1年の振り返り

1年の振り返り 〜 就活・起業・中退 〜

こんにちは、山下昂太です。
現在、熊本大学大学院2年生です。情報工学を専攻しています。

ITとビジネスが好きなWebエンジニアで、グロースハッカーを目指しています!
ハッカソンやコンテスト、またWeb系のインターンシップに出没します。

初noteなので読んでくれると嬉しいです!

1. はじめに

この投稿は、2019年の中で、特に大きな出来事や意思決定したことを1年間の振り返りとしてまとめたものです。

タイトルで提示しているように、「就活・起業・中退」が2019年の振り返りをするにあたってのキーワードです。
これらのキーワードの出来事や意思決定したことをまとめていきたいと思います。

3章に「就活」、4章に「起業」、5章に「中退」についてまとめています。

2. 要約

・リクルートに「就職」します
来年度(2020年4月)から、リクルートに就職することにしました。
エンジニアとして働きます。

・「起業」しました
食料廃棄問題を解決するために、フードシェアリングサービス「ETASTE」をメイン事業とした株式会社ETASTEを設立しました。
また、クラウドファンディングを実施して達成することができました。

・大学院を「中退」します
在学している熊本大学大学院を中退することに決めました。
大きな理由は、「やりたいことにコミットしたいこと」と「研究する意義を見失ったこと」です。

3. 就活

就活自体は、2018年10月頃から開始しました。インターンシップや逆求人などのイベントを就活と捉える考え方もあると思いますが、私の中では面談や面接からが就活と考えています。

就活をしていると、企業選びや就活の軸をよく聞かれます。聞かれなくても考えておくべき就活をするにあたっての最重要項目くらいに思っています。
就活の軸自体は、以前参加していた逆求人イベントで考えたりもしてましたが、いざ就活を始めて面談や面接を重ねていくごとにどんどんブラッシュアップされていき、最初は甘かった軸が洗練されていきます。洗練されていく理由は、ブラッシュアップされていくからなのか、はたまた就活が進んでいくにつれて内定承諾先を選択するということが現実味を帯びていくからなのかは分かりませんが、ブラッシュアップされていくという要素も少なからず関係していると思うので、面談・面接回数はある程度(5回くらい?)は重ねた方がいいのかなと感じました。

最終的に私自身の就活の軸は(基本的なところも含めて)、
・Web系で自社開発をしている
・ベンチャーマインドを持っている
・データが豊富にあり活用できる環境がある
になりました。こうみると普通過ぎますね。
軸の中では、ベンチャーマインド、要するに社風の部分をとても重視していました。結局人と働くわけなので、社風が合わないと感じたらもうそこで終わりな気がしてます。文化は経営陣やマネージャー層が戦略的につくるものだと思っていますが、社風は従業員全員がつくるもの、つくられるものだと思っているからです。
また、事業ドメインを軸に入れるケースも多いようで、よく面接でも聞かれましたが、私は企業選びをするにあたって事業ドメインは大事ではないと考えているため、聞かれても「特にないです。」って返してました。もちろん魅力的な挑戦してみたい事業ドメインはいくつかありますが、そこが決定要因には自分の場合だとなり得ないと判断していました。事業ドメインで決めてしまうとせっかく良い企業があっても出会えなくなると思っているので。
ただ、あまり好きではない事業ドメインだけは考えて、そこは避けるようにしていました。スクリーニングしてしまうと良い企業があっても出会えなくなるとは書きましたが、好きでもない事業ドメインの企業に行って成長できるほど自分は強い人間ではないと思っているからです。ある程度のレベルで業務を行おうとすると、必然的にドメイン知識が必要になってきます。その時に好きではないドメインだと主体的に学べないし、その状態で学ぼうとしても効率が悪すぎる気がしました。
就活の軸に関しては、最終的な軸への遷移や軸の意味など書け過ぎてしまうので、また今度まとめたいと思います。

そんな感じで就活の軸を決めて、逆求人イベントで出会った企業や紹介していただいた企業を中心に選考を進めていきました。
年内(2018年)には内々定も頂けていたこともあり、少しほっとして年越しをすることができました。ですが、他に見てみたい企業もあったので就活は続けていました。2・3月はインターンシップに参加していたため、参加していた時期はほぼSTOPする形になりました。4月からは大学院が一応あったこともあり、熊本を拠点に戻したため、あまり新規には選考を受けなくなっていきました。6月になるとリクルートから内々定を頂けたので承諾して就活終了となりました。
2018年10月から始めて、2019年6月までなので約9ヶ月もしていたんだなぁって感じです。Web系は選考がはやいこともあって、年内には承諾する人もいたため、かなり遅い方だったと思います。

リクルートに決めた理由は、就活の軸を満たしていることとは別に、下記の3点からです。

・様々な規模やドメインの事業をもっている
新規事業のような小さく抽象的な事業から大規模な事業まで関われるチャンスがあります。もちろん、事業会社ごとに分かれていたりするため、学びたいフェーズですぐに希望が通るわけではありません。ただ、様々な規模やドメインの各々のフェーズでグロースさせる力を身に付けて、グロースハックの力を応用していくことが、私の理想とするグロースハッカーになるために、必要なことと考えました。
あれだけの会社規模で複数の事業を支えている構造を、中に入ることにより身をもって知りたいという気持ちもあります。

