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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年12月26日(日)時点 ※毎週水・日曜更新

日経225先物トレーダーのコータローが、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から日経先物の相場観を解説します。

また、上記の分析結果を落とし込んだ日経225先物の相場動向シナリオや、コータロー自身のトレード戦略の考え方も解説します。

皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【弱気 or 中立】中期は【弱気or 中立】長期は【弱気or 中立】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを高くしています。

ファンダメンタルズの評価は、短期は【中立 or 好材料優勢】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】と短期評価を引き上げます。

米英株のテクニカルは急速に強気転換しています。
年末年始恒例のラリーが、今年も始まったと思われます。
ただし来年は米英欧州を中心にテーパリングと利上げが控えているため、中長期的に海外のマーケット環境が強気を維持できるとは思えません。

オミクロン株については、欧州を中心に感染が広がっているものの、追加の深刻な悪材料は出てきていないため今のところ楽観的な見方が支配的となっている模様です。
※ただし、何かしら悪材料が出てきたら一気に手のひら返しとなるので引き続き警戒はしておくようにしましょう。

一方日本株については、短期的には米国株の上昇にある程度引っ張ってもらえる可能性が高いです。
ただし、日本固有の悪材料が足を引っ張り、米国株ほどの上昇は実現できないと考えます。
※中国経済の地盤沈下、財政政策の弱さ、中期的な増税懸念 等
逆に、米国株が大きめに下げる際には、それ以上に下げ幅が出てしまう可能性が高いので注意です。


テクニカルは、月足は【中立 or 弱い】、週足は【弱い or 中立】、日足は【中立】と評価します。
週足、日足ともに引き続きトライアングルを形成中です。
出来高も減ってきているように見えるので、トライアングルの進捗としては悪くないです。
ブレイクした方向に大きく動く可能性が高いです。
週足の評価引き下げに伴い、トライアングルをブレイクする方向も下方向の可能性が高いと考えていきます。

またエリオット波動的な観点では、週足レベルではすでに一つの推進波が終了した可能性もでてきています。
史上最高値圏にチャレンジする可能性はかなり低いと思われます。
日本株の全体的・中長期的な趨勢は、大き目のレンジとみています。

目下は、トライアングル下辺に再チャレンジ、または一定の値幅でヨコヨコの2パターンの可能性を高めに設定します。


《テクニカルベースのチャートシナリオ》

①短期調整をこなし反発上昇、200日MA上に復帰(20%)
②200日MAにからみつくようにしてレンジ形成(40%)
③日足トライアングル下辺に戻る(40%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値


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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓



《ファンダメンタルズ分析の詳細》

・短期は【中立 or 好材料優勢】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】と評価。
・米英株のテクニカルは急速に強気転換。年末年始恒例のラリーが今年も始まったと思われる。
・ただし来年は米英欧州を中心にテーパリングと利上げが控えているため、中長期的に外部環境が強気を維持できるとは思えない。
・オミクロン株については、欧州を中心に感染が広がっているものの、追加の深刻な悪材料は出てきていないため今のところ楽観的な見方が支配的となっている。(ただし、何かしら悪材料が出てきたら一気に手のひら返しとなるので引き続き警戒はしておく。)
・一方日本株については、短期的には米国株の上昇にある程度引っ張ってもらえる可能性が高い。
・ただし、日本独自の悪材料が足を引っ張り、米国株ほどの上昇は実現できないと考える。(中国経済の地盤沈下、財政政策の弱さ、中期的な増税懸念 等)
・逆に、米国株が大きめに下げる際には、それ以上に下げ幅が出てしまう可能性が高いので注意。


■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目


■経済指標スケジュール

12/28 (火)
08:30 日本 11月 失業率

12/30(木)
日本 大納会

1/4 (火)
日本 大発会
24:00 米国 12月 ISM製造業景況指数

1/5 (水)
22:15 米国 12月 ADP雇用統計
28:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

1/6 (木)
24:00 米国 12月 ISM非製造業景況指数(総合)

1/7 (金)
18:30 英国 12月 建設業購買担当者景気指数(PMI)
22:30 米国 12月 非農業部門雇用者数変化、失業率


・情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル分析の詳細》

・月足は【中立 or 弱い】、週足は【弱い or 中立】、日足は【中立】と評価。
・週足、日足トライアングルを形成中。ブレイクした方向に大きく動く可能性がある。
・出来高も減ってきており、上下の振れ幅も小さくなってきているので、トライアングルの進捗としては悪くない。
・200日MAに頭を押さえられており、ここを突破できるかどうかがポイントになりそう。
・目下は、一定の値幅でヨコヨコ継続、またはトライアングル下辺に再チャレンジの2パターンの実現可能性を高めに設定する。
・ただ直近の戻しがわりと強かったので、一気に上辺を目指す動きに回帰する展開には警戒しておく。


■月足

中立 or 弱い(変更なし)
・直近は最高値の27200〜30700円のレンジで上下動の形。
・下位足のトレンドラインを割り込んでしまったこともあり、上昇トレンドに異変が起きていると考える。
・今後は上昇回帰の可能性に対して、レンジ相場または価格調整の可能性も相対的に高めることとする。


■週足

週足
弱い or 中立(変更なし)
・強い下げにより、急角度のトレンドライン(白色破線)を割り込んでしまった。
・月足の上昇トレンドの強さについての評価を引き下げたことに伴い、週足についても本格的なレンジ相場または下落転換の可能性を視野に入れることとする。
・少なくとも、直近高値を年内にブレイクし上昇トレンド回帰する可能性は遠のいた。
・直近ではトライアングルの形状が見えてきた。ブレイクした方向に大きく動く可能性がある。
・またエリオット波動的な見方では、すでに一つの推進波が終了した可能性もでてきている。単純に考えると修正波をはさみ再上昇がセオリーだが、史上最高値にチャレンジする可能性はかなり低いと思われる。
・そうすると、次の波動は下落の推進波となる可能性がでてくる。


■日足

中立
・週足と同様のレンジで、日足トライアングルを形成中。
・出来高も減ってきており、上下の振れ幅も小さくなってきているので、トライアングルの進捗としては悪くない。
・200日MAに頭を押さえられており、ここを突破できるかどうかがポイントになりそう。
・目下は、一定の値幅でヨコヨコ継続、またはトライアングル下辺に再チャレンジの2パターンの実現可能性を高めに設定する。
・ただ直近の戻しがわりと強かったので、一気に上辺を目指す動きに回帰する展開には警戒しておく。


《コータローのトレード戦略》

12/22の23:30足(1時間足)で小さなトライアングルを上にブレイクしたのでロングしました。
ただかなり微妙な形だったので、建玉数は通常よりやや少な目にしておきました。
夜のうちにすぐ上昇してくれ、分割利食いもできました。

しかし翌日の寄付きに大き目陰線をつけ、きつめに引いたTLをブレイクしてきたのでエグジットしました。
100日MAがレジスタンスになる可能性も高いと踏んでいたことも、逃げ足を早めましたw
結果的にはもっと上がありましたが、年末の閑散相場ということもあり無理はしなくてよかったと納得しています。
※青○:エントリーポイント、青✖:エグジットポイント

週明けは、純粋にテクニカルの観点からはグズグズのレンジ展開を予想します。
ただ米国株が強いので、日本株も連れ高となる可能性もそこそこあるかと考えています。
加えて、年末の閑散期間中という特殊環境ですので、一部の悪い人たちが仕掛けてくる可能性もあり得るので、テクニカル無視の急な上下動にも注意ですね。
まぁ無理にトレードする必要も無いかと思います。


【余談】
12/24の4:30足で200日MAに、同日8:30足では100日MAにそれぞれブレイクワンタッチをしにいっていますが、その後12:30足で否定されています。
上位足のブレイクワンタッチは優位性の高い手法でオススメなのですが、いくつかの条件と組み合わせることでこうしたダマシを減らすことができます。

12/24のツイートでも簡単に触れましたが、僕の場合は具体的に、次のような条件を採用しています。

■ロングの場合
200日MAと4時間足200MAがデッドクロスした状態で、200日MAを下から上にブレイクワンタッチ

■ショートの場合
200日MAと4時間足200MAがゴールデンクロスした状態で、200日MAを上から下にブレイクワンタッチ

今回のケースだと、4時間足200MA(白色細線)と各日足MAはゴールデンクロス中なので、僕の場合はエントリー対象外でした。

みなさんもぜひ色々検証してみてください!


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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