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アニメで知ろう!難聴講座

昨日、娘を放課後デイに連れていった後、近くのスタバに入り、コーヒーを買って、さあ仕事しようとカバンを開けたらパソコンの本体が入ってなく、「あああああ!」と思わず叫びそそくさと店を後にした岩尾です。

さて、今日は言葉のかけはしの活動内容についてお話しさせてもらいます。
まずは、「難聴理解講座」です。

かけはしは、難聴理解の促進のために立ち上げた法人ですが、その軸とも言える「難聴理解講座」

詳しくは立ち上げ物語で書こうと思いますが、難聴の娘が生まれ、共に生きてきた6,7年の間にも、なかなか理解してもらえないことに遭遇しまして、その要因の大きな一つが、難聴のことを知っている人が圧倒的に少ないからじゃないかと一つの答えが出たのが始まりです。

難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」

そして、どうすれば多くの人に知ってもらえるかを考え、出来上がったのが、難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」です。

おかげさまで、インターネット上で現在1万7千回以上再生してもらっています。

この動画で、ある程度の”知識”は拡げていけると思います。
もちろん、まだまだもっと多くの方に見てもらいたいですが、おかげさまで少しずつ知識は拡がっています。

動画で”知識”を、講座で”行動”を

そして、次の段階が必要なのです。
それは、知識を実際に使えることです。

例えば、ラグビーというスポーツについて、本を読み、ビデオでやり方を学んだとします。
この人が、グランドに立って初めてラグビーのプレーをしたとすると、果たして、本やビデオで学んだ通りの動きができるでしょうか?

当たり前ですが、そんなことはできません。
当然うまくいかず失敗します。

それが普通です。
ですが、実際にやってみて、練習を重ね、うまくできるようになっていくのです。

難聴についても同じことが言えます

正しい知識を得ることで、
「補聴器や人工内耳をつけても、自分たちと同じように聞こえるようにはならない」
「だから、このように接してもらえると有難い」
ということがわかったとしても、実際にやってみると、なかなかうなくいかないことはあります。

また、やってみたいけど、なかなか踏み出せないということもあると思います。
こうなると、そのうち配慮も忘れていってしまい、誤解された状態に戻ってしまいます。

実際に、こちらから聞こえないための配慮を伝えると、最初は対応してくれても、徐々に対応してもらえなくなってしまうということがよく起こっています。

これは、練習ができていないからです。

聞こえない人と聞こえる人がうまくコミュニケーションを取ることはもちろん可能ですが、それには、お互いに練習が必要なのです。

その練習をお互いにできるようにするのが、「講座」なのです。

講座では、まず、相手が聞こえなくても話せるし、一緒に遊べるということをわかってもらいます。
そして、そのためのアプローチの仕方を伝え、実際にやってみます。

そして、うまくいかないことがあるのは当然で、お互いに練習が必要だということをわかってもらい、練習していってほしいことを伝えます。

可能であれば、講座の後、ゆっくり時間を取って、感想を書いたり、感想をクラスのメンバーと話し合ったりする時間を取ってもらいます。

そうすることで理解が進み、クラスの何人かは一緒に話したり遊んだりすることが増えていくはずです。
その中で、うまくいかなくても、自分たちでどうすればいいかを話し合って決めていけるようになるはずです。

そして、もう一つ可能であれば、難聴の子がいる学校やクラスでは、毎年ステップアップした講座を受けることができます。
6年間の中で、お互いの理解を深め、自然に練習ができ、コミュニケーションが楽しめるようになっていけるはずです。

「なんちょうなんなん」では、”原理”は伝えていますが、”コツ”は伝えられていません。
”コツ”を伝えるのが「講座」
なのです。

今、難聴の子どもを取り巻く環境の中で、大体みんな良くしてくれているとしても、こういう話を聞いたことがなければコツを知っている人はいないはずです。
今は良いとしても、コツを知らなければ、つまづいたとき、それで終わってしまうのです。

稀にナチュラルに配慮ができる人はいますが、それはスーパーな人でなかなかいません。
やはり、コツを知ることで、ずっと継続させていくことができるようになるのです。

そして、この講座は、押し付けがましいものではありません!

なんちょうなんなんを見ていただければわかると思いますが、そこは僕も非常に大事にしています。
「楽しく一緒に遊ぶにはこんな方法があるよ~」といったもので、自然に配慮したくなる仕掛けを考えています。

そういう気持ちが育っていけば、難聴に限らず、他の特別なニーズを必要とする人たちへも寄り添える心優しい人間に育っていくはずです。

講座概要

対象:小学校,中学校,高校,幼稚園,保育園など
時間:1コマ(20~60分程度で調整可)
人数:クラス単位、学年単位、全校など対応します。
   難聴の子がいるクラスは、クラス単位での実施を推奨します。
   もちろん、+学年単位、全校などあれば尚効果的です。
費用:無料です!ただ、交通費のみ実費をいただきます。
形式:対面が基本ですが、オンラインもできます!
プログラム例:

●難聴についてのイメージ確認
●難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」視聴
●動画をもとにポイント解説
●難聴の人の聞こえ方体験クイズ
●対応ロールプレイングゲーム
 ・言葉で説明編
 ・ジェスチャーで説明編
 ・表情で説明編 など
●スモールステップカード
など

プログラム例は一例で、年齢、学年によってお打合せの上、最適な内容にアレンジします。

せっかく身近に難聴の子がいるなら、聞こえる子は、関わる機会をつくってほしいと思います。
もちろん、難聴だろうが聞こえていようが、友達になるのは相性ですから(笑)、友達にならなくてもいいのですが、ぜひ話してもらえればと思っています。

これは僕の勝手な言い分ですが(笑)、視野も拡がるし、優しい心も育ちます。そして、難聴の子は、純粋でいい奴が多いですよ(笑)!

そうして、難聴の子と話すのに慣れている子どもが増えていけば、その子どもたちが大人になったときに難聴に慣れている大人が増えるわけなので、理解が現実的に拡がっているはずです。

そういう未来を見据えて、この講座を広く展開していきたいなと考えています。

案内資料差し上げます!

子どもの学校でやってもらいたいと思われた方、学校への説明資料(A4サイズ裏表)、学校向け企画書(12ページ)をデータでお渡しできます。
お気軽にご連絡ください!

noteは連絡をどうするのかわからないので(笑)、Twitterからメッセージをください↓
https://twitter.com/kotoba_bridge

お読みいただきありがとうございます。
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