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似てしまわぬように 鈍ってしまわぬように 心を赤に染める

080920

似てしまわぬように 鈍ってしまわぬように 心を赤に染める
ドクドクした血は誰のものでもないし 速さも自分のものだから・・・

その通りに動いて 手は何を掴むだろう
近くにあるものを掴むだけなのなら
自分のものじゃなくていいし 速くなくていい
「選べないから」なんて理由では 本当は何も掴んじゃいないから・・・

赤くなくていい 青く冷たい心を選ぶのなら
その通りに動かせるまで きっと 永遠と掛かるかもしれない
それでも 永遠を過ごしてでも 温もりを手に入れたいから
心に触れて掴み取る その温もりを自分のものにする為に・・・

似たら終わる 鈍ったら止まる 心は色を失うだろう

(2008.9.20)

読んでくださる方にとって、いいと思える「詩」が一編でもありますように。