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意味もなく だから知れないその意味が 私の好奇心を刺激する

意味

意味もなく だから知れないその意味が 私の好奇心を刺激する
そのうち知るだろうと安心することも もしかしたら知れないかもしれないと不安がることもない
始めからそうだと決定付けられている事なら そうでしかない
もし 誤って知ってしまったら その後 都合良く書き換えられるし 言い直せるだろう
そんなものでしかない 言葉と言われる伝えるために必須なものというのは

私が生きる上で 意味もなく私が存在することを全うしようとしているのだったら
私は生きていなかったと 在るのなら存在者名簿から「私」という存在を書き換えてくれるだろうか
又 その後都合良く存在し直せるだろうか それに再び私の存在が書き表されるとでも?
否 有り得ない それは傲慢な考え 理想主義の終演 また始まる否定論 全て自問自答

幾つ合えば あなたはその先に行くことができるの?
そうやって正しい選択をして 解答を得た上で あなたは一体何を望み飢えているの?
機械的に描かれた宇宙論を あなたは自分の手で描いたことはあるの?

ばらばらな「個」の様に感じても 共同体の形は崩れていないから
すぐに気づいて 意味もなく他に成り代わろうとする
誰も騙せることなく 端から騙そうとはしていないのに そう見える
口を大きく開いて 疑問を投げ掛けているだけなのに それは嘘偽りない筈なのに・・・

それ故に滅びたこの世界を飛び越える意味と その為に後戻りし始めたあの惑星の誕生は
束縛されることのない 数限りある疑念の中から 二つだけ取り出された孤独たち
飛び越えようと地を強く蹴る 惑星の誕生までの時間を知る
意味のある事は書き換える必要も 言い直す必要もないとも知る

望むのならば 幾つでも合うように 正しい解答をあげるよ それで何処までも行けるでしょう?
何処に行けばいいのか解らないのなら 私の手で描いた宇宙論に目的地を印しているから・・・

私が生きた事は意味もなく それでも 「生きた」事は変えられない
存在した事は もしかしたら 書き換えられたかもしれないし 言い直せたかもしれないけど
もう 「私」と呼んでいた一人は いつの間にか他に成り代わってしまったから
意味もなく だから知れないその意味を 理解することができたのだった
いつか その言葉通りに生きた所為で それは「私」の所為で 一人の好奇心の所為で
「私」と呼ばれていた一人を 哀れな者へと成り立たせたのだろう

(2008.7.31)

読んでくださる方にとって、いいと思える「詩」が一編でもありますように。