声を荒げて助けを呼ぶのは ある感情が 私を一瞬だけでも安心させ
悪夢
声を荒げて助けを呼ぶのは ある感情が 私を一瞬だけでも安心させ
そうして 虚ろいだ目に光を灯した その一時
私が誰をも偽ることになるとは 私も知らずに居た筈で
傍から見れば 偽善者と呼ばれたその役所に いつの間にか
嵌り切っていた私が荒げた声は 劇場に響き渡った 過去
客席で それは後ろの席で観ていた娘の誕生 その喜びを いつか
チャイコフスキー作曲 「白鳥の湖」
その主役のバレリーナと共に歌い踊った夜
何度もワイングラスを赤で満たしたのに
私の目から流れる青が 混ざ