【日経225先物】マーケット分析|2022年5月29日(日)時点


日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。

この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。

皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》


総合評価は、短期は【中立or強気】中長期は【中立 or 弱気】とします。
※総合評価はファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したもの(テクニカル分析の評価のウェート高め)。

ファンダメンタルズ面では、短期は【中立】、中長期は【悪材料優位 or 中立】と評価据え置きです。
米国株は先週末にかけての大幅な戻しにより、歴史的な水準の下落がいったん止まりました。
窓開け大陽線での三連騰という強い形なので短期的には上へのモメンタムが続きそうですが、出来高がやや物足りないのが気になります。
S&P500は現在下降チャネルを形成しているため、セオリー的には、今回の上昇はこのチャネルのレンジ内での動きに留まる可能性が高い、と考えるのが自然です。
米国長期金利が天井示唆の形状であることも気になります。
債権投資家が、長期的な景気後退を織り込む買いを入れてきている可能性があります。
本来は金利低下は株式バリュエーションにとってプラスなのですが、景気サイクルにおけるリセッション懸念の局面では一時的には悪材料として扱われることがあります。
FRBによる利上げについては6月と7月のFOMCで共に0.5bpの利上げが行われることが既定路線ですが、その先については不透明です。
インフレや株価、景気動向次第にはなりますが、2回の利上げ以降は利上げを一旦停止、という旨の発言も出てきている事には注目です。

なお、QTについては追加での織り込みの可能性があるため、引き続き頭の片隅に入れておく必要がありそうです。
なお来週金曜の雇用統計発表前のボラ発生には注意が必要です。
★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。


テクニカル面では、日足は【中立or強い】、週足は【中立 or 弱い】、月足は【中立 or 弱い】と短期的な評価を引き上げます。

長期足は、引き続き下降チャネルのレンジ内での動きが続いています。
一方で、日足は下降チャネルのレンジを上抜けしてきました。
前回記事でも上へのリスクを意識する必要性が高くなっている旨を解説しましたが、思いのほか早く上げてきました。

短期的には、上向きのモメンタムが続くと考えてよい場面です。
ただし、直近の上昇は十分な出来高を伴っておらず、上昇転換サインとしての信頼性はあまり高くないです。
まずは、強く上昇して週足下降チャネル上辺(白色破線)に到達できるかがポイントとなりそうです。

《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。
《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。


Twitterでは、リアルタイムでのテクニカル分析やニュース解説などを
つぶやいているので、フォローよろしくお願いします!


僕が初心者を卒業することができた経験から重要だと思うことを体系的にまとめたマガジン「デイトレで勝てるようになるためにやるべきこと」も公開していますので、ぜひご覧ください!



《ファンダメンタルズ分析の材料》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

■来週の経済指標スケジュール

5/30(月)
 米国市場 休業日

5/31 (火)
18:00 欧州 5月 消費者物価指数(HICP、速報値)

6/1 (水)
23:00 カナダ カナダ銀行 政策金利
22:45 米国 製造業PMI
23:00 米国 5月 ISM製造業景況指数

6/2(木)
21:15 米国 5月 ADP雇用者数

6/3(金)
21:30 米国 5月 非農業部門雇用者数・失業率
23:00 米国 5月 ISM非製造業景気指数

※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)



《テクニカル分析の詳細》

■月足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)
・上値は引き続き重い。
・ダブルトップをつけて下落し始めた形が続いており、目先は引き続き、月足トレンドライン(白色破線)まで押してもおかしくない形。



■週足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)
・下降チャネル(白色破線)のレンジ内での動きが続いている。
・中間線に絡みつきながら、短期的な上下動を繰り返している。
・基本的には、チャネルのレンジ内で上下に動きながらジリ下げしていく可能性が高いと考えられる。
・ただし、直近は上下に長いヒゲのローソク足が多くなってきており、ボラティリティが高まっている様子。
・引き続き、方向感は弱気寄りの中立とする。



■日足

テクニカル評価:中立or強い
・日足下降チャネル(黄色破線)のレンジを上抜けた。
・短期的には上へのモメンタムが続くと考えられる。
・ただし、十分な出来高を伴っておらず、上昇転換サインとしての信頼性はあまり高くない。
・まずは、強く上昇して週足下降チャネル上辺(白色破線)に到達できるかがポイントとなる。

《チャート形成パターンのシナリオ》
①週足下降チャネル上辺(白色破線)まで上昇できず横ばいまたはジリ下げ。(50%)
②失速し日足下降チャネル(黄色破線)のレンジ内に復帰。(30%)
③強い上昇を続け週足下降チャネル上辺に到達、または突破。(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値


最後まで読んでいただきありがとうございました!

もしこの記事を読んで「ためになった」と思っていただけましたら、「♡」ボタンを押していただけると励みになります。

※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。






#日経平均

#日経225先物デイトレード

#日経225先物

#デイトレ

#投資

#株

#予想

#株式投資

#経済

#資産運用

#仮想通貨

#政治

#無料

#為替

#FX

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?