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【日経225先物】マーケット分析|2022年5月15日(日)時点

日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。
この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。
皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【中立or強気】中長期は【中立 or 弱気】とします。
※総合評価はファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したもの(テクニカル分析の評価のウェート高め)。

ファンダメンタルズ面では、短期は【中立】、中長期は【悪材料優位 or 中立】と、短期の評価を引き上げます。
先週末にかけて、米国株をはじめ、世界各国の株価が大きく戻りました。
米国市場はほぼ全面高となっており、売られすぎた各銘柄について、大きくショートカバーが入ったものと考えられます。
ただし、S&P500の先週末の陽線の出来高は小さく、上昇転換の信頼性はあまり大きくないと言えます。
まだ下降チャネルの下辺から反発したに過ぎないため、上昇トレンド回帰を期待できる状況ではありません。
12日発表のPPIは、予想を下回る結果でした。
CPIに加え、ビジネスサイドのインフレもピークアウトの兆しとなる可能性があります。
米金融当局者によれば、インフレがピークに達したと確実に判断するには「数カ月間」低下を確認する必要があるとのことです。
また、パウエル議長の、ラジオ番組でのインタビューにおける発言内容も材料視されました。
「今後2回の会合で0.5ポイントずつ利上げする公算が大きい」、0.75ポイントの利上げは「積極的には検討していない」とのことで、これが好感された模様です。
しかしながら、同インタビュー内では「事態が予想よりも良好ならば、われわれは行動を少なくする用意があり、予想より悪ければ行動を多くする用意がある」とも述べており、インフレ沈静化へのコミットメントを果たす上で、進捗が思わしくない
場合は金融政策の手段がエスカレートする可能性は否定されていないことには注意が必要です。
当面は、各指標の発表内容を受け一喜一憂する展開を予想します。
短期的には、急速に高まった恐怖感が一時的に緩和されることで、いき過ぎた売り圧力が和らぐと思われますが、本格的なストック買いの資金の流れが戻ってくるにはまだ時間が必要と考えます。
★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。

テクニカル面では、日足は【強い or 中立】、週足は【中立 or 弱い 】、月足は【中立 or 弱い 】と、日足の評価を引き上げます。
長期足は、引き続き下降チャネルのレンジ内での動きが続いています。
基本的には、ジリジリとした売り圧力が続くイメージです。
ほんと、岸田政権発足以降は一貫して下げていますね。。
日足では、包み足陽線での底入れサインが出ました。
短期では上へのモメンタムが出ています。
ただし、中期的な売り圧力は健在であり、日本のファンダ的にも買い続けられる理由は見当たりません。
短期では、週足下降チャネルの中間線を抜ける可能性は五分五分。
中長期ではレンジまたは下降チャネル形成というイメージは維持します。

《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。
《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。

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《ファンダメンタルズ分析の材料》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

■経済指標スケジュール

5/17 (火)
18:00 欧州 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値)
21:30 米国 4月 小売売上高

5/18 (水)
18:00 欧州 4月 消費者物価指数(HICP、改定値)

5/20 (金)
08:30 日本 4月 全国消費者物価指数(CPI)

5/24 (火)
23:00 米国 4月 新築住宅販売件数

5/25 (水)
15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値)

5/26 (木)
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)

5/27 (金)
21:30 米国 4月 個人消費支出(PCEデフレーター)

5/31 (火)
18:00 5月 消費者物価指数(HICP、速報値)

6/1 (水)
23:00 カナダ カナダ銀行 政策金利
23:00 米国 5月 ISM製造業景況指数

※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル分析の詳細》

■月足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)
・上値は引き続き重いが、先週末の大きめ上昇により印象が改善した。
・ただし、ダブルトップをつけて下落し始めた形が続いており、目先は引き続き、月足トレンドライン(白色破線)まで押してもおかしくない形。


■週足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)
・下降チャネル(白色破線)のレンジ内での動きが続いている。
・中間線に絡みつきながら、短期的な上下動を繰り返している。
・基本的には、チャネルのレンジ内で上下に動きながら時利下げしていく可能性が高いと考えられる。
・ただし、直近は上下に長いヒゲのローソク足が多くなってきており、ボラティリティが高まっている様子。
・引き続き、上下それぞれの方向感は弱気寄りの中立とする。


■日足

テクニカル評価:強い or 中立
・ジグザグしながら高値安値を切り下げている動きが続いていたが、先週末の上昇で一気に強い形になった。
・「大きな出来高」で「包み足」の「大陽線」は底入れの形として好ましい。
・ただし、下降チャネル下辺からの反発という状況であり、チャネルレンジ内での動きの範疇に止まる可能性の方がまだ高い。
・日足レベルの下降チャネル(黄色破線)の中間線は突破した。
・目先は、週足レベルで形成している下降チャネル(白色破線)を突破できるかがポイントとなる。
・現状は、海外株式市場の動向が微妙であり、マクロ経済環境もよろしくないため、週足下降チャネルのレンジ内での動きに止まる可能性が高いと考える。


《チャート形成パターンのシナリオ》

①週足下降チャネルの中間線にレジストされながら推移し、力尽きて反落。(40%)
②週足チャネル中間線でレジストされ、早々に反落。(30%)
③週足チャネル中間線を突破し続伸。(30%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値


最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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