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人生あと77年あるってよ。 -LIFE SHIFTを読んだ感想-

これまでの人生23年。嘘でもあっという間だったとは言えない。その人生がこれから3倍あると考えるとゾッとした。

まえがき

皆さんも一度は、あとどのくらい生きるんだろうって考えたことあるんじゃないでしょうか。
日本は平均寿命が世界で2番目に長い国です。
今大学生の人は100年生きるのが当たり前、50歳未満の人も可能性は十分にあります。
そんな時代のを生きる我々の残りの寿命を恩恵として生きるために、何が必要なのかを考えさせてくれるきっかけになりました。

感想など

本の中では、三人の年代の異なる登場人物がいて、彼らの人生をシミュレーションしながら、ライフシフトつまり「人生ステージの変化」の重要性を訴えています。

これまでの人生は、学生時代に学んで、終身雇用の時代に働いて、貯蓄を切り崩しながら引退生活を送る。これが、「正解」とされてきました。
しかし近年は、産業の新陳代謝が激しく、それに伴い、求められる人材も急速に変化(テクノロジーが「ムーアの法則」で進歩していることが背景にあります。)していて、終身雇用も終焉を迎え、引退生活に必要な貯蓄が増えました。

単純に考えたら、解決策は簡単で、もっと長く働くとか、貯蓄率を増やすとかが挙げられます。
しかし、それでは、人生にとって重要な、健康だとか、愛だとか目に見えない活力資産が失われていきます。

働く目的は人生を豊かにするものだと、自分は信じていますが、そうなったら、働くために生きていることになりかねません。
著者はそれを「不快で残酷で長い」という、「オンディーヌの呪い」を引用して表現しています。
そうならないために必要なことは、三つの無形資産の獲得です。

  1. 生産性資産:所得につながる学び

  2. 活力資産:心身ともに健康に幸福に

  3. 変身資産:変化に柔軟に対応する

これらが、有形資産(お金)を獲得する土台になるんです。
すごく納得感があります。求められるスキルが変われば、自分の価値が減っていきますから、自分の価値をアップデートする学びが必要になり、長生きするために心身の健康に気を使い、外部環境の変化に柔軟に適応していく。

なんか、文書にすると極々当たり前のことですね。
現に、この本は日本で注目度が高く、著者も日本にだけ来訪しているそうです。海外(寿命が長い先進国)では「そんなの当たり前じゃん」って感覚なんでしょう。
そのくらい日本人は、「誰かにぶら下がって」生きてきたんでしょう。これからは「自分」が自分の人生を生きないといけないってことです。

僕の周りには「安定」したいって就活の時に口にする人が多くいましたが、その安定を手にするのに大事なのは、立派な誰かに頼ることじゃなくて、自分が立派になることなんですよね。それを履き違えないことが大事なんだと思います。

そう言えば、起業した時に、働き方について以前考えたことがあったので、リンク貼っておきます。

少し脱線しました。すいません。
話を戻すと、学び続けることが最も重要であると思います。
皆さんは、学び続けてますか?
本の中では、人生のゴールを分析して学べと書いてましたが、内容はなんでもいいんだと思います。自分が学びたいと思ったことをとにかく勉強してみるといいと思います。好きじゃないと続きませんからね。

大学を出たあとも、学びの環境に投資すると、そこには自分の価値観に近い人たちのコミュニティが存在し、その人たちと上手く付き合うと、ひょんなきっかけで、次のキャリアが見つかったりする。そして、好きなことができていると、活力も湧いてくる。そんなことのサイクルなんだと思います。
これを本では、根拠とか交えてつらつら書いてます。

雑かもしれませんが、まとめると
「好きな学びに投資しなさい」
これに尽きると思います。

終わりに

本の中で、二つ印象に残っていることを書きます。
一つは「エイジ(年齢)」=「ステージ」ではなくなるということ。
年下の上司も普通になるし、学びに関しては、先に始めたもん勝ちですからね。
もう一つは、100歳になった自分が今の自分を見た時に、どう思うかを考えるということ。逆の問いとして、昔の自分から今の自分が理想通りかって聞かれることあると思います。そんなの覚えてないし、わかんないけど、前者の問に関しては、自己主体感が高まり、「今」変えられそうな気がします。
ここまでご愛読いただきまして、ありがとうございます。人生ってなんだろうって考えるきっかけになっていれば幸いです。




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