暗号学園のいろは 58話(最終回)

二年後。
500億モルグでも停められたのは全戦争の50分の1……五十音のひとつめだから"いろはのい“か。ここにきて新しい使い方。非戦と書いて「たたかい」と読むのも作品テーマ的にシャレてるね。しれっと「俺たちの戦いはこれからだ」的言い回しでもある。つまりはそういうこと。
扉絵では最後にみんなで胴上げ&バウムパーティー!以前のバウム回で唯一バウムを食べていなかった凍もここでは一緒にバウム食べてる。雪解け。
それと薄々勘付いてたけどやはり最終号……うう……
本編はいきなり東洲斎組。
ゲェッ!3人ともヘアスタイル変わっとる!!ミディアムきょらりんもロングたゆたん綿菓子も麗しっ……!てか「デビルズアドボケイト」て。何があったらそんな二つ名になるんだ。
ちなみにデビルズアドボケイトとは「悪魔の代弁者」の意。"議論を深めるためにあえて反対意見を述べる人“……ってことらしいけど、だとしても何!?
享楽に報告に来るみんな。
要塞村さん腕逞し〜!学園元帥とはまた凄そうな役職。
縊梨さんは学園参謀。「うん。」って返事素の感じでかわいい。
アンヴァーは学園幕僚。なんかどれが上かわからん偉そうな役職多いな!?
牡丹山さんはまさかの兵長&大将。溺愛ちゃん消滅したわけじゃなかったんだ!ちょっと嬉しい情報。
濃姫さん、業務報告じゃなくて友人の近況報告なの笑った。業務内容もなんならゆるめ。
凍はしれっといろは父のと思しき漫画潰してる……!眼鏡兵器はまだ開発してんだね。
綿菓子は銃眼について。
……「私のこっとん」……???
すごいな感情が。こっとん呼びも気になるけど「私の」て。何があったこの2年。
たゆたんはたゆたんで「そう言えばきょ… おーっと」とか言って。しらじらしいよ!!
そこにやってきたのは勿忘草和音!
実在してないんじゃなかったのか……!?そして元「戦場の踊り子」……!?って困惑してたら、なるほど救出された後に名前をあてがわれたのか。
和音だけに毛先が音符みたいに黒丸。
話してる内容的に、この2年の間にいろはが救出したみたい。だから和音はいろはに憧れて同じような髪型にしてるってことなのかな。アンヴィシャスに救われて、アンヴィシャスに憧れて、(本気出す時)アンヴィシャスと同じ髪型にするいろはと全く同じだ。
いろはも誰かにとってのアンヴィシャスになれたってことだね。
だからいろはもアンヴィシャスと再会する決心がついたと。
まさかの塹壕学園の首席卒業者が夜鳴鶯アンヴィシャス……!!
なるほど、女子ばかりの暗号学園に時代柄入れられた少数の男子がいろはだったけど、それはつまり男子ばかりの塹壕学園にも同じような存在がいるということで。アンヴィシャスがそっちにいるとは思いもよらなかったな。お見事。
登場シーンはナポレオンと同じポーズ?アンヴィシャスもいろはと同様に皇帝であるとか、あるいは革命のイメージだったりもあるのかな。
他校の人物に名乗るという自然な流れで「暗号学園のいろは」が回収されてるのも上手い。
最後の出題、Q.126は停戦!
「紙と鉛筆で 戦略(ゆめ)を描く!」
「歌謡って舞踊って 応援だ!」
肩を並べて二人で駆けて、どちらも暴力を手段としてないのがこの作品のテーマをしっかり貫いてるね。
暗号学園でみんなあれだけゴッツい肩書並べておいていろはは「一兵卒」に収まってるのも逆にカッコいい。
駆け出した二人がバイクと馬なの、映画『RRR』オマージュなのかな。あの作品も正反対の主人公2人がそれぞれバイクと馬で駆けるシーンが印象的だった。そういえばこの作品でも話題に出てたね。
その後はいろんなキャラのその後。
幼い頃と同じボードゲームをやる幼馴染組+しゅーたん。
不沈空母のサルベージに勤しむ要塞村&柘榴口。
なぜか三竦み捕物帳をやってる母倉乱数籤&牡丹山&膾。
墓前の亜鉛&骸骨雀、潜入する海燕&朧、なんか拷問器具手入れしてるF組。(神砕抱&越訴越丸腰)(おっそごしまるごし)←全然記憶にない
麻雀で雁金さんにボコされるB組3バカ(域城&焦茶&児戯野)。
マダミスに興じるは蜂起星&真蟲犇&小芝井&羊狼川&……これ遂七不思議ピケか……!?成長しすぎだろ2年で!!
どちらの机の下にもいる華衣さん。ブレないね。
綿菓子&縁ちゃん&勿忘草はダンスの練習かな。綿菓子はダンスバトルに備えて、縁ちゃんはいろはと一緒に踊るため、勿忘草は踊り子だからってところか。
くま繋がりでクオッカに乗せてもらう目々蓮と優しく見守る陸繋島とんぼ。ここにも何かしらのドラマがあったのかな。
アンヴァーにメイクを施す縊梨と影武者2人(らんばだ&はんなり)。なんにもない儚さん(覆面OFF!)、最後まで何も分からなかった匿名希望。
教師陣、凍ときて最後は再びいろは。
最終ページではタブレットに映し出された皆の姿と、「I SEE GOALED READING!」で締め……!
……爽やかな終わり方だった……!!
一緒にみんなでバウムを食べた思い出が今後もいろはを支えていくって感じで……いいね……

