![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107903196/rectangle_large_type_2_2b9edcdb085c83fb55f2f0a432233832.png?width=800)
40代、アラフォー中堅マーケターの転職活動2023 - 詳細編①書類選考前まででやってよかった準備
前回書いた記事「40代、アラフォー中堅マーケターの転職活動2023 - 概要編」で、ざっくりとした転職活動の概要についてまとめた。詳細編では、実際に転職活動をしながら気を付けた点や心構え、やってよかったことを中心にまとめていく。
今回は詳細編の第1回として、転職活動前~書類選考前までに行ってやってよかったなと思う準備と心構えについて書く。
転職活動前の心構え
まず、アラフォーでの転職活動前~活動中において、事前に把握してよかった心構えがある。関連するブログ記事も記載したので、気になるものがあれば目を通してみるといいと思う。
1.40代の転職を甘く見ない。自分を過信せず徹底的に準備する
アラフォー・ハイクラスの転職になると先方企業もそれなりの給金と役職を与えることになるため、「できる人に来てもらって状況を劇的に改善したい」というニーズが顕著になり、反面「下手な奴雇うとやばい」といった意識もより強くなることから、結果的に採用フィルターが厳格になる。
当然こちらもしっかりと準備して挑むべきなのだが、転職活動初期はなんとなくで始めてしまったり、転職活動自体への慣れの中でダレてしまったりするので、転職活動のスタートダッシュを決めるためにも「40代の転職を甘く見ず、徹底的に準備する」という心構えをまず最初にしっかり持つべきだ。
私がその考えを持つに至ったのは、はせ おやさいさんの書いた以下のブログ記事を読んだのがきっかけだった。
子持ち40代女性コロナ禍での転職活動マジきつかった - インターネットの備忘録
この記事では、「これまでの経歴に関わらず、40代の転職を甘く見るな」「40代の転職は、準備に時間と金をかけろ」「自分を過信するな」ということが具体的なエピソードを通じて徹頭徹尾書いてある。私はこれを転職活動を始める前に読んで、本当によかったと思う。なんなら40代に関わらず全年代に共通な普遍的内容だと思うので、転職活動を成功させたいなら、まずこの記事を読んで転職活動に向きあう覚悟を決めるとよい。
2.転職に大義を持つ
前回の記事にも書いた通り、私の転職活動開始のきっかけは「給料を上げたい」だった。しかし、面接等でそれを最初から全面に出しても転職活動は間違いなくうまくいかない。
買い物や婚活などと共通なのだが、ざっくり言うと買い手(採用側)がまだ「ほしい」と思っていないにも関わらず「これぐらいは金くれ」といってもうまくいかないからだ。(この辺についてはそのうち別記事でまとめる)
また、自身でも「給料を上げたいのは確かだけど、それだけを目的にしてしまうと給料目的で次々とジョブホッパーをする羽目になるため、何か自分の中に軸を持った方がよい」というのは薄々感じていた。しかし、そのためには自分をよく知る必要がある。そんなことを考えている中で読んだのが、登大遊さんのインタビュー記事だ。
【登大遊】天才エンジニアの安寧を求めない生き方「日本で“大義”を持って働く選択は有利」 - エンジニアtype | 転職type
この記事を読んで、自分はどういう人間か?何を成し遂げたいのか?そのためにどういう企業がいいのか?ということを深堀するきっかけになった。特にこの記事の以下の部分がぐっと来た。
■「安寧を求める性向」は、エンジニアに不調をもたらす?