・モチベーション管理方法がマッチしている
リクルートには、短いスパンで表彰する文化(褒め褒め文化)があります。
私が成長してきた要因となっているのは、自信をつけてきたからと考えており、その自信をつけられたのが成功体験です。
リクルートのような多様性がある組織の中で、表彰されることを目指して、目的達成に向けて頑張ることにより、私はさらに成長していけると考えました。もちろん、表彰されることは目的ではないですが、リクルートがとっているモチベーション管理の方法と、私の原体験がマッチしていたため、目的達成のための有効な要因にできるのかなと考えました。
また、目標設定は私にとって大事なモチベーション管理の一つとなっています。少し有名かもしれませんが、リクルートの目標設定フレームワークといえば、「WCMシート(Will Can Mustシート)」です。WCMシートとは、

一人ひとりの主体的な想いを目標に結びつける「Will Can Mustシート」
従業員は、半期に一度「WCMシート」を記入します。これは、本人が実現したいこと(Will)、活かしたい強みや克服したい課題(Can)、能力開発につながるミッション(Must)の項目からなる目標管理シートです。
従業員一人ひとりが仕事を通じて実現したいこと(Will)を明らかにし、上長とすり合わせ、その実現のために何ができるか、どのようなことができるようになる必要があるか(Can)を確認した上で、何をすべきか(Must)を考えるサイクルを半年ごとに行っています。

というものです。(引用: https://recruit-holdings.co.jp/sustainability/people-workplace/human-resources/)
個人が実現したいこと(Will)をもとに目標が決まる仕組みです。これだけ聞けば他の企業でも似たようなことをしているところはあると思いますが、こういった制度や仕組みが空気化せずに、長年運用しているという点がすごいと思いました。

・運命的思考をしてしまった
リクルートと最初に接触があったのは、私が初めて逆求人イベントに参加した時でした。そこで会ったデータ寄りのエンジニアさんが強烈な方で、私とは目指すところや職種も微妙に違いましたが、考え方や発言にとても惹かれ、そこからリクルートに興味を持っていきました。それ以降リクルートと私が関わる時はすべてその方で、そういったところに運命を感じてしまいました。リクルートに行ってもその人と働ける可能性は低いと思いますし、他の企業にもそういった私がとても惹かれる方がいると思います。しかし、様々なイベントやインターン、就活を通して、なかなかそういった方には出会えませんでした。こういった経緯で、運命的な思考をしてしまいました。
は?って思う方がいるかもしれませんし、エンジニアとして、社会人になる身として、あまりするべきではない思考として今でも思っています。
それに私のことを少しでも知っている人なら、「普段こんな思考しないだろ!」って思うと思います。私も実際「何でこんな思考したんだろ?」って今でも思っています。しかし、人間とはそういうものなんだ、私にもそういった感情があったんだとポジティブ(?)に捉えました。


以上が最終的にリクルートに就職することに決めた理由です。あとは、新規事業提案制度「Ring」とか圧倒的当事者意識文化とかですね。数えればきりがないです。
細かな良いところ・悪いところはありますが、私の人生の軸や価値観を見つめ直して、重視するべきところを3つの大きな理由としました。これだけは譲れない・大事にしたいという部分を決めておくことが意思決定の質を高めると考えているので、決め方はとても良かったと思っています。

この意思決定をして良かった、正しかったと何年か先に思えるように、来年度からリクルートに入社して頑張っていきたいと思います!
自分の言動・行動を正当化できるのは自分だけです。これからの自分にかかっています。

4. 起業

起業に関しては、長くなりすぎるのと、起業前から最後までを一気にまとめたいのでまた今度詳しく書きます。なので、今回は要点と報告だけにしておきます。

食料廃棄問題を解決するために、フードシェアリングサービス「ETASTE」をメイン事業とした株式会社ETASTEを設立しました。
設立自体は2019年10月25日に行い、活動自体はフードロス事業に関しては2019年7月頃からやっていました。(フードロス事業には何度かピボットしてたどり着きました。)
また、起業するにあたってクラウドファンディングを実施しました。

多くの人に支援・応援していただき達成することができました。
支援していただいた方には感謝の気持ちでいっぱいです。
事業をしていくにあたってとても心強い気持ちになりました。

そこからプロダクトの開発と営業活動をしていきました。
順調に進みはせず、壁だらけの毎日でした。
壁を乗り越えて喜んでいたら、また次の壁、それを乗り越えてもまた次の壁、しかもどんどんと乗り越えなくてはいけない壁の高さは高くなっていきました。喜んだり悩んだりと気持ちの変化が激しく、とてつもない精神力が必要だなと感じました。

そういった日々が続き少しずつですが前には進んでいたつもりでした。
ですが、起業家としての生き方や今後について考えるきっかけがあり、様々な要因を考えた時に継続することができないと感じました。
それは私自身の覚悟不足からくるものでした。とても悔しかったです。
その時に自身の弱さを知り、足りないものが分かりました。
そして、覚悟をとるということの難しさ本当にやりたいことを本気でやることの難しさをめちゃくちゃ感じました。
今後何かをやるとしても、本気でやるなら必要なことだと思うので身につけていくしかないのですが、正直身につけられる算段はありません。それだけ難しいものだと感じています。なので人生をかけて身につけていこうと思います。

結果的に事業の方はクローズすることにしました。
支援・応援していただいた方には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

この気持ちを忘れずに、かつ、失敗に萎縮せずに今後も挑戦していきたいと考えているので、温かい目で見守っていただけると嬉しいです!

