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家事育児のストレスをなくす「子守り生産性」の考え方

そもそも「生産性」とは?

今回は、「子守り生産性」という指標を頭に入れながら生活することで、夫婦2人ともに自分の時間をしっかり持つことができ、家事や育児のモヤモヤが劇的に少なくなるというお話です。

子守り生産性とは、保護者が子どもの子守りをどれだけ生産的に行っているかを表す指数です。

ビジネスでも生産性を重視するアメリカのNAEYC(全米乳幼児教育協会)では、子育て家庭が幸せに生活を送るための最も重要指標として推奨していることでも有名です

・・・・というのは嘘で、僕が勝手に考えた言葉です。すみません(笑)

さて、子守り生産性の説明に入る前に、そもそも「生産性」とは何かを確認しましょう。

普通、「生産性」と言えば労働生産性のことを指すことが多いと思います。
労働生産性とは、「投入した労働量に対してどれくらいの成果をあげられたか」のこと。

一般的には、次の公式で表されます。

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分子の「労働による成果」を増やせば、労働生産性は上がります。
また、分母の「労働投入量」とは労働にかける人数や工数のことですが、分母を減らすことによっても、労働生産性は上がります。

「子守り生産性」とは?

労働生産性の考え方を子守りにも当てはめてみると、子供と過ごす時間への考え方が一変します。

まずは、子守り生産性の公式を見てみましょう。

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基準になる生産性として、「保護者1人」で「子ども1人」を子守りしている場合、子守り生産性は「1÷1=100%」と定義します。

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また、例えば保護者1人で子ども2人を子守りしている場合、子守り生産性は200%です。

一方で、保護者2人で子ども1人を子守りしている場合、子守り生産性は50%となります。

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こんな感じで、「子守りされている子どもの数」と「子守りしている保護者の数」によって、どれだけ生産的に子守りをできているかを考えることができます。

子守り生産性が重要な理由

子育て家庭の平和学では、「お母さん・お父さんがフリーになる時間(自分の意志で自由に使える時間)をいかに確保するか」が一つの重要なテーマになります。
なぜなら、フリーになれる時間を確保することは、お母さんにとってもお父さんにとっても、心とカラダの健康を保つのに最も重要な要素になるからです。

フリーになった時間で、1人で勉強をしても本を読んでも、友だちとお茶をしても買い物に行ってもOKです。(何なら寝ていてもOK)

このように、子育て家庭においてはお母さん・お父さんが「フリーになる時間」を増やすことが鍵になりますが、そのためには、お母さんかお父さんのどちらかが1人で子守りをする必要があります。

つまり、「子守りしている保護者の数」をできるだけ減らしつつ、「子守りされている子どもの数」をできるだけ増やすことで、夫婦が心身の健康を維持しながら平和な家庭を築いていくことにつながるわけです。

その意味で、子守り生産性は重要な指標になります。

子守り生産性をUPさせる方法

例えば子ども2人がいる家庭で、休日にお母さんが息抜きのために1人でお出かけし、お父さんが1人で子ども2人を子守りをしている場合、子守り生産性は200%です。
なかなかいいですね~

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一方で、一人っ子の家庭で、お母さんとお父さんが2人で子どもを連れて公園に行くような場合、子守り生産性は50%です。
これは、子守り生産性的にはアウトです!笑

そんな3人家族を公園で見かけると、(微笑ましい光景ではありますが)「もったいない!どちらか1人が子守りをして、もう一方をフリーにさせてあげればいいのに!」といつも心の中でつぶやいています。

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まぁ、当人たちにとっては幸せな時間だと思うので余計なお世話だと思いますが…(笑)

ちなみに、自分ひとりで子守りをする場合、分母の「子守りしている保護者の数」を「1」の半分の「0.5」にする裏技もあります。
その方法、わかりますか??

それは、「ながら子守り」をすることです。
同じ子守りをする時間でも、保護者の側が自分にとって有益なことを「ながら」ですることにより、分母を半分にできるという方法です。

例えば、子ども2人が家で遊んでいる相手をしながら、自分は
・ポッドキャストで経済ニュースをチェックする
・Youtubeで興味のあるテーマの番組を視聴する
・筋トレする
・仕事のアイデアを考える

などができれば、子守りの時間を、自己投資や仕事の時間としても活用することができます。

そうすると、「2÷0.5=400%」で、子守り生産性400%が実現するわけです。

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我が家の場合:子守り生産性600%をキープ!

ちなみに、子どもが3人いる我が家の場合、休日は子守り生産性600%の時間をできるだけ長く維持することにより、僕か妻のどちらかをフリーにする時間を確保しています。

例えば、僕が子ども3人を公園に連れていき、子どもたちを遊ばせながら公園で筋トレしたり、ブログの構成を考えたりすれば、「3÷0.5=600%」になります。
その時間、妻は自宅で、溜まっている家の仕事を一気に片付けたり、自分のやりたいことをできたりします。

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毎週、公園からの帰り道を皆ぐったりしてこんな感じです(笑)

一方で、妻は家事をしながら子ども3人を自宅で遊ばせる時間を作ってくれれば、僕はその時間、図書館に行って本を読んだり勉強したりすることができます。

このように、夫婦で協力して子守り生産性を高め、お互いをフリーにする時間を確保すると、家事育児のストレスがかなり緩和されます。

子守り生産性の上げ方は色々とあるので、ぜひ自分たちの家庭に合った方法を試してみていただければと思います。

まとめ

・子守り生産性とは、どれだけ生産的に子守りをできているかを考える指標である。「お母さん・お父さんがフリーになる時間をいかに確保するか」が大切なテーマになる子育て家庭の平和学においては、子守り生産性は重要な指標となる。

・子守り生産性は、「子守りされている子どもの数(分子)」と「子守りしている保護者の数(分母)」によって算出する。分子を増やすか分母を減らすことで、子守り生産性をUPさせることができる。

・「ながら子守り」によって、子守りの時間を自己投資や仕事の時間としても活用することで、子守り生産性を上げることができる。

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最後までご覧いただきありがとうございました!
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