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意見が分かれた②自己主張し過ぎる

自己主張って、し過ぎてもしなさ過ぎてもよくないです。適度な自己主張ってなかなか難しい。

今日は自己主張し過ぎる人についてです。

自己主張のし過ぎってどういうこと?

強く主張しても、その内容が『そりゃ強く言って当たり前だよね』ということなら、何も違和感ありません。(例:盗んでいないのに「お前が盗っただろう」と罪を着せられそうになった)

周りが違和感をもつのは、こんな時です。

例1.「唐揚げにレモンかけていい?」「だめだめ!本当多いんだよね、レモンなんかかけて台無しにする人!」→見ていた人:『それくらいのことで、そこまで言う?』

例2.「小説の面白さってストーリーにかかってるよね」『んー人物描写も大事だと思うよ』「えーストーリーだよ」『そう?まあ意見は色々あるよね』「ストーリーに緩急があるとか、伏線を見事に回収するとかにボクは引き込まれるんだよね」『ふーん』「ベストセラーになる小説のほとんどはストーリーが面白いよ」「この間読んだやつのあらすじはさー」『……』

内容に対して言い方が強すぎる。または引き際が悪く長々と言う


原因

感情のコントロールが苦手:背後には、興奮しやすい/興奮するまでが速い(自覚が間に合わない)/一度興奮したらなかなか元に戻らない/ということがあります。

『べき』思考:例1では『唐揚げにレモンをかけるべきではない』という考えがある。本来は嗜好の問題なのだからそれぞれが好きにすればいいことでも、『自分がそう思うのだから皆もそうあるべき』という誤った信念をもっている。

行き過ぎた我慢:普段から自己主張がうまくできておらず、限界まで我慢を重ねたために小さなきっかけで爆発。それまでのストレスがのっかってしまい、過剰な言い方で主張してしまう。

言葉で表現するのが苦手:いわゆる『口下手』で、うまく言葉にできないでいるうちに思いだけが強くなってしまう。言葉にできた時にはその思いがのっかってしまい、強い表現になる。/言葉選びが上手くなく、内容に対して大げさなものになってしまう。

相手の言い分をしっかり聞けていない:自分の視点でのみ見ている。相手が何か言っても自分の視点から離れることができず、自分の主張を続けてしまう。


対策は原因別に

自己主張が強いという自覚があるかた、上に挙げた中で『これだ』と思うものはあったでしょうか。

感情のコントロールはなかなか難しいと思います。感情が大きく動きやすい人は、抑えるのがその分だけ大変です。

療育をしていてよくあることなのですが、子どもが何かで怒って爆発してしまい、頑張って抑えようとしている姿は見ていてこちらも苦しいです。ワガママとは別なんですよね。発達に偏りがあると、感情の処理をするのが定型の人よりエネルギーが要ります。何とか気を逸らしてあげられないかとあれこれしたり、あえて何もしなかったり。…話を元に戻します。

さて対策は原因に合わせたものにしましょう。リラクゼーション、認知的評価、SSTなど。アサーショントレーニングも有名です。興味があったら調べてみてくださいね。



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