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ママのたった一つの願いは。

ママと知り合ってから15年以上になります。
その間1回もケンカをしたことがない私たち夫婦です。

思い返してみるとママから受けた要望って数えるほどしかない。
いや、おそらくない。(どっちだ)

そのくらい要望や希望なんかの類は聞いたことがないんです。
ママから。

でも結婚する前に一つだけ願いみたいなことを聞いたことがある。
とても珍しいので、はっきり覚えています。

それは…

『お兄ちゃんがほしかったの。』


付き合って間もない時期なのに既に結婚を考えていた私。
どういう意味か迷いましたが、私に「プロポーズしてほしい」とこの言葉を誤変換しました。

後日のプロポーズ…あえなく撃沈…。

そっか!お兄ちゃんって相談相手のことかもしれない。
それが結婚相手の理想なのだな♪とあくまでも前向きに。

それならば…どんな相談にも答えられるよう色んな経験を積んでおこう!
やはり仕事でたくさん頼られる必要があるな~と考えました。

自分のキャリアを思い返し、会社の全体が分かる部署なら頼られる機会も増えるだろうと安易に決意。
法人営業部から経理部へのキャリアチェンジを模索し、日商簿記2級を取得したところで経理部への異動が叶いました。

今思うと未経験の私をよく会社は異動させてくれたな~と思います。(感謝!)
そこで希望通り一般の社員だけでなく、役員や全国の支店長クラスにも頼られる存在になりました。


そこで満を持して2回目のプロポーズです!
しかし…なぜか撃沈。

さすがに理由を聞きましたが、何か煮え切らない様子。

お兄ちゃんとは…。
年上。落ち着きか?落ち着きなのか!?

そこから少しづつ仕事人間となり脂が乗った30代に。

年齢的にも落ち着きが出てきたのか、それとも根負けしたのか。
無事にプロポーズ3回目でOKを貰えました。


実はあの時の言葉の真意を、ママに聞いたのは随分経ってからなんです。

『お兄ちゃんが欲しかった』って言ってたけど、あれどんな意味だったの?と。

ママ曰く。
『え?そんな事言ったっけ!?』

まぁそんなオチです。


ただ私はストレートに受け取りません。
たぶんママはあの時、間違いなく本音を言ってくれたんだと私は思っています。

お兄ちゃんか。

私は大家族の長男なので紛れもなくお兄ちゃんをしてきました。

…きっとそうなのかもしれない。
お兄ちゃん気質の私は、家族であってもお兄ちゃんでいれば良いのだ。

夫だけどお兄ちゃん。
父だけどお兄ちゃん。

一家の大黒柱なんて気を張らずに、ちょっと先輩風吹かせながら少しだけ頼りにされる存在であれば良いのだ。

よし!これからもママのたった一つの願いを叶え続けよう。
一家のお兄ちゃんとして。



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