~中略~
仕事の目的が「お金を稼ぐこと」それ自体になっている人は疲弊しやすいかもしれませんね。
~中略~
「お金を稼ぐためだから、しょうがないか」と思ってやっていること自体が、ストレスになるのではないかと。
~中略~
ただ、一つ言えることがあります。日本において、「大義を持って働く」生き方を選択をした人は、これから大変有利だということです。
職種は違うが彼の考え方はとても参考になった。
自分は仕事は結構好きなのだが、同じくらいお金も重要だと考えている。でも、仕事においてはお金のことを考えているといい仕事ができない。仕事に集中するためには、お金のことはあまり考えたくない。
あらかじめ十分な給料が約束されていれば、お金のことは考えずに済む。だから、自分のできる仕事・役に立てる仕事をしつつがっつり稼ごう。そんな風に考えるに至った。
3.転職すること自体を不安に思わない
実際に転職活動を始めてみると、今度は「転職は単なる逃げや現実逃避じゃないのか?」「今の環境を捨てていいのか?」「今の職場でもっとできることがあるのではないか?」といった考えが頭をもたげてきて、転職活動自体を辞めるような方向に思考が働くタイミングがある。なんとなく自信がなくなり、今行っている自分の行動が正しいかわからなくなるのだ。
これ、チャレンジングで多少時間のかかることを始めると起こる共通現象なのではないかと思う。
また実際に活動して内定をもらっても、今の会社からの引き留めによって結局転職しない、といったこともあると思う。
多くの人間は、自分の生活に大きな変化をもたらすことを恐れる部分があって、無意識に変化を止めようとする。そうして転職活動すること、行動して変革すること自体が不安になるのだ。だから、変化に対してそれを止めるような考えや力が働くと容易にそちらに流されてしまいそうになる。
そうなったときに読んだのが以下の記事だった。
会社員→転職→独立して気付いた「選択自体は重要ではない」という事実 - 人の職業を笑うな
以前はてブしていたが元のブログから記事が消えていたので、Webアーカイブから検索して見つけて、また読んだ。
この記事では「年齢がいくつになっても挑戦することの大切さ」や「選択(私の場合転職)自体が重要なのではなく、選択したあとにどれだけ頑張れるかが重要なのだ」ということがシンプルに書かれていて、行動することの背中を押してくれる。
私自身、今の職場は居心地がよく労働条件も悪いわけではなかったし人間関係にも恵まれていため、残ってより長く働くこと選択肢もあった。辞めることを告げたときは軽い引き留めに合い、心も揺れた。環境を変えることへの不安もあった。
しかし、新しい環境に行った方が圧倒的に学ぶことが多いこともわかっていたし、給料も上がることも事実だ。恐怖を必要以上に大きくすることなく、転職先でできることをやるだけだと割り切ることが大切だと思う。
4.40代以降のキャリアや自己ブランディングについて考える
若いうちからできるに越したことはないが、40代以降はそれまで以上にキャリアや自己のブランディング、目指すべき道というのを定めていた方が人生がよい方向に向かうと思う。
役職も上がって責任も増え、子育てなどプライベートでもやらなければならないことも増える一方で、体力は落ち自由に使える時間はなくなってくる。物理的/時間的にできることできないことが如実に出てくるのだ。そうなると重要なのが、自分のリソースを何に集中すべきか取捨選択することだ。
今後のキャリアや目指すべき自分像をしっかり持てていると、そのために何をいつまでにしなければならないか、どういった仕事に就くべきか、逆に何をやらない/諦めるべきかがはっきりしてくる。
以下のYoutubeは、直接はそういう内容にかかわらないし、正直内容はほとんど覚えていないが、タイトルが非常にキャッチーで40代以降の自分のキャリアを考えるきっかけにはなった。
40歳を超えて履歴書を書かなければいけないような働き方をしていてはダメだと思う、という話。 - YouTube
要するに自己ブランディングをしっかりして向こうから仕事が来るような状態を目指した方がいいよ、という話。なのだが、このYoutube自体は見なくてもいい。あまり関係ない話が多いので、もし見る人は7:30以降ぐらいから1~2分見るのでいいと思う。
