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独りよがりな文章にならないためにやっていること

先日書いたnote『文章を書くのが苦手だと思っている人へ』がnote公式でも紹介され、想像以上の反響を呼んでいる。本当に感謝!!!

『文章を書くのが苦手だと思っている人へ』を読み、X(Twitter)でコメントをくださった方からの質問に答えたnoteがこちら。

そして、このnote『相手に伝わるように書くにはどうすればいい?』にもコメントをくださった方がいた。

「ひたすら想いを乗せて最後まで一気に書いているからじゃないだろうか。筆を止めることなく。」と書かれていますが、私の場合、思いを乗せて書くと「私はこう思うの!」という独りよがりの文章になってしまうような気がします。伝わるようにを意識すると熱が冷めていくというか…
その辺のバランスというか感覚はどのようにされているのかをぜひお聞きしたいです!(一部略)

ありがとうございます!!!
私は『文章を書くのが苦手だと思っている人へ』の中でこう書いている。

文章が苦手と言う人ほど、自分の言いたいことをただ書いているだけ。だから独りよがりな文章になってしまって、伝えたい想いが届かない。

読みやすい文章にするためには、自分の想いを大切にしながらも
どうやったら人に伝わるか。
そこを常に意識して書く。あとはひたすら書く。


独りよがりにならないよう、人に伝わるように意識して書いてね。でも自分の想いは大切にしてね。そして熱を持ったまま最後まで一気に書いてね。
ならば、どうすればいいの?と混乱してしまった人がほかにもいたかも…
ごめんなさい。

なので今回は、独りよがりな文章にならないために私がしていることをお伝えしようと思う。

独りよがりでもいいから最後まで書く

質問してくださった方のおっしゃる通り、いきなり人に伝わるように意識して一気に書くのって難しい気がする。
できる人もいれば、できない人もいるだろう。私はどっちだったかな。文章を書きすぎて覚えていないけど…汗

要するに優先順位の問題なのかなと思う。
人に伝わることを意識しながら書く、熱量のあるうちに一気に書く、どちらを優先するのか?
私なら、独りよがりの文章になってもいいから一気に最後まで書くほうを選ぶ。このnoteだって、そんな感じで書いている。

でも一応ライターなので、先に着地点や構成は考えている。けれども、クライアントから依頼されて執筆するときのようにガッチリと構成を固めているわけではない。

というか、皆さんはちゃんと文章を書く前に構成をつくっているのかしら?
構成(いわゆる目次のようなもの)って、とても大切なので、これまでいきなり文章を書いていた人は、構成をつくってから書くようにしてみてください。内容がブレなくなるので。

逸れちゃったので話を戻すと、なぜ最後まで一気に書くほうを選ぶのか?

それは「熱量」を大切にしたいからだ。熱は冷めたら終わり。もう一度温めたとしても、同じ温度にはならない。

一方、人に伝わるように文章を整えることは、あとからでもできる。だから一気に書くことを優先したほうがいいと思う。

書き終わったら、時間をおく

一気に書いたら、ひとまず誤字脱字の見直し。でも、そこから熱が冷めるまで時間をおいてみてほしい。
夜に書いたなら朝まで、昼間に書いたなら夜まで。とにかく熱が冷めたな、と思うまで。

冷静と情熱のあいだ

こんなタイトルの小説があるけれど、まさにそんな感じ。
情熱的に行動し、冷静に判断する。そのために文章を寝かせる時間を持つ。

あ、やっぱり小説を読むと、こうやって引き出しが増える。文章術の本のように即効性はないけれど。

人に伝わるように意識しながら、自分の想いを乗せて書いたのなら、寝かせずに推敲してから投稿してしまっても問題ない。あとから微修正できるので。

でも、熱量だけで書いたのなら、少し時間をおいてから冷静な目で読み直すことをおすすめする。そうすることで、独りよがりになっている部分に気づけるだろう。

あなたはライターであり、編集者でもある

メディアの記事は、ライターが書いて編集者が整える。でも、noteやブログを書くのは自分しかいない。
だから、あなたはライターとして熱量を持って文章を書いたら、編集者として独りよがりな文章を冷静に修正する必要がある。
(実際のライターは熱量を持ちつつも人に伝わるように書き、そのうえで編集が入っているので誤解なきように)

noteやブログを書くあなたは、ライターであり編集者でもあるのだ。

人に伝わることを意識しながら書くと、どうしても時間がかかって熱が冷めてしまうという人は、一度このやり方で書いてみてほしい。

今回はここまで。A bientôt!

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このnoteで紹介した恋愛小説『冷静と情熱のあいだ』は辻仁成さんと江國香織さんが男の視点、女の視点でそれぞれ書いた二部作。どちらもおすすめ。これを読むとイタリアに行きたくなる。

ブログやnoteを書き慣れた頃に陥りやすいことについては、こちらのnoteをお読みください。

noteでは思ったことをつらつらと書いているだけなので、よかったら普段の活動も見てください。

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