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【日経225先物】マーケット分析|2022年4月14日(木)時点

日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。

この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。

皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【弱気】中長期は【弱気】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを高くしています。

ファンダメンタルズ面では、短期は【中立】、中長期は【悪材料優位】と、短期の評価を引き上げます。
昨日は米国株が反発。
本日の日本もその勢いを受けて大きく上昇しました。全面高となっており、とても好ましい展開です。
ただし、米10年債利回りの上昇は継続。
米CPIも強い数値でした。コアの方は予想を下回ったのでいったんは好材料扱いされている部分があるようですが、FRBによる金融引き締めのモチベーションを高める材料であるのは間違いありません。
オイルやコモディティもしばらく保ち合いを続けていましたが、直近で上昇トレンドに回帰しました。
これらは株価に下押し圧力となります。
また欧州株やユーロドルは足元では弱い展開となっており、ウクライナ-ロシア戦争の長期化見込みが、欧州のファンダメンタルズ予想に大きな重しとなっています。
中政府国が「ゼロコロナ」政策を緩和しないことを表明したことも悪材料です。
米国長短金利差(10年–2年)も縮小傾向が続いていますが、米2年債利回りの勢い低下を受けて、縮小の勢いもやや和らいでいます。
短期的には好材料と認識される可能性があります。
一方先々では、同じ材料がリセッションリスクを示すものとして扱われる可能性もあります。
どのタイミングで織り込まれるかは不明ですが、インフレ懸念後退→短い業績相場→景気減速・リセッション懸念 という流れの予想は堅持します。
株価は値幅大き目のレンジを予想します。
★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。


テクニカル面では、日足は【中立 or 強い】、週足は【中立 or 弱い】、月足は【中立】と、日足の評価を引き上げました。
週足トライアングル下辺付近でもみ合ったのち、大き目の下落となりましたが、大きな出来高を伴った大陽線で反転上昇しており好ましい形です。
中期的にはレンジ形成の予想は堅持しますが、短期的には上目線に変更です。
テクニカル分析のチャート画像は《テクニカル分析の詳細》欄をご覧ください。

《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。
《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。


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《ファンダメンタルズ分析の材料》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

■経済指標スケジュール

4/15(金)
米国 休場日

4/21 (木)
18:00 欧州 3月 消費者物価指数(HICP、改定値)

4/22 (金)
08:30 日本 3月 全国消費者物価指数(CPI)

4/26 (火)
23:00 米国 3月 新築住宅販売件数

4/28 (木)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)

4/29 (金)
17:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値)
18:00 欧州 4月 消費者物価指数(HICP、速報値)、1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)
21:30 米国 3月 個人消費支出(PCEデフレーター)

5/2 (月)
23:00 米国 4月 ISM製造業景況指数

5/3 (火)
18:00 欧州 3月 卸売物価指数(PPI)

5/4 (水)
21:15 米国 4月 ADP雇用統計
23:00 米国 4月 ISM非製造業景況指数
27:30 米国 FRB議長、定例記者会見

5/5 (木)
20:00 英国 英中央銀行金利発表、英中銀金融政策委員会議事要旨

5/6 (金)
21:30 米国 4月 非農業部門雇用者数変化、失業率

※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル分析の詳細》

■月足

テクニカル評価:中立(変更なし)
・直近の上昇で、長い下ヒゲの陽線に転換。出来高も大きく、印象が良くなってきた。
・上昇トレンドラインを意識した押し目買いが入っている可能性が高い。
・ダブルトップをつけて下落し始めた形ではあるが、買い圧力も大きそうなので、総合的な評価は中立に引き上げる。



■週足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)
・上昇トレンドライン(白色破線)にレジストをうけている形
・陽線の出来高も物足りない。
・前回下落のネックライン27860円は上回っているものの、上値の重さを感じさせるので評価をさらに一段階引き下げる。



■日足

テクニカル評価:中立 or 強い
・一旦もみ合いから大きく下落したものの、出来高を伴った大陽線で反転した形。
・大陽線の出来高も十分大きく、反転の形として好ましいので評価引き上げ。
・中期的にはレンジ形成の予想は堅持するが、短期的にはやや上目線に転換する。




《チャート形成パターンのシナリオ》

①上昇いっぷくし、横ばいの動きに転換。(40%)
②上昇を続け、週足トライアングル下辺まで上昇。(40%)
③反落し、再び27000円割れ。(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値



最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。






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