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米国株の下落にどう対応するか

先週末の米国株の下げはすごかったですよね。(通算3回目)

S&P500は、直近高値の4637$から−7.97%の下げとなっています。
「結構下げたね」とは思いますが、「暴落という程ではない」といった水準感です。

こういう下落局面では、投資のスタンスによって対応が変わってきます。

結論を先にいうと、
トレーディングの場合はノーポジまたはショート検討。
長期投資の場合はドルコスト平均法を継続。リスク取れるなら分割して買い増し。

となります。

以下、詳しく解説します。


■短期〜中期の「トレーディング」の場合

ここまで大きな陰線が出たら、継続して下落となる可能性が高いと考えるのが自然です。
反発上昇を期待して逆張りするのは結構リスキーだよね、という感覚は誰もが共有できると思います。

よって、ロングポジションがある場合は決済を進めます。

リスク取れるなら、ショートを試みても良いでしょう。
ただし、大きな値幅が期待できる反面、ボラが大きくなるので急反発の手のひら返しを喰らうリスクもそれなりです。

ポジション量・リスク量は、欲張らずに控えめにするのが無難です。
また大底狙いで引っ張らず、一定のルール・値幅で分割決済し、確実に利益を確保するのが良いでしょう。

なお僕は、どのような状況でも自分で検証したルールのシグナルが出ない限りは手出ししません。


■長期投資の場合

詳しい議論の前に、長期投資の定義が必要になります。
ここでいう長期投資とは、「老後資金を築く」ことを目的とした投資行動を指すものとします。

そして、そうした「数10年スパン」での失敗できない資産形成では、一般的に「ドルコスト平均法」によるインデックスファンド(レバ無し)の積立投資が推奨されることが多いです。

よって、僕が「長期投資」という場合は、特に断らない限りはドルコスト平均法を指すものとします。

さて前置きが長くなりましたが、長期投資の観点では、短期的な相場の上下動にかかわらず、「ドルコスト平均法で買い続ける」が定石となります。

ドルコスト平均法の投資戦略は、「マーケットタイミングを取らない」ことをドクトリンとしています。
短期的な波動のサヤ抜きは放棄するのです。
その代わり、一定間隔で一定金額を積み立てることにより、下落局面では自動的に購入ポジション量が大きくなります。
単純に、一回のタイミングで全額を投入する方法よりも、長期的なリスク対リターンは良くなります。

ドルコスト平均法は、「資本主義経済は景気の波を繰り返しながらも成長していき、株価も長期では右肩上がりになる」ということを前提としているため、このような方法となるのです。
(なお日本のような長期横ばいの場合でも、低い株価の時には多く仕込めるので、長く続ければプラスになりやすいです。)

このように、相場が上がろうが下がろうが、相対的に有利な長期リターンが期待できる金融商品を10年単位で買い続けることで、国債や預金の金利を上回るパフォーマンスを狙うのです。

よって長期投資家の目線では、短期的な下げや、そこそこ長い期間の揉み合いモードは、安く仕込めるチャンスなので大歓迎ですw

暴落局面では、マスメディアが煽り記事で不安を煽ってきますし、SNSでも個人投資家の悲鳴が乱舞しますが、、、
ドルコスト平均法で行くと決めたなら、戦略性の無いド素人の雑音は無視しましょう。
「積みニー損切り」とか言っちゃってる人は、自分が何をやっているのか理解していないのです。

積立投資の資産を取り崩すのは、以下に該当する場合のみです。
・まとまったお金が必要になった時
・「老後」になった時
・世界(投資対象国)が滅ぶ時

なおそういう意味では、今回の戦争が核戦争に発展しそうになったら、最悪、北斗の拳やターミネーターのような世界になるというシナリオが顕在化します。
その場合は、そもそもお金が意味を成さなくなるので、シナリオとして検討する意味はありません。

なお、リスクが取れる人は、ドルコスト平均法以外のキャッシュで買い増しをするのも検討に値すると思います。
ただしその場合も、一回のタイミングで全額仕込むのは危険なので、複数回に分けて少しずつ仕込みましょう。
また、「余剰資金を三分割し、高値から10%、20%、30%下げる度に1/3ずつ買い増す」という形で機械的にやるのがよりベターかと思います。


まとめると、今回のような米国株の下落局面では、
短期投資では、リスク許容度に応じてノーポジまたはショートを選択。
長期投資では、ドルコスト平均法を粛々と進める。余剰資金があれば分割して少しずつ買い増し。

といった形になります。

ただしこれは僕の考える投資法であり、投資の結果を保証するものではありません。
実際の取引はご自身の判断で行なってくださいませ。


最後まで読んでいただきありがとうございました!
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