もう一つは以下の記事。自分の働き方や考えと、お金を稼ぐことのバランスをどう考えればいいかというのに、とても参考になった。
「お金」は好きだけど「お金を稼ぐこと」にはそこまで興味が持てないあなたへ|F太
まさに自分は「お金はほしい」けど、稼ぐことそのものには集中しきれていない、そういう中途半端さがあるなとブッ刺さった。そういう人間がどうすればいいか、という示唆があるので興味があったら読んでみてほしい。
5.企業に対して転職活動を有利に進める
転職の大義など色々考えてはいたものの、転職活動の目的の一つは確実にできるだけ給料を上げることだったので、そのうえでどういう戦略を取るべきか、というのを考える上では以下の記事が役に立った。
翻訳記事: 私がシリコンバレーで3000万円の年収オファーをどうやって獲得したのか|西嶋悠貴|note
要するに複数内定を取ったうえで給料交渉をする、ということが肝なのだが、ほかにもいくつかTipsがあるのでぜひ参考にしていただきたい。この記事を読むことで複数内定を取るモチベーションがわき、実際に複数内定を獲得したうえでオファー面談で条件交渉を有利に進められたのは大きかった。
履歴書を書く際に注意したこと
基本的に履歴書では奇をてらう必要はなく、オーソドックスに書けばいいと思うが、いくつか工夫した点があったので記載する。
1.Wordベースの履歴書を使い、必要な個所を改修する
履歴書については、管理が楽なので最初はGoogleドキュメントで作成し直していたのだが、後述するフォントの関係で結局Wordベースの履歴書テンプレートをダウンロードして利用することにした。
Webで公開されている履歴書テンプレートを利用する場合、そのまま使うとなると不要なエリアがあったり、自分の見せたい魅せ方にできなかったりするので必要に応じてフォーマットを改編するとよい。
私の場合、具体的には以下のような改修を行った。
■ 連絡先には電話だけではなく、E-mailも載せる
これは必須ではないが、履歴書のフォーマットによっては電話番号しか載っていない場合がある。基本的に先方とのやり取りはメールベースになるのでEmailアドレスも載せておいた方が親切。もしダウンロードしたWordの履歴書にメールアドレスの項目がなければ、追加しておくことをお勧めする。
■ 2つ目の連絡先を削除して詰める(&職歴欄を増やす)
一般的な履歴書のフォーマットをダウンロードすると、現住所のほかに連絡先を入れる欄があるが、現住所以外で連絡先が必要な人はあまりいないと思う。少なくとも私は不要だと思ったので、削除した。
![](https://assets.st-note.com/img/1684216136526-KQYShkmWpy.png?width=800)
代わりに、職歴の行を数行追加した。アラフォーともなると転職回数もそれなりに多くなり、全部の会社を職歴を書いていくとそのままでは職歴欄が足りなくなるからだ。
■ 志望動機のエリアを適宜改編
これもよくあるが、履歴書の右側下部で「志望の動機・特技・好きな学科・アピールポイント」などがごっちゃになった項目がある場合がある。
志望動機などは会社によって書き分けるべきだし、でも書き分けるの大変だし、というか志望動機とかそもそも必要か…?学科とかもいらんし…などと思ったので変更することにした。
希望条件欄とかも、書類選考=品定めされる段階であまりこちらの希望出すのも得策じゃないと判断してなくすことにした。
![](https://assets.st-note.com/img/1684371903976-cK0hMZBLdy.png?width=800)
基本的な考えとして履歴書は基本使いまわしたいが、志望動機は会社ごとに異なるので履歴書には書きたくない。聞かれたら口頭で応えればいいので履歴書に書くべきではないと判断した。
またアピールポイント等は職歴書の方でまとめることにしたので履歴書から削除。希望条件等も先に書いておくと「要求ばかりしてくる」と捉えられる可能性があるため、面談して感触がよかったら口頭で最後に言う、ぐらいでいいと思う。
結果的に、もう少し実務寄りの情報を記載したいと思い、以下のように変更した。
↓↓↓↓↓↓↓
![](https://assets.st-note.com/img/1684216444438-hHIOi8CDoD.png?width=800)