ちなみにタブレットに映し出されたアイコンたちは前話の扉絵と照らし合わせると解読できる仕組み。

いつかわたし
はせんそうを
なくすひやり
こおるゆめと
けろまてぬふ
ねのほらもゐ
ゑよむきみに
さちあれえへ

………微妙によく分からん!

全体の振り返り
わたしはそもそも西尾維新作品が割と好きなので、最初から最後まで楽しかったです。
ストーリーの大筋は意外にもジャンプらしい王道の構成だったし、キャラクターも特徴的で魅力のあるやつがバンバン出てきてどんどん面白くなっていっていた印象でした。
西尾維新先生にしか書けない濃いキャラ、凝った暗号、言葉遊び、テーマに真摯な物語。
岩崎先生にしか描けない個性豊かなキャラのビジュアル、ツラの良い女たち、悪夢のように描くのが大変そうな構図
原作と作画の両方に強烈な個性とパワーを感じたすごい作品でした。
敗因を挙げるとするならば、「ハードルの高さ」かなあ。
ちゃんと読み続けていれば面白いんだけど、流し読みくらいだと「なんか難しそうなことやってるな」で定着してもらえない、みたいな。未読者からみたらとっつきにくいんじゃないかという。
「暗号解けないから読んでない」って人もそれなりに見かけた印象。別に解かなくても解けなくても読んでいい作品なんだけど、それって読み続けてる人にしか分からんからな〜……!
それに加えてマダミス編でかろうじてついてきてた読者が結構ふるい落とされた感じだったのも定着しにくさに拍車をかけていた気がする。
とはいえやっぱりかなりストーリーも絵も良く、他のどこでも見られない個性的で面白い作品だったのは間違いないので、願わくばもっとずっと見ていたかったです。
同じ作者の別の物語はまたどこかで読めるかもしれないけれど、このキャラたちの物語はここで終わり……何回味わってもこの寂しさは堪えるなあ……
本編が暗号皇帝誕生というキリの良いところで終われたのがせめてもの救い。あと単行本オマケという供給も最後に残っているのでそちらも楽しみにしましょう。
西尾維新先生、岩崎先生、そして作中と現実の暗号兵たち、たくさん楽しませていただきましてありがとうございました……!!

◇次号
週刊少年ジャンプ11号

表紙&巻頭カラー
新連載 超巡!超条先輩
『左門くんはサモナー』の沼駿先生、帰還!待ってました!!
読切いくつか掲載してたけどようやくか……!楽しみ。

センターカラー
アオのハコ
千夏先輩の話ここで置いとくの!?決着つけないの……!?

アンデッドアンラック
出た予告ページ名物曖昧なあらすじ!人気作になったって感じがするな(?)

魔々勇々
カグラバチに続きカラー貰えて良かった。ツーオンは果たして……?

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