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エッセイ 「サッカーのフォーメーション徹底解説 〜 基本形と2024年現在のトレンド」
《はじめに》
おととい6月11日、サッカー日本代表はシリア代表と試合を行い、5-0で勝利しました。
森保監督は前半は3バック、後半は4バックとフォーメーションを使い分けてこの試合に臨みました。
すでに2次予選を首位で突破することが決まっていたので、今後を見据えて、戦い方に幅を持たせるために、違うフォーメーションを試したのでしょう。
念のために説明しておきますと、フォーメーションとは選手の配置隊形のことで、謂わばシステム(選手が動く際の仕組み)を機能させるための型です。
フォーメーションはサッカーにとって重要な戦術要素であり、時にその選択が勝敗を分けることさえあります。
この記事では、まずサッカーの基本的なフォーメーションを5つ挙げてそれらを解説し、そのあと2024年現在の最新型フォーメーションを幾つか紹介します。
サッカーに詳しい方も、またそうでない方も、この記事を読めば今後のサッカー観戦がより一層楽しくなるはずです。
ではさっそく基本的なフォーメーションの解説をして参ります。
《基本フォーメーション》
・4-3-3
![](https://assets.st-note.com/img/1718165438333-VwXK9yhKCN.png?width=800)
4-3-3は高い人気を誇るフォーメーションのひとつです。
コンパクトな隊形を保ちつつフォワード3枚を攻撃にあてるという、攻守のバランスが取れたフォーメーションです。
ただ中盤がフィールドの中央に絞って陣取る都合上、サイドから突破を仕掛けられた際にバランスが崩れやすくなるという弱点があります。
よってこのフォーメーションを敷く際は、チーム全体で連動して、サイドラインおよびライン間のスペースをケアする必要があります。
・4-4-2
![](https://assets.st-note.com/img/1718166798542-Sy1w3ZwvRy.png?width=800)
4-4-2はシンプルで安定性を重んじたフォーメーションです。
2列のブロックを作って守備にあたるので、守備隊形が崩れにくい点が特長です。
しかし4-3-3に比べて前線が手薄になるため、高い位置からプレッシングを掛けるのが難しくなり、簡単に中盤までボールを運ばれてしまいがちです。
ですから守備陣は各々が担うタスクを確実に遂行しなければなりません。
そうして守備を固めた上で、積極的にサイドからオーバーラップを仕掛ければ、このフォーメーションの強みを最大限に発揮することが出来るでしょう。
・その他の基本フォーメーション
![](https://assets.st-note.com/img/1718169017030-8WNc0T4mk4.jpg?width=800)
4-3-2-1は理論上最も完成されたフォーメーションだと評されることもあります。
攻撃的にも守備的にも活用することが可能で、攻守の切り替えをスムーズに行うことが出来る点が大きな特長です。
3-4-3はさらに攻撃を重視したフォーメーションで、7人で一斉に攻撃を仕掛けることも出来ます。
両ウィングにドリブルが得意な突破力の高い選手を配すれば、このフォーメーションの強みが活きることでしょう。
4-5-1は一般的には守備的と見做されるフォーメーションです。
しかし4-4-2や4-3-3との親和性が高く、試合中にそれら攻撃的な隊形へとフォーメーションチェンジを行うことも可能です。
ワントップを張れる有能なストライカーを抱えるチームにとっては非常に効果的なフォーメーションです。
《古典的フォーメーション》
・WMフォーメーション、W・Yフォーメーション
![](https://assets.st-note.com/img/1718169551177-2fzMQZ96Oc.jpg?width=800)
WMフォーメーションはフィールドプレーヤーがWMの形に並ぶことからそう名付けられました。
相手と向かい合った時に完全なマンツーマンマークを行うことが出来ます。
しかし決めた相手に張り付くのではなく、守備エリアをゾーンに分けて守るゾーンディフェンスが主流となった現在では、あまり採用されることのないフォーメーションです。
W・YフォーメーションはフィールドプレーヤーがW・Yの形に並ぶことからそう名付けられました。
中央からの攻撃にはめっぽう強いものの、サイドが手薄になるため、運用が難しいフォーメーションのひとつです。
これもWMと同様、最近ではほとんど採用されることがありません。
余談ですが、このフォーメーションは「女体フォーメーション」と呼ばれることもあります。
Wがおっぱい、ドットがおへそ、Yがお股を想起させるからです。
さて、ここからはナウなヤングにうって付けのトレンディーなフォーメーションを紹介して参ります。
《2024年の最新型フォーメーション》
・超攻撃的フォーメーション
![](https://assets.st-note.com/img/1718170348752-FIzwwJMG3O.jpg?width=800)
この3つはいずれもチームのリソースを攻撃に全振りしたフォーメーションです。
まずもって大勢でパーソナルスペースを侵害することによって相手ゴールキーパーをイライラさせることが出来ますし、また試合前の情報戦を優位に進めることで、相手チームを混乱に陥れることも出来ます。
たとえばこんな風に…。
相手方のコーチ「おい、ディフェンダー。敵はワントップで来るらしいぞ」
ディフェンダー「そうすか。じゃあ4バックで対応しますか?」
相手方のコーチ「ああ。そうしよう」
〜試合開始〜⚽️
相手方のコーチ「あわわ…」
ディフェンダー「おいおい、全員で攻撃して来たぞ…」
・超守備的フォーメーション
![](https://assets.st-note.com/img/1718170110042-Bws76dgjbZ.jpg?width=800)
この2つはいずれもチームのリソースを守備に全振りしたフォーメーションです。
どうしても0-0の引き分けに持ち込みたい時に有効です。
・退場者が出た際のフォーメーション
![](https://assets.st-note.com/img/1718172917502-gcCioZGj4c.jpg?width=800)
最後に退場者が出た際に使えるフォーメーションを紹介します。
2つともフィールドプレーヤー7名で組むフォーメーションです。
なぜ7名かというと、サッカーでは1名退場者が出ると、必ずと言っていいほど別のプレーヤーが主審に食って掛かります。
この時点で計2名が退場処分を受けます。
そしてそのあと、仲裁に入った相手選手に対してまた別のプレーヤーが殴る蹴るの暴行を加えますから、必然的に計3名のプレーヤーが退場処分を受けることになるわけです。
このフォーメーションの特長はなんと言ってもその見栄えの良さです。
そもそも3名も選手を欠いてしまったら絶対に勝てないので、先に挙げたオールバックかTバックを採用するか、あるいは造形美を追求するかの二者択一を迫られることになります。
このフォーメーションは無惨な敗北を目の当たりにするハメになったサポーターに対して目の保養を提供し、心をなだめる目的で使われます。
しかし却ってサポーターの感情を逆撫でし、チームのバスが取り囲まれて脅迫されたり、投石されたりする可能性も大いにありますので、採用する際には慎重を期す必要があります。
《さいごに》
最後までお読み下さってありがとうございました。
当記事が皆さまのサッカー観戦リテラシー向上の一助になれば幸いです。
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よろしくお願いします。
そして…。
サッカーファンの皆さま。
怒っちゃヤーよ😙
![](https://assets.st-note.com/img/1718189336080-tQQHFQzI6l.png?width=800)
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