5. 中退

大学院の中退は、正確には覚えてないですが院1年の半ば頃から考えていました。それで正式に決断したのは院2年の9月頃でした。正直もう少し早く決断するべきだったなと思いました。頭のどこかには中退について考えているわけですから、脳のリソースを余分に割かれていました。今ではもうすっきりしています!

大学院を中退する理由は、下記の2点です。

・やりたいことに時間を使いたい
当たり前だけど人生は一度しかないものです。一度っきりの人生です。
やりたいこと・したいことを全力でやるべきと考えた、ただそれだけです。
その私にとってやりたいことが、研究して専門知識を深めることや、大学院修了という学歴を得ることではなかっただけです。
もちろん、やりたいことを全力でやりながら、きちんと研究して修了することができるなら、それがベストだと思いますがそんなこと不可能だと思っています。私にはできると判断できませんでした。
どちらも達成しようとするとどうやっても、どちらも中途半端になります。私も10%のリソースを割くだけで修了できたかもしれませんが、それだとただ修了することが目的になってしまい、きちんと研究して専門知識を深めることはできません。そういった目的を見失った状態が私は嫌でした。
両立することで息抜きになり効率が上がるという考え方もありますし、私もその考えでこれまで色々やってきました。しかし、本当にやりたいことにリソースを割かずに失敗したら悔やんでも悔やみきれません。そう考えるようになってからは、両立することで息抜きになって効率上がる理論は自分の中で自分を正当化していただけなんだと考え始めました。

まだまだ日本では「中退=悪」みたいな風潮がある気がしますが、各々がやりたいことを見つめ直して、他人の目や価値観に影響されずに、自分の意思で行動・決定することが大事だと考えています。そういう世界になったら楽しいんだろうなと思いながら、まだまだ自分も本当にやりたいことをできていない状態なので、日頃から考え続けて日々思考をアップデートしていきたいと思います。

・研究する意義を見失った
私はFPGAに関する研究をしていました。自身で選んだ研究室やテーマなこともあり、今でも興味関心自体はあります。
ただ将来のことを考えた時に、研究をする必要があるのかと疑問に感じました。私はWeb業界に興味があります。就職先もその業界です。Web業界でキャリアを積んでいくことを考えた時に、研究をすることや院卒の学歴を得ることは、そこまで重要なことだとは思えませんでした。
研究をするということや学歴を得るということより、それらのコトをして何を得たか習得したかが大事です。研究成果や学歴はその証明にしかなりません。
研究をすることによって得られるスキルは、
・CS(コンピュータサイエンス)
・問題発見・解決力
・仮説検証力
・表現力(プレゼンテーション・論文)

大きく分けてこの4点だと考えています。調べれば他に細かな力はありますが、私が研究をして得られるスキルはこれらのものだったでしょう。
こう考えた時にこれらのスキルは、研究をすることによってしか得られないとは到底思えませんでした。CS以外は、主体的に何らかの物事に取り組んでいれば身につく能力です。それに私は本気でやりたいことをするときとそうでないときだと、身につくスピードや質、どこをとっても本気でやったときのほうが良い結果になると思っています。なので、本気でやりたいことでこれらのスキルを身につけようと考えました。


以上が2つの理由です。
もちろん、リスクもあると思っています。「やりたいことしかやらないと思われる」、「転職活動に不利」、「深いCS知識がないと思われる」などでしょうか。これ以外にもリスクはあると思いますし、挙げているリスクをすべて満足に解消できているわけではありません。しかし、リスクを恐れて何もしないこと(=現状維持)が、私にとっては何よりのリスクであり、価値観や生き方を裏切ることになります。一度の人生なんだから、自分に正直に生きていきたいです。

6. おわりに

長文になりましたが読んでくださりありがとうございました!
これまで以上に様々なことをした1年となり、こんな楽しい1年にできたのも関わってくださった方々のおかげです。
本当にありがとうございました!

ぐだぐだになっちゃいましたが、アウトプットするのも面白いですね!
思考が整理できるし矛盾点にも気付ける!
これまでアウトプットしてこなかったですけど、今後は定期的にしていきたいと考えているので良かったらまた見てみてください!
徐々に文章力上げて、読みやすく伝わりやすい文章作れるようになります…!

また、今回の振り返りは結構私の軸や価値観によるもの、またその意思決定をしたことによるポジショントークなのでご注意を!

それでは、良いお年をお迎えください!

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