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場所と、人と、コトと、モノが紡ぐもの。

心が騒ついて眠れない日が続きます。6月26日(水)にリリースする新曲に対する思い入れが強く、期待と、若干の不安で脳が動き続けているからだと思います。バイラルチャートの順位に頭をやられていた時とは全く違う感覚。とても、建設的な感情です。

初心に帰られる場所。

これを読んでいる皆さんの中にもきっと、ここをよくご存じな方がいるであろうこの場所。場所はあえて書きませんが、きっと分かる方にはすぐ分かるこの場所。深夜にもし僕が居たら、決まってソワソワしていると思います 笑

サラリーマンだった頃、仕事が深夜まで続いた日などによくここに来ていました。(サムネはその当時撮った写真です。今は撮らなそう。)

ここには、平日深夜でもたくさんの人がいます。みんな思い思いの時間を過ごしていて、仕事をしている方、物思いにふける方、友達と楽しく談笑する方、あるいは女の子を口説いている男性もたまに見受けます。(それは正直、他でやって欲しいけど!)

そんな、僕を含めたここにいる人たちにはいつも感じる共通点があります。みんな、何かを強く欲しているように見える。目標を高く持っているように見える。でもまだ、それらを手にしておらず、必死にそれをつかもうとしているように見える。あくまで僕の主観です。深夜にここにいる方で、違う方、ごめんなさい。

僕は、その空気がすごく好きです。


何も掴めていない自分を感じること。

サラリーマンの頃に比べたら、僕自身は幾ばくか、自分の時間軸の中で、自分のやりたいことが出来るようになりました。けれどまだまだ理想には遠く及ばず、それなのにあたかも「何かを掴んだ気持ちになってしまう瞬間」を感じてしまう時があります。

自分が努力をしている、という錯覚はとても怖い。そして更に怖いのは、「大切なのは結果だ。」という殺伐とした感情です。結果が出た時に喜び、結果が出ない時に憂いてしまうのは、結果に取り憑かれて結果を出せていない状況を招きがちです。

毎月のように本気で楽曲をリリースしてきて、一番変わったことは、「継続することでしか成長しないことの尊さ」を実感したことです。結果は、日々やりたいと思うことを折り重ねた、その当時の成果でしかない。

具体的な成果を設けて動くことは、誰かに対する説明責任としては大切かもしれないけれど、僕は自身の創作活動は自身に向き合い、「この曲を今生み出したことに理由と意味を感じる。」と思えることをこれからも追究していきたい。だから終わりなんてなく、何かを掴んだとしても、その瞬間に掴めていない何かに出会います。

ここに来ると、毎回それを感じられる。だから好きなんです。


音楽の神様が、たまにくれるご褒美。

今でもよく覚えている、というか忘れられない思い出がこの場所にはあります。それは、昨年アルバム「BRAINSTORM」をリリースして2日が経った日の、日付が変わる頃のこと。

何の保証もないまま、気合い、体力、そして資本を突っ込んで作ったこの作品。いざ「出しました!」って声高らかにSNSで発信したとて、初動はビックリするくらい無風。そりゃ、無名なんだもの。当たり前。わかりやすく本気で落ち込んでいました。誰もいない自室に独りでいると何するか分からないくらい凹んでいたので、彷徨うようにこの場所に来ました。

その道すがらずっと、友達にLINEで話を聞いてもらっていました。確か割と長い時間外出していて、電池が切れかけた時に、友達がこう書いてくれた。

作品を完成させた時点で、祝福すべきことだよ。
音楽のこと詳しくなくても、この作品からは耕太郎くんの情熱は伝わる。
だから好き。それが一番じゃん?

ハッとさせられました。

作品が評価されようとそうでなかろうと、その作品の価値は変わりません。全ての表現者の、ベストを尽くせた、やりきった作品には絶対に力があります。アートにとって、それが人の心に呼応するかどうかは全く別の問題。そう気づくことができたのは、友達のおかげだったと思います。

少しだけ、前を向けるようになったところで、携帯の電池は切れました。帰路につき、夏の夜風をそれまでより幾ばくか優しく感じながら帰宅し、充電され携帯を起動したら。

僕のSpotifyプレイリストハックが始まったことを知りました。当時のスクショ、本当に懐かしいです。


全ての事象には、理由がある。

僕が今こうしてこのステージに居られるのは、日々ベストを尽くしたと思える創作をやり続けてきたからだと思います。それを支えてくれているのは、日々の街並みであり、楽器たちであり、何より僕が関わる全ての人たちです。人からの影響が一番大きいと思います。

日々、本当に色んな方に出逢います。数年前は想像もしなかったような出逢いもあります。それらが連鎖して、今、僕にとって大切な仲間であり、友達である周りに恵まれています。

それは楽器も同じです。上が去年、「BRAINSTORM」のマスタリングをした朝の写真。下がさらに1年前、シンセサイザーに夢中になり出した頃の写真です。自分でもドン引きするほど、1年で楽器を手に入れまくりました。これらがなかったら、今の僕のサウンドは成立しません。

月に、95,000人の方が聴いてくださっている僕のSpotify。繰り返しますが、この結果は今日というこの日までに僕が積み重ねてきた、「やりたい創作をベストを尽くして継続したことによる成果」でしかありません。それより大切なのは、その一人一人の方々に対する感謝です。

たとえ観客の方が1人だとしてもライブを本気でやりたいのと同じです。僕らは、1人でも聴いてくだされば、表現を発信することができる。だとしたら、それを丁寧にやり続けるしかないと今はハッキリと思えます。

全ての事象には、理由がある。

明日6月26日にリリースする作品は、そんな想いを込めて、今僕たちが作れるベストを込めたものです。僕だけでなく、関わったアーティスト皆の想いがある1曲。1年ぶりの歌モノです。是非、聴いてください。


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