あなたの文章は読者にとって親切ですか?
私はたまに一般の方のブログやnoteの文章添削をしている。文章力や表現力の問題はそれぞれ異なるが、ブログやnoteを何年も続けている人に陥りやすい傾向があることに気づいた。
今回は、その傾向についてシェアしたいと思う。
初めての読者を置いてけぼりにしてしまう
まず最初に言っておきたいのは、何年も文章を書く継続力は素晴らしい!ということ。しかし、そこに落とし穴がある。
自分にとっては当たり前だから、説明を端折ってしまう傾向にあるのだ。最初の頃は自分のことを知ってもらいたくて、丁寧に詳細を書く。だが、慣れてくると、その詳細を「もう知ってるでしょ」と言わんばかりに書かないのだ。
これでは初めて読みにきた人には伝わらない。
たとえば「子どもの習い事グッズの収納場所」について書いたとする。自分の子どものことだから、もちろん説明しなくても自分にはわかっている。
けれども読者は子どもの属性について知らなければ、参考にできる内容なのか判断がつかない。それなのに子どもの詳細を書かず、「うちの子どもの収納場所を紹介します」みたいな感じで流してしまうのだ。
記事の内容に、知りたい情報が書いてあれば、読者は入り込みやすい。
たとえ属性が一致していなくても「数年後の参考になるかもしれない」「過去のあるあるネタ」として読んでもらえる可能性がある。
何度もあなたのブログやnoteを読んでいるファン(リピーター)なら説明しなくてもわかるだろう。
でも、芸能人でもインフルエンサーでもない一個人がファンを増やすには、初めての読者にわかりやすい内容にする必要がある。
だからこそ掴みは丁寧に書く。
書くことに慣れすぎて、読者を置いてけぼりにしていないか?
この点をもう一度確認してみてください。
ターゲットは一般人なのに専門用語を並べている
専門家にとっては当たり前の言葉でも、一般人にはわからない言葉は多い。
それをなにも考えずに、さも当たり前のように記事に書いてしまうと、読者は検索しなければならなくなる。もしかしたら検索が面倒で離脱する人もいるかもしれない。
だから、いつでも「もし専門家でなかったとしたら、この言葉は理解してもらえるだろうか?」と意識する。
もちろんターゲットが同じ専門家なら、専門用語を使っても問題ない。
大切なのは、読者(ターゲット)と同じ目線で書かれていることである。
ソース(情報源)が曖昧
記事公開を優先して速く書かなきゃ!と思っていると、どうしてもリサーチ不足に陥ってしまう。
リサーチが面倒で自分の記憶や経験を頼りに書いてしまいがちになるのだ。
曖昧な記憶のまま書いて、間違いがあると読者の混乱を招きやすい。特に時系列には注意が必要だ。
また、読者が間違いに気づいたときは「あれ、これ間違ってない?」と、その時点で読むのが止まってしまう。
だから、自分の記憶を当てにせず、必ず事実確認をすること。時間がかかるかもしれないけれども、リサーチはかなり大事。
記事を最後まで読んでもらうためには、読者の目が止まらないように意識する。これも大切にしてほしい。
改善策は文章の「見直し」
私は以前のnoteに、とにかくバーッと一気に書くのがいいと書いている。
でも、今noteで取り上げたことを書きながらやろうとすると、きっと時間がかかってバーッと書けないだろう。
そこで重要になってくるのが、文章をしばらく寝かせたあとの「見直し」である。
『独りよがりな文章にならないためにやっていること』でも書いたように「編集者目線」が必要なのだ。編集者目線で、自分の文章が「読者にとって親切な内容であるかどうか」を読み直してみる。
これを心がけると、より伝わる文章になると思う。
今回はここまで。A bientôt!
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noteでは思ったことをつらつらと書いているだけなので、よかったら普段の活動も見てください。
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