僕が目を開け そして 目に映ったものには 悲しみしか帯びていない様に思われた
世界
僕が目を開け そして 目に映ったものには 悲しみしか帯びていない様に思われた
きっと 勘違いに違いないだろうから その時が来るまで目は閉じておこうと決めた
悲しくなんかはない暗い世界が もし光に照らされたら
悲哀の存在を知る破目になるだろう それをどう受け止めるか それからどうするか
暗い世界の中で溺れてしまうかも知れない 取り付く島もないかもしれない
一人で死んでいく それをどう受け止めるか それからどうするか
誰かに助けを求めるといい 誰もどうにもできはしないけれど
そうするだけで 一人きりではないと気付く事ができるし
もしかしたら 光の内側にある闇や 闇を蔽っている光の元始を見つけられるだろう
いつ どんな時でも それの在り処を覚えておけば きっと安心できるから
誰か 知っている人 知らない人 知っていた人 知ることになる人たちの傍に居て
いつか助けを求めるその時 再び目を開け 傍に居させてくれた事に感謝した後
もう それからは一人で居よう 此処は「悲しくなんかはない暗い世界」なのだから・・・
(2008.12.7)
読んでくださる方にとって、いいと思える「詩」が一編でもありますように。