【日経225先物】マーケット分析|2022年6月2日(木)時点
日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。
この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。
皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。
《サマリ》
総合評価は、短期は【中立or弱気】中長期は【中立 or 弱気】とします。
※総合評価はファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したもの(テクニカル分析の評価のウェート高め)。
ファンダメンタルズ面では、短期は【中立】、中長期は【悪材料優位 or 中立】と評価据え置きです。
米国株は、休場明けで小幅調整(ほぼヨコヨコ)でした。
一段高するためにも、ある程度小刻みに調整をはさんでいく必要があるので悪い動きではないかと。
ただし、FRBによる金融引き締めの方向性は既定路線であるため、短期では一喜一憂の展開も、中期的には株価は頭を抑えられ続けるものと思料します。
明日は雇用統計のため、短期的にリスクオフとなる可能性はあります。
また、材料としての織り込みはまだですが、サル痘については拡大の状況によっては大きなリスクオフ材料となる可能性があります。
一応、リスクファクターの可能性として頭の片隅に入れておきます。
★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。
テクニカル面では、日足は【中立or弱い】、週足は【中立】、月足は【中立】とします。
長期足のトレンドラインへの再チャレンジの形が明確になってきました。
ただし、下位足になるほど出来高の小ささなど、勢いの衰えが気になる形となっています。
トレンドラインを上抜けるかは五分五分、上抜いたとしてもサステナブルに上昇していける可能性はさらに下がると思料します。
《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。 《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。
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《ファンダメンタルズ分析の材料》
■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ ※赤字はアップデート項目
■直近の経済指標スケジュール
6/2(木)
21:15 米国 5月 ADP雇用者数
6/3(金)
21:30 米国 5月 非農業部門雇用者数・失業率
23:00 米国 5月 ISM非製造業景気指数
6/20
米国休場日
※情報出所 ・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets) ・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/) ・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107) ・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
《テクニカル分析の詳細》
■月足
テクニカル評価:中立
・上値は引き続き重い。
・ただし、直近の数本は長い下ヒゲの足が続いており、押し目買いが継続的に入っていることを示唆している。
・また陽線の出来高が陰線に比べて大きくなる月が増えてきており、流れが変わりつつある印象。
・依然として、ダブルトップをつけて下落し始めた形はまだ崩れていないものの、コロナ前水準までの押しにはならずに上昇再開する可能性の期待値が上がってきたことから評価を一段階引き上げる。
■週足
テクニカル評価:中立
・週足下降トレンドライン(白色破線)への再チャレンジの動き。
・これまで複数回レジストされたラインであるが、長い下ヒゲのローソク足をいくつも出しながら(何度も押し目買いを入れながら)の再チャレンジという経緯も踏まえると、上抜く目はそれなりにありそう。
・セオリーでは、トレンドラインを完全に上抜くまでは既存のトレンドが続く可能性の方が高いとみなすものの、チャート形成の経緯も踏まえると上抜くかどうかは五分五分程度になると思料。よって評価を一段階引き上げる。
・懸念点としては、直近の足の出来高がやや物足りないこと。
■日足
テクニカル評価:
中立 or 弱い
・週足トレンドラインに再チャレンジしている形。
・ただ、出来高が明らかに減ってきており、上昇の勢いが落ちてきていることを示唆している。
・上位足への評価のとおり、トレンドラインを上抜くかは五分五分と思料。
・また、上抜いた場合でも、すぐ上には200MAが控えており、そこでレジストされて横ばいかジリ下げの展開となる可能性もそれなりにあるかと。
《チャート形成パターンのシナリオ》
①週足下降トレンドライン(白色破線)でレジストされて反落。(50%)
②トレンドラインを上抜くものの、200MAでレジストされて横ばいまたはジリ下げ。(30%)
③トレンドラインおよび200MAをともの突破。(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。
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