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【読書】ホモデウス

こんにちはkotaaaaaaaaです。
今回紹介する本は、ホモデウスです。
この本は、ユブァルノアハラリさんという歴史学者が書いた本です。

ホモデウスは、神のような力を持つサルという意味です。この本は、歴史の流れを踏まえ、未来がどうなってしまうのか。また、私たちは、何をするべきなのかを考察したものです。まず、ホモデウスとはどのような状態か。それは、不死、至福、神のような力を得ている状態のことです。今の人類は、このような状態を必然的に目標にしてしまうと指摘しています。理由は2つあります。1つ目は、飢饉、戦争、感染病を解決できる力を持った。そこでは終わらず人類は、更なる渇望を求めてしまうから。2つ目は、人間至上主義であること。そうすると、生命と幸福の力を神聖視するから。

これらによって、ホモデウスになれば、科学技術で本人よりも体について知り、自分の身体をアップグレードできるようになってしまいます。真の自己が消滅してしまい、人間至上主義が崩壊する。では、これに取って代わるのは何なのでしょうか。それは、データ至上主義です。データの方が自分より信用できる状態になると予測しています。

他に、面白い文章があったので紹介します。

それは、歴史を学ぶ目的についてです。

芝生が登場する前は、狩猟採集民の住処であった洞窟の前や、ローマ宮殿の周辺や、神殿の庭に芝を栽培することなんてありませんでした。そもそも大衆は、自分や国の食料のために、穀物の栽培や家畜の飼育で、芝なんて植える余裕はありませんでした。

中世後期、フランスのとある王が「宮殿の前に青々とした芝を植えよ」と指示を出し、広大な芝生が誕生することになりました。芝生は、食料にもならず、その上で家畜を飼うこともできず、それどころか芝刈りや雑草抜き、水やりなど維持コストがかかりました。芝生は、富に余裕がある人しか持てず、物理的な権威の証明となりました。こうして、芝生は貴族の間で広まっていくことになります。

しかし近代に入り、王や貴族がギロチンに処され王政が終わっても、議事堂や裁判所、大統領邸宅などの公共建築に芝生が植えられました。芝生は、権力や地位と同一視されるようになっていたのです。
そして、銀行家や経営者など力ある個人宅にも芝生は拡大していきました。

産業革命後、芝刈り機や自動スプリンクラーが登場し芝生維持コストはグッと下がり、アメリカの郊外から中産階級にも広まり、家を持つ人の必需品となっていったのです。

以上が芝生の歴史でした。いかがでしょう?
歴史を見てもまだ芝生が欲しいというならそれもまた自由です。

ここで言いたいのは、芝生に限らず、

歴史を知ることは過去から自らを解放すること

、ということです。過去から解放することで、呪いが解けたがごとく、未来へ新しい選択ができるようになるわけです。

次に、自由主義など存在しない。

まず、人間は脳内のアルゴリズムによって行動が決まるので、人間は自由が与えられても、結局、自由ではない。つまり、人間は欲望に従って生きているということです。

本書は通信販売で購入できますので、ご興味のある方はこちらの記事下部にあるリンクからどうぞ。

是非皆さんも読んでみてください。




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