もしかしたら話が膨らむかもしれないということで簡単に趣味を書きつつ、健康状態も問題ないこと、また家族や子供がいることで「それなりに身持ちが固いよ」ということを暗示することにした。
会社によっては子持ちの社員に福利厚生を出していたりもするし、そういう意味でも自身が出して問題ない情報であるなら扶養人数などは載せた方が会社にとっても親切だと思った。会社側からすると家族の有無等プライベートな内容はハラスメント等の関係で直接は聞きづらい(聞いちゃいけない…?)こともあると思うし。
また、最下部はあえて「備考欄」として何を書いてもいい状況にしたうえで、自己紹介がてらどの会社にでも通じるような簡単なPR文とやる気ありありな文章を書くことにした。この辺は各自自分なりに工夫していいと思う。
2.書き方やフォントを統一する
■ 職歴の改行や文字サイズ、インデントのルールは箇所ごとに統一
細かい話ではあるが、マーケターを名乗るからには、自身のアウトプットについてそれなりに「人にどう見られるか」「どうやったら見やすいか」を考えるべきであると思う。履歴書や職務経歴書も最重要アウトプットの一つだ。そういう意味でも職歴の改行ルールやインデントのつけ方、文字サイズなどはエリアごとに統一したほうが良いと考え、最終的に調整した。
■ フォントを変更し統一
個人的にはフォントは結構大事だと思っていて、履歴書・職歴書もフォント次第で安っぽく見えたり、しっかりして見えたりする部分が多少ある。
GoogleドキュメントでなくWordを選んだ理由もここにあって、Googleドキュメントだと選べるフォントが少なかったため、Wordを選択した。
私の場合は実際にいくつかのフォントで試した結果、Windowsに標準搭載の「HGP明朝B」を履歴書・職務経歴書の書体として採用した。どっしりと重みがあってしっかりとした印象が与えられ、かつ読みやすいと感じたからだ。どのフォントを選ぶかは人によると思うが、参考にしてほしい。
3.写真はプロに取ってもらったものを使う
履歴書に貼る写真も手を抜いてはいけないと考え、プロに撮影してもらうことにした。
プロはマジですごい。自分では気づかない体のゆがみ(口角、目線、肩の高さなど)の調整やメイク、そしてPhotoshopによるレタッチ、笑顔レベルごとの数パターンでの写真などプロ目線でのアドバイスとともに間違いないものが撮影してもらえる。
写真がなぜ重要なのか。自身の見栄えや印象を良くするということがまずひとつ。もう一つが、「私は細部にわたるまで手を抜かない」ということを暗にPRすることが目的だ。
町中にある自動写真プリント機やスマホでも撮影は可能ではある。ただ、いくら職歴書や職務経歴書で立派なことを書いていても、写真が微妙だと片手落ちになる。おそらくだが、同じレベルの候補者がいたときに、無意識下で優劣をつけられると思う。
面接官が採用に本気であればあるほど、しっかりと履歴書・職務経歴書を見て、小さな矛盾や隙を抜け目なくついてくる。一番最初に書いた通り、手を抜いてはいけない。徹底的に準備することが重要だ。
Google Mapで「就職写真」とか「転職 写真」とかで調べると、いくつか出てくると思う。おそらくだが相場は安くて1~2万円ぐらい。自分が行ったところは1万切ってた。就職写真に強いところで撮ってもらうといいと思う。自分の場合も、それで転職活動がうまくいくなら安いものだと考え、投資することにした。結果的には無事内定も決まり、よかったと思っている。
4.職務経歴書や転職サイトとのずれをなくす
これは当たり前だが、後述する職務経歴書や転職サイトに直接記載している内容と齟齬が出ないように双方調整することを忘れないようにした。ちゃんと見てくれている採用担当者は必ず突っ込んでくるので、そういう時にあたふたしないように何度でも確認すべき。
職務経歴書を書いたときに注意したこと
Wordを使って自ら作成することや、書き方を統一するのは履歴書と同様なので、それ以外で私が工夫した点について書く。基本的に職務経歴書のフォーマットは凝っている必要はなく、読みやすければなんでもいい。むしろ表や線は必要最低限にした方が見やすいと思う。
1.ホワイトペーパーを作る気持ちで作成する
