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【日経225先物】マーケット分析|2022年4月16日(日)時点

日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。

この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。

皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【弱気】中長期は【弱気】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを高くしています。

ファンダメンタルズ面では、短期は【中立】、中長期は【悪材料優位】と、短期の評価を引き上げます。

金曜日は米国市場が休場だったため動きなしでした。
現在、S&P500はサポートエリアでもみ合っている形です。
ここで踏ん張ることができれば上昇再開の可能性が高まります。

また、米国長短金利差(10年-2年)はこれまで縮小傾向でしたが、先週中は米2年債利回りがやや低下したことで、長短金利差もやや拡大しました。
短期債利回りの上昇が落ち着くと、イールドカーブはベア・フラットニングからブル・フラットニングに移行することが期待できるようになります。

ブル・フラットニングは、景気減速・将来金融緩和を期待する形です。
リセッションリスクの警戒感が高まってくる段階では、株価は一旦下落する可能性が高いですが、その後の金融緩和を期待して底入れする、という流れになると思われます。

イールドカーブと景気サイクルについては、以下のサイトの解説がわかりやすいと思います。


ドル円は高値更新しました。テクニカル的な手がかりが乏しく、非常に強い上昇です。
当面は上方向で見ていくべき形です。
日本株にとっての数少ない好材料ですw

中国株は上昇の勢いが物足りないですし、岸田リクスは健在です。景気改善の目処も見えない状況で、日銀は金融緩和をやめられません。

目先は、日本株は米国株に追随する動きとなりそうです。
米国株が週明け、上下どちらに動くかは五分五分と見ているので、日本株を取り巻くファンダの短期見通しも「中立」としておきます。

★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。


テクニカル面では、日足は【中立 or 強い】、週足は【中立 or 弱い】、月足は【中立】と評価据え置きです。

直近で、大きな出来高を伴った大陽線で反転上昇しており好ましい形なのは変わらずです。

昨日のnote記事でも解説しましたが、何やら逆三尊の形成プロセスにも見えてきましたw

上がりはしないが下りもしない、ということで、短期的には強気寄りの中立目線で見ていきます。

中期的にはレンジ形成の予想は堅持します。

テクニカル分析のチャート画像は《テクニカル分析の詳細》欄をご覧ください。

《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。
《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。


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《ファンダメンタルズ分析の材料》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

■経済指標スケジュール

4/21 (木)
18:00 欧州 3月 消費者物価指数(HICP、改定値)

4/22 (金)
08:30 日本 3月 全国消費者物価指数(CPI)

4/26 (火)
23:00 米国 3月 新築住宅販売件数

4/28 (木)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)

4/29 (金)
17:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値)
18:00 欧州 4月 消費者物価指数(HICP、速報値)、1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)
21:30 米国 3月 個人消費支出(PCEデフレーター)

5/2 (月)
23:00 米国 4月 ISM製造業景況指数

5/3 (火)
18:00 欧州 3月 卸売物価指数(PPI)

5/4 (水)
21:15 米国 4月 ADP雇用統計
23:00 米国 4月 ISM非製造業景況指数
27:30 米国 FRB議長、定例記者会見

5/5 (木)
20:00 英国 英中央銀行金利発表、英中銀金融政策委員会議事要旨

5/6 (金)
21:30 米国 4月 非農業部門雇用者数変化、失業率

※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)



《テクニカル分析の詳細》

■月足

テクニカル評価:中立(変更なし)
・直近の上昇で、長い下ヒゲの陽線に転換。出来高も大きく、印象が良くなってきた。
・上昇トレンドラインを意識した押し目買いが入っている可能性が高い。
・ダブルトップをつけて下落し始めた形ではあるが、買い圧力も大きそうなので、総合的な評価は中立に引き上げる。


■週足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)
・上昇トレンドライン(白色破線)にレジストをうけている形
・陽線の出来高も物足りない。
・前回下落のネックライン27860円は上回っているものの、上値の重さを感じさせるので評価をさらに一段階引き下げる。


■日足

テクニカル評価:中立 or 強い(変更なし)
・一旦もみ合いから大きく下落したものの、出来高を伴った大陽線で反転した形。
・逆三尊の形成プロセスにも見えてきた。
・大陽線の出来高も十分大きく、反転の形として好ましいので評価引き上げ。
・中期的にはレンジ形成の予想は堅持するが、短期的にはやや上目線に転換する。



《チャート形成パターンのシナリオ》

①上昇いっぷくし、横ばいの動きに転換。(40%)
②上昇を続け、週足トライアングル下辺まで上昇。(40%)
③反落し、再び27000円割れ。(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値



最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。






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