SLAM DUNKは現実的初級教科書

おそらく宇宙一のバスケ漫画であろう作品『SLAM DUNK』。令和まで読み継がれているバスケ漫画だ。

JUMP黄金期と呼ばれた時代に連載されていて、完全版も新装再編版も出ている。

そんな神作品だが漫画だけに留まらずバスケの教科書。それでは何故スラムダンクダンクが教科書なのか。

◯スラムダンクとはなんぞや?

スラムダンクを知らない人のためにざっくりと説明していく。1990年代に少年ジャンプで連載された王道バスケ漫画である。


主人公の名は「桜木花道」という赤髪ヤンキー。高校一年生でバスケは未経験者。身長188cm 体重83kgと体格に恵まれた一年生である。


ライバルの名は同じチームの「流川楓」というイケメン。バスケは経験者で中学時代は県下で名の知れた選手。身長は187cm 体重75kgとこちらも体格に恵まれた選手である。


この同じようなスペックを持ったほぼダブル主人公を擁する湘北高校が全国制覇を目指していく。主人公が半年間で選手として人間としての成長を描いていくバスケ漫画である。


JUMP王道の努力かける友情✖️勝利のバスケ漫画である。




◯大体練習量の目安がわかる。

バスケの教科書ではあるがルールは参考にしない方がいい。1990年代連載のバスケ漫画であり令和現在ではいくつもルール変更をされている。スラムダンクのルールを頭に入れて試合に出ると変なやつに見られる。

私が言ってるのは初心者向けの技術的側面と総練習量の目安。主に基礎練習本と言ったところだ。主人公が初心者のため基礎練習の描写が多い。

よく半年でここまで成長するわけがないと言われるが今から現実的である理由を解説していく。

①入部したからってすぐ練習に混ざれない

当然のことながら入部したってすぐに練習に混ざれない。他のバスケ漫画を読んでしまうと勘違いしてしまいがちだが初心者はすぐにみんなの練習には混ざれない。

そもそもスポーツ全般そうかもしれないが基礎もなく経験者の練習に混ざっても何も出来ない。有難いことにスラムダンクは基礎を基礎中の基礎練習を終えた主人公が試合に混ざるシーンがある。

大したことは出来ないが目立とうとしなければ小さなことは出来るということを証明していた。

②シュートの基礎はレイアップから

これも主人公が初心者であるためか、レイアップの基礎的指導をするシーンがある。ゴールに置いてくる基礎の基礎が描かれている。


ただレイアップの練習に関しては後に出てくる他のシュート練習と違い過酷な様子や具体的目標の本数が描写されていない。(アニメ版であったらごめん!)

経験者の私からするとレイアップは本数の積み重ねというよりコツさえ掴めばあとは置いてくるだけなので過酷な本数描写がないのかもしれない。

③ゴール下シュートが身につく本数

ゴール下は大事。練習したシュートの本数は確定的な本数は出せませんが、1週間の間に朝、昼、晩と200〜300本づつみたいな張り紙があった。1日で600〜900本。1週間で最低4200本。最高6300本打っている計算になる。そして1週間後の試合で見事ゴール下を決める!!

本当にそんなことが可能なのだろうか?
おそらく自主練習やゴリ(キャプテン)によりマシマシで練習していること間違いなし。推定8000本と仮定。

私は中高共に公立の学校であったが1日でゴール下200本くらいだった。公立の学校はどこも体育館の取得と取得した上で初心者に使わせるゴールなんて限られているので200本撃たせてもらっているのも有難いのだが。

▲私の経験

200(本数)✖️4(体育館練のある日数)✖️4(週)

=3200本

月間で3200本打っている計算。先程推定した桜木花道花道の本数が8000本であるがこの練習量は通常の初心者の2.5ヶ月分に当たる。当時中学生だった私でも3ヶ月もあれば身につくのだから体格に恵まれた高校生の桜木花道なら可能である。


とりあえずゴールしたは8000本は打つべし。





④鬼合宿〜1週間でジャンプシュート2万本〜

スラダンの鬼畜練習No. 1として名高い1週間でシュート2万本。バスケ経験者なら分かるがみんなシュート練習大好き。あの「スパッ」って音がたまらない。ただ2万本になると腕上がるのか?


私は三井寿と言う登場人物に憧れていたため毎日自主練でスリーポイント100本inを行なっていたがだいぶ腕がしんどかった記憶がある。100inはシュートが100本入るまでなので4倍くらいシュートは打っていると思う。2万本を1週間は途方もない数である。


スポーツ未経験者にも分かりやすい例えが思いつかないが、サッカーで換算するならフリーキック2万回だと思って欲しい。



この2万回を終えた桜木花道は公式戦においてフリーでシュートを決めることができた。



そしてまた思う。そんなことが本当に可能なのか?
2万本を週の7日で割ると1日2857.142………本。
まあ大体3000本を目標に打つ。

腕が弾け飛びそうな本数だ。これも例の如く私の経験上に当てはめていこう。そもそもシュート練習は大事だがどこの高校も1人3000本に費やす時間なんてない。

スラムダンクの他のキャラで神というシューターがいるがそいつですら1日500本。500は朝練が2時間くらいあれば打てない本数ではないが3000は化け物。しかもビデオを回しながらだからよりバケモノ。


▲強豪校・神のやや現実的な500本シュートの場合

500(本)✖️30(日)=15000(月間本数)

大体2万本は強豪校で毎日シュートの練習ができるチームで換算したら1.3ヶ月分。


◾️普通のありがちな公立校の場合

200(本)✖️4(日)✖️4(週)=3200(月間本数)

有りがちな普通の公立校に換算したら半年とちょっと分のシュート練習をしている計算になる。半年も練習していれば大体経験者の動きになっている。そう考えると2万本のシュート練習したならフリーで決めることはかなり現実的だろう。


とりあえずジャンプシュートは2万本打つべし!

◯まとめ

スラムダンクは夢物語?そんなことはない。かなりの練習量を短期間で行なっている。それなりに基礎が出来上がるには十分な量であると思う。決してセンスや現実離れした身体能力だけを頼りに勝ち上がってきたわけではない。


経験者の方なら漫画を読んでみればわかると思うが決して無理な場面でシュートを決めているわけではない。基本を身につけてそのまま実践で生かしている。しかも大体の基礎本や部活で習う注意点も記されている。

漫画でアドラー心理学を学んだりするような本があるならバスケは是非スラムダンクで学んで見てほしい。バスケ経験者でなくて熱くも泣ける。私も単行本を落とした時に空中分解するほど劣化させていた。バスケを始めるなら必須中の必須の一冊である。

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