履歴書や職務経歴書は、最初に相手方企業に見られる情報であるため、非常に重要だということをまず認識する。スカウト=インバウンドでのリード獲得と考えるとわかりやすい。BtoBマーケティングでのリード獲得施策におけるホワイトペーパーや、ダウンロード資料、事例紹介などと同じ。自身の履歴書・職務経歴書においても、一つの作品を作るような気持ちで臨むべき。そのくらいの気持ちで作りこむと、以下のようなメリットがある。
準備不足による無駄な書類落ちがしなくなる。(機会損失の低減)
≒ 勝手にスカウトがどんどん来てチャンスが増える。書類落ちした場合でも「これで落ちたなら仕方がない」「単に条件が合わなかったんだな」と思えるようになり、メンタルダメージが少なく済む。
自分の出し方、方向性も見えてきて面談・面接でも滞りなくしゃべれるようになる。
書類で書いた内容と面接で話す内容に統一感が出ることで、説得力が増す。
職務経歴書の作りこみは最初は時間がかかってマジで大変だが、それだけの価値はあると思って頑張るべき。
2.職務経歴書がトータルで何枚になっても気にしない。
インターネットで「職務経歴書 何枚」などのワードでサクッとググると「職務経歴書の枚数は2枚が最適です」などと出てくる。しかし、アラフォー以上になるとそれなりの会社数を経験しているため、それぞれの会社での経験について真っ当に「どんなことをしてきたか」を書こうとすると、どうしても職務経歴書が長くなってしまう。「全然2~3枚に収まらない…どうにかコンパクトにまとめないと」と考える人も多いと思う。
でも、安心してもらいたい。
2~3枚程度で収まるわけがないんです。
アラフォーに至るまで、それまでしっかり働いて実績を出してきた人なら、職務経歴書が2~3枚で収まるわけはないと思う。
確かに実績を端的に伝えることは大切で文章はわかりやすく簡潔に書くべきだが、役職と果たした責任、もたらした成果などはしっかり書くべき。その結果枚数が増えてもまずは気になくていい、というのが私の持論。
ちなみに私の場合、職務経歴書はA4で13ページになった。それでも書類選考は通ったし、ちゃんと行きたいと思える会社から内定も取れた。この結果はn=1ではあるが、個人的には勇気を持ってしっかり書くことをお勧めする。
自分の職歴や実績の何が相手に刺さるのかは、担当する面接官によって全く異なる。これは実際あったことなのだが、ある会社では余裕でスルーされた職歴が、たまた似たような会社で働いていて経験のある別の会社の面接官にめちゃくちゃブッ刺さって「これはすごいですね」なんて言われたこともあった。
なので、「これはあんまり映えないかも」「関係ないかも」と思っても、自分の経験としてプラスになっていることはなるべく書くようにした方がよいと思う。職務経歴書をコンパクトに抑えようとする余り、必要な情報を省いて共感を得られないのはもったいない。
3.最初の数ページで読み手がざっくり把握できる構成にする
とはいえ、13ページもあるような職務経歴書を最初から最後まで読み込まないと伝わらないような構成にすべきではない。採用担当者の方々は皆当然忙しいので、さくっと把握できるような工夫は必要だ。
なので、私の場合は職務経歴書を以下のような構成にした。
前半:職歴の要約(ダイジェスト)
後半:職歴の詳細
要するに、「時間がない人は最初の数ページ見ればざっくりわかるよ」「時間がある or さらに興味を持って詳しく知りたい人は詳細を見てくださいね」という構成にした。こうすれば時間がない人事担当者はざっくりし経歴だけ確認する、配属先として予定されている事業部担当者はしっかり読み込む、といった使い分けができる。
具体的に、前半部分(職歴のダイジェスト)は以下のような構成にした。
1ページ目:職務要約、簡易年表(パワポで別途作成)、経験職種一覧
2ページ目:職務経歴ダイジェスト版(経験会社ごとに年数・役職・成果物の箇条書き)
3ページ目:スキルセット、所有資格の箇条書き一覧
4ページ目:自己PR・パーソナリティの紹介
---5ページ目以降~:詳細な職務経歴書(~13ページまで)
最初の2ページを見るだけでも私の略歴はわかるし、そこで興味を持てば追加で3・4ページ目を見れば持っているスキルセットや人間性もざっくりわかる。そこからさらに詳細な経歴を見たければ5ページ目以降を読み込めばいい。
こういった構成で職歴書を作成してもちろんページ番号も付けたうえで、先方に提出する際に「p1~p4は職歴のダイジェスト版になってるので、時間がない方はそこ見れば大体わかるようになってます。さらに詳しく職歴を知りたい場合は、p5ページ以降も見てください。」といった一言を添えて送るようにしていた。
これなら先方にも負担が少ないと思う。逆にここまでやって文句を言われるようなら、もうその会社とは縁がなかったと思って私ならあきらめる。
4.やったことを全部書くのではなく、PRしたい内容を重点的に書く。
職歴書は枚数増えても気にするな、とは書いたが、とはいえ内容はわかりやすくしておくに越したことはない。はせ おやさいさんの記事にもあるように、すべてを満遍なく伝えようとするとめちゃくちゃ冗長になるのでおすすめしない。
自身を語る上で、一定のストーリーになるように、実際にはやったけどあまり本質ではないことは一言で済ます(なんなら省く)ことも時には必要。その辺は自分で書いて、時間をおいて読み直して、というのを繰り返すほかないと思う。
5.「時系列」か「逆時系列」か、はどちらでもいい。
職務経歴書を書くときに「時系列(古い順)」で書くか、「逆時系列(新しい順)」から書くか、悩まれる方もいると思う。私も悩んだ。ネットなどで見ると、職歴が長い人は逆時系列で書いた方がよい、といった記事も散見される。私もそれにならって、一応逆時系列で書いた。
ただ、実際にはどちらでもいいと思っている。私が思うに、どちらの順で書かれたかどうかよりも、項目2で書いた「簡易年表」「職務経歴ダイジェスト版」と同じ順で書くことの方が重要かな、と思う。その辺りの順序(=フォーマット)が統一されていれば、どちらで書かれていても問題はないと思う。
ちなみに私自身が採用する側の場合は「時系列順」に見たい派。なので、逆時系列で書かれていた場合は後ろ側からめくって職歴を見ていくので若干面倒になる。ただその場合でも、多少見づらいなとは思うが、まぁ仕方ない。それが合否判定に直接影響することはない。ここら辺はその人の好み次第なので、答えはないかなと思う。
(てか逆時系列って見づらくない…?人によっては見る上で楽なのかな…?人事担当者の方やエージェントの方など、専門職の方で意見があったらぜひ聞かせてほしい)
6.プリントアウトして、声を出して読みながら赤を入れる。
履歴書・職務経歴書を一通り書き終わってチェックもしたら、最終的にはプリントアウトして声に出しながら全部読むことをお勧めする。不思議なもので、パソコン画面上だけで何回チェックしたとしても、必ずと言っていいほど見落としが起こるからだ。
自分もそれがわかっていたので、最終的に出来上がった職務経歴書や履歴書はすべてプリントアウトしてから声に出して読み、赤いれをした。
![](https://assets.st-note.com/img/1684379125303-2QeEkodSmT.jpg?width=800)
すると、事前に何日かに分けてPC上で必要な修正は実施していたにも関わらず、プリントアウトしたものを読み上げると間違いや誤字脱字、不自然なポイントやわかりづらい部分、文章構成など改善点がたくさん出てきた。危ない危ない…。マーケ実務で事例紹介などを作る際にもやっていたことだが、今回の書類作成においてもやってよかったと思う。
履歴書・職務経歴書は基本的には自分だけで作るし一般公開する類のものでもないため、どうしても自分以外のチェックの目が入れづらい。エージェントなどに意見をもらうこともできるだろうが、彼らも文章表現や校正の専門家ではないため、詳細な校正を得る機会は限られると思う。だからこそのプリントアウトしてからのチェックをお勧めする。
ーーー
以上。
正直、フルタイムで働きながら履歴書・職務経歴書を作りこむのはめちゃくちゃ大変だった。最初期の面談設定時とかは前回の転職時に作ったものを流用していたが、改めて見返すと直すべき部分がたくさん見つかったりして、最終的にほぼほぼ全編書き直す形となった。でも、一度やってしまえば以降の転職活動には必ずプラスになるので、やる価値はあったと思う。
ーーー
もっと書きたかったけど区切りがいいので一旦ここまで。
次回以降は、面談以降の流れやその中でやってよかったことなどを書く予定です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?