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大人になることは、自由になることだ

「大人になることってどういうことなんだろう
ふと頭の中に疑問が浮かんだ。

私は、大人になることは自由になることだと思う。

人々は、大人という言葉を抑制に使うことが多い。
「もう大人なんだから、しっかりしなさい。」
「いつまで子供みたいなことしてるんだ。大人になりなさい。」

私はもっと『大人』という言葉を前向きに捉えたい。
けして行動の足かせとして使うのではなく、自分/他者の背中に翼を付ける/てあげる言葉として。



20歳を超えたあなたは大人になれている?

一口に大人といっても、類似的に使われる言葉はたくさんある。

関連単語を抜粋し、どう定義されているのか見ていこう。

「大人」
1. 成長して一人前になった人。
㋐一人前の年齢に達した人。
㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。
㋒昔は、元服後の男子、裳着 (もぎ) を済ませた女子。
2. 一族・集団の長や、年配で、主だった人。長 (おさ) 。頭 (かしら) 。女房の頭、武家の譜代の老臣、大小名の家老・宿老・年寄などの類。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「成人」
1. 心身が発達して一人前になった人。成年に達した人間。おとな。現代日本では、一般的に満20歳以上の者をいう。
※民法改正により、成人の年齢が令和4年(2022)4月から18歳に引き下げられる
2. 子供が成長して大人になること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

"adult"
1. a fully-grown person, or one who is considered to be legally responsible for their actions
2. a fully-grown animal

Longman Dictionary of Contemporary English

大雑把に分類すると、

大人:抽象的な分類にある単語
成人:具体的な数値を基準に定義される単語
adult:上記2つの意味が混在している単語

対義語である「子供」に関連する単語も一通り調べたが、逆説的な意味で定義されていたため、今回はカットする。



類似単語の定義を見ていると、
言葉の使い分けができていないことが、大人という言葉が制約として使用される原因の一つだと感じた。

例えば、20歳(はたち)の誕生日を迎えた時、「明日から立派な大人だね」と言う人がいる。

上記の場面を、言葉の定義に合わせて表すと、
現代日本でいう民法上の成年になったね(20歳になったね)という事実を示している。

よって場面上、「大人」という言葉を使用するのは最適解ではない。
法律的な考えは、本来『成人』という言葉に紐付いているのみで、
『大人』という言葉には紐付いていない。



ただいつしか、大人・成人という定義が混在し、「大人」にも法律的=抑制的な考えが混じってしまったのだと思う。


成人を迎えたとしても、
大人じゃない人はいるし、大人になりたくない人もいるし、もっと前から大人になっている人もいる。

ということは、明日からすぐ大人になることもできる


上述した考えを踏まえて、
今回、大人になることが何か?を考えた際に、私としての最適な表現は、

「大人」
1. 成長して一人前になった人。
㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。

である。


自分の行動は自分でけじめを付けろ

いつでも大人になれるとは言ったものの、どうしたら大人になったと言えるのだろう。

私は、大人になることは、
自らの行動に対して、自らで責任を負えるようになること
だと思う。

責任というと、ネガティブなイメージがあると思うが、けしてそうではない。

大学を辞める。アーティストを目指す。お酒を飲む。ギャンブルをする。
何をするにしても、自分で行動したことによる影響を自分で回収できれば良い。

そして、自らの行動を自らで決断していく

大人という言葉は、もっと前向きに捉えるべきものだ。


大人は自由だ

そう、だからある意味、
大人になることは、自由を手に入れることに繋がっているんだ。

自分で責任が取れる限りは、何をしてもいい。
だから、自由なんだ。

自分の好きなこと・やりたいことをしながら、
自らの行動に「自覚」と「責任」を持って生きていくこと。

大人になるって素敵なことじゃない?


ただ、一つだけ気を付けるべきことは、
自分で起こした行動により、他人に迷惑がかかってしまうケース。

何でもかんでも、好きなことをやればいいと言っているわけではない。
結果として、他者に迷惑をかけて、自分で責任を負い切れていない行動は、子供じみた行動として認識でき、全くもって大人とはいえない。

自分で責任が取れる範囲がどこまでなのか、を考えることが、
「大人」になるための大きな大きな一歩になるのではないだろうか。



すでに成人の皆様、新成人の皆様、早く大人になりたいと願う皆様
全力で今を楽しんで、自らの行動に責任を負いながら、やりたいことをどんどんやっていこうじゃないか。

やりたいことなんて些細なことでいい。楽しいと思うこと・今しかできないことを、全力で楽しもう。

大人の世界へ飛び込む第一歩は、あなた自身でしか踏み出せない



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