【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2022年1月30日(日)時点 ※毎週水・日曜更新
日経225先物を主戦場としている兼業トレーダーのコータローです。
この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。
また、上記の分析結果を落とし込んだ日経225先物の相場動向シナリオや、コータロー自身のトレード戦略の考え方も解説します。
皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。
〜〜お知らせ〜〜
ちょっと昨年末から本業とプライベートがともに忙しくなってしまっておりまして、、、
本記事内の、僕のトレード戦略に関する項目を当面休止させていただきますm(__)m (地味に作業量が多くて。。)
あと、前回記事では普通に掲載するのを忘れてましたすみませんw
記事全体のアップ頻度は守りたいと思いますので、大変申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。
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《サマリ》
総合評価は、短期は【弱気】中期は【弱気or 中立】長期は【弱気or 中立】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを高くしています。
ファンダメンタルズの評価は、短期は【中立 or 悪材料優勢】、中期は【悪材料優位 or 中立】、長期は【悪材料優位 or 中立】と評価します。
海外株式市場の環境は引き続き悪い状況が続いています。
水曜のFOMCをきっかけに、3月の利上げと、年内の利上げ回数が5回以上になる可能性を織り込む動きとなりました。
現在、金融引き締めの速度が想定以上となる可能性を織り込み切っているかは不透明です。
今回のFOMCでは、3月に債券買い入れを終了し、同時に金利を引き上げる可能性が高いことが表明されました。
また、保有資産の大幅な圧縮に着手する計画についても言及されました。
今後の金融引き締めのあり方について明確なコミットメントがなされなかったことで、疑心暗鬼が生まれている可能性があります。
マーケットが、金融引き締めの度合いや速度についてどこまで織り込めば良いのか迷っている状況であり、目先はこれ以上大きく下に動く可能性が低くなったものの、上昇トレンドに回帰する可能性は遠のきました。
今回のFOMCで材料出尽くしとなった旨の意見も見られますが、うちとしてはこの考えに同調しません。
当面の間、米国株については、FRBのコメントや経済指標等に一喜一憂しながらのレンジ、または大きめに戻してはそれ以上に下げる下降チャネルの展開を予想します。
日本株も基本的には米国株に付き合って動くと思われます。
ただし、日本固有の材料(※)に対して下落圧力が働くことから、上げ幅や米国株より小さく、下げ幅は大きくなる可能性が高いと考えます。
※ワクチンブースター接種の遅れ、岸田政権による増税懸念、経済成長の遅れ、中国経済の衰退 等
上記の展開をベースシナリオとしつつ、ウクライナ危機が目下最大のリスク材料となります。
展開次第では、短期的に上下のボラティリティを発生させるものと思われます。
テクニカルは、日足は【弱い】、週足は【弱い】、月足は【中立 or 弱い】と評価します。
“史上最高値からの下落のネックライン②”を割り込み、急角度での下落が続いている状況です。
直近高値からはすでに▲3350円となっており、統計的にはいったん日足レベルでボトムがでてもおかしくないです。
ただし、早期に27000円を回復できなければ、上昇回帰のシナリオは遠のきます。
急角度で引いた日足トレンドラインを上抜くまでは、下落トレンド継続を前提として対応することになります。
《テクニカルベースのチャートシナリオ》
①大きく反発上昇し27000円台を回復、そのまま上昇回帰(20%)
②史上最高値からの下落のネックライン②付近でのレンジ形成に移行(50%)
③ファンダ悪化に伴い、日足トレンドラインに沿うように更に下げる(30%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値
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↓ 以下、詳細な分析 ↓
《ファンダメンタルズ分析の詳細》
・短期は【中立 or 悪材料優勢】、中期は【悪材料優位 or 中立】、長期は【悪材料優位 or 中立】と評価。
・海外株式市場の環境は引き続き悪い状況が続いている。
・水曜のFOMCをきっかけに、3月の利上げと、年内の利上げ回数が5回以上になる可能性を織り込む動きとなった。
・現在、金融引き締めの速度が想定以上となる可能性を織り込み切っているかは不透明。
・米国の金融引き締めに伴いドル高となり、引き締めを行わない円が相対的に安くなることで円安ドル高となる流れは好ましい。
・ただし、日本の経済成長やインフレ率が伴わない中での円安進行が続くと、企業のコストプレッシャーが高まることになるので円安の行き過ぎは良くないことに注意。
・今回のFOMCでは、3月に債券買い入れを終了し、同時に金利を引き上げる可能性が高いことが表明された。また、保有資産の大幅な圧縮に着手する計画についても言及された。
・今後の金融引き締めのあり方について明確なコミットメントがなされなかったことで、疑心暗鬼が生まれている可能性がある。マーケットが、金融引き締めの度合いや速度についてどこまで織り込めば良いのか迷っている状況であり、目先はこれ以上大きく下に動く可能性が低くなったものの、上昇トレンドに回帰する可能性は遠のいた。
・今回のFOMCで材料出尽くしとなった旨の意見も見られるが、コータローとしてはこの考えに同調しない。
・当面の間、米国株については、FRBのコメントや経済指標等に一喜一憂しながらのレンジ、または大きめに戻してはそれ以上に下げる下降チャネルの展開を予想する。
・日本株も基本的には米国株に付き合って動くと思われる。ただし、日本固有の材料(※)に対して下落圧力が働くことから、上げ幅や米国株より小さく、下げ幅は大きくなる可能性が高いと考える。
※ワクチンブースター接種の遅れ、岸田政権による増税懸念、経済成長の遅れ、中国経済の衰退 等
・上記の展開をベースシナリオとしつつ、ウクライナ危機が目下最大のリスク材料となる。展開次第では、短期的に上下のボラティリティを発生させるものと思われる。
・ロシアが侵攻を実行したら短期的に大幅安、欧米と手打ちとなり危機が解消されれば短期的には上昇すると思われる。
■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ ※赤字はアップデート項目
■経済指標スケジュール
1/31 (月)
19:00 欧州 10-12月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)
2/1 (火)
24:00 米国 1月 ISM製造業景況指数
2/2 (水)
19:00 欧州 1月 消費者物価指数(HICP、速報値)
22:15 米国 1月 ADP雇用統計
2/3 (木)
19:00 欧州 12月 小売売上高
21:00 英国 イングランド銀行(BOE、英央銀行)金利発表
21:45 欧州 欧州中央銀行(ECB)政策金利
24:00 米国 1月 ISM非製造業景況指数(総合)
2/4 (金)
22:30 米国 1月 非農業部門雇用者数変化
22:30 米国 1月 失業率
22:30 米国 1月 平均時給
・情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
《テクニカル分析の詳細》
・日足は【弱い】、週足は【弱い】、月足は【中立 or 弱い】と評価。
・ “史上最高値からの下落のネックライン②”を割り込み、急角度での下落が続いている状況。
・直近高値からはすでに▲3350円となっており、統計的にはいったん日足レベルでボトムがでてもおかしくない。
・ただし、早期に27000円を回復できなければ、上昇回帰のシナリオは遠のく。
・急角度で引いた日足トレンドラインを上抜くまでは、下落トレンド継続を前提として対応することになる。
■月足
中立 or 弱い(変更なし)
・直近は最高値の27200〜30700円のレンジで上下動している形。
・現在は、“史上最高値からの下落のネックライン②”に5回目?のチャレンジをしにいっているところ。
・1月も陰線で確定すると、印象が悪くなる。
■週足
弱い
・週足で形成していたトライアングルの下辺を下抜いた。
・このまま大きく下落する可能性が高い状況。
・“史上最高値からの下落のネックライン②”も下抜いて確定。早期に27000円台を回復できなければ一段安リスクが高まる。
・エリオット波動的な見方では、2020年3月から続いていた推進波が終了した可能性もでてきている。単純に考えると、一旦修正波をはさみ再上昇がセオリーだが、日経平均の史上最高値圏にチャレンジする可能性は、ファンダメンタルズを踏まえるとかなり低いと思われる。そうすると、次の波動は下落の推進波となる可能性がでてくる。
・週足レベルで下落の推進波が開始すると、下落トレンドが長く続く可能性がある。
■日足
弱い
・日足トライアングルを下にブレイク、そのまま週足トライアングルの下辺もブレイク。
・陰線の出来高の方が陽線のそれよりも大きい状況が続いており、下押し圧力の強さを示唆している。
・基本的な見方は週足と同じ。
・急角度で引いた日足トレンドラインを上抜くまでは、下落トレンド継続を前提として対応する。
・直近高値からはすでに▲3350円となっており、統計的にはいったん日足レベルでボトムがでてもおかしくないことには注意